はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

またまた風力発電です

2008-04-14 | 風力発電

2008年4月14日(月曜日)
13日のgooのアクセス数がなんと!
1757!
な、なんなんだ、この数字・・・

ブログに張り付けたアクセス・カウンターよりも
gooのアクセス数はいつも100から200ぐらい多いんだけれど、
8倍強なんて、ありえな~い・・・

と、思いつつも、アクセスが多いとやっぱりうれしい・・・
カウンターも2月24日に取り付けてから、
50日余りで12000を超えました。
アクセス数はブログを続ける励みになります。

さて、1年前に計画された美浜町新庄の風力発電・・・
なぜ、計画が進まないのかとおもったら、
耐震性が問題になっているらしい。
06,07年に国の補助を受けた59計画中、39計画が
国の耐震審査で立ち往生しているとか。
そのなかに、新庄ウインドファームもはいっているようです。

風速55メートルの強風にも耐えられるといいながら
瞬間最大風速48メートルで、羽がぶっとんだというニュースも。

http://news.biglobe.ne.jp/social/ym_080408_0752083405.html

CEF(クリーンエナジーファクトリー)では、
建設費用や運営費を貸し付けるエコファンドもやってます。

1口5万円で出資者を募り、運用するんだそうですが
この2月で募集が終わったばかりの、
白滝山(山口県)伊豆熱川(静岡)白馬(和歌山)のいずれの
ファンドも、募集口数の1%未満しか集まっていない・・・

こんなんで、ファンドとして運用できるんだろうか???

32,000口募集の白滝山ファンドは、101口、
16億円集める予定が、505万円・・・
伊豆熱川は10,000で82 口、
白馬は14,000で73口。

新庄や敦賀・今庄の風車もいずれ、
ファンドを立ち上げるんだろうけど、
とにかくこの会社、情報がまったくといっていいほど
公開されていない。
会社のホームページも当たり障りのないことしか書いてなくて
(マア、企業としては当然ですけどね)
環境影響評価方法書の詳細な情報は皆無。

法的な規制がないのに企業として
環境影響評価に積極的に取り組んでいるとは
書いてありますけどね。

わたしが皆無と思うのは、内容の記載やこれまで
行ってきた環境影響評価の結果などのこと。

積極的に国の施策に協力して、地球温暖化問題に取り組もうと
やっているなら、情報公開にももっと、積極的になってよ。
企業秘密でも何でもない、本来ならば公開して
自慢できるのが環境影響評価のはずでしょう?

ファンドのほうのホームページも同じく・・・
これでやっていけてるのかとか、知りたい情報ほど
何も書いてない・・・

出資者には詳しい情報が届けられてはいるんでしょうがね。

証券会社も続々、参入して注目度急上昇中のエコファンドですが
この会社のだと、1口5万円(手数料1,050円)で
年2%前後の配当だとすると・・・

この2%という数字は、別の市民風車ファンド
(1口50万円)での話ですけど。

なんせ、自慢じゃないけど、
金もうけには縁もゆかりもないわたしですので
さっぱりわかりません・・・

1000万の資本金の会社が、数十億の工事をできるのは
NEDOからの補助金があるからでしょうが、
ほんとにファンドで運営するお金が回るのかしら?

風車は回るもんだ! っていうかもしれませんがね。

この風力発電に関して、いろいろと各地の情報などを
届けてくださる方もいて、うれしいです。
感謝!

17日が締め切りの環境影響評価方法書に対する意見書を
書くためにも、大いに参考にさせていただいています。
(あと3日しかない・・・)

以下は4月2日付の朝日新聞の記事です。

http://www.asahi.com/business/update/0401/TKY200804010423.html

耐震強度偽装事件を契機にした建築基準法の改正で、
風力発電の新設計画の6割以上が大幅に遅れたり、
中止に追い込まれたりしていることが、経済産業省の調査でわかった。
一般の超高層ビルと同じ厳しい耐震設計が義務づけられたためだ。
風力発電は新エネルギーの柱で、国は10年に設備量を
出力300万キロワットに増やす目標を掲げているが、
達成は厳しくなった。

経産省によると、06、07年度に国の補助金を受けた
風力発電59計画のうち、39計画が耐震設計に入れなかったり、
国の耐震審査で立ち往生したりしている。

このうち19計画は予定工期内の着工、完成が難しく、
補助金を新年度に繰り越す手続きをした。
また、6計画は変更や中止に追い込まれた。

原因は、姉歯秀次元建築士による耐震強度偽装事件を受けて改正、
昨年6月に施行された建築基準法だ。
風力発電設備も高さ60メートルを超える場合、
超高層ビルと同じ耐震審査が課せられた。

 100年以上に1度の大地震でも損傷・倒壊しないか、
実際の地震波も使って計算、設計することが義務づけられた。
1基ごとに建設地の地盤調査も必要になった。
その結果、大半の計画で費用がかさんだり、
審査を通る見通しがたたなくなったりしている。

約20基の建設を予定する西日本の計画では、
地盤の調査、解析費だけで新たに数億円が必要になったという。

それまで風力発電設備は広告塔や遊園地の
施設などと並んで「工作物」とされ、
一定の風圧などに耐える設計であれば建設が認められた。

日本の風力発電の設備量は07年末現在154万キロワットで、
政府目標の達成には今後3年間で倍増させる必要がある。
今回、補助金の繰り越し手続きをした19計画分だけで
設備量は約40万キロワットにのぼり、影響は大きい。

風力発電の関連企業でつくる風力発電事業者懇話会は
「業界全体が困惑、混乱している。山の中にある風力発電設備も、
人が住む超高層ビルと同じ基準にすべきなのか、
現実的に判断して欲しい」として、
近く国土交通省に規制の見直しを申し入れる。

経産省も、これまで日本であった風車の倒壊は、
台風や設備の維持不良が原因と指摘。
「風車が地震で倒れた例は一度もない。
風力発電については建築基準法の弾力的な運用ができないか、
国交省と協議したい」(新エネルギー対策課)という。

これに対し、国交省は「強風で風車が倒壊する事故も起きており、
耐震面でも超高層建築物並みの規制が必要だと判断した。
過去の地震で倒壊していないから問題ない、とは言えない」
(建築指導課)としている。(石田勲、編集委員・竹内敬二)
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きょう、告示の山県市議選 無投票・・・くやしいね

2008-04-13 | 日々の暮らし・議会・市民運動など

2008年4月13日(日曜日)
今日、告示の岐阜県山県市議選。
なんと、無投票ということになってしまいました。

17時になるのを待って、山県市役所ホームページに
アクセスしたら、「無投票」のお知らせ・・・

ポスター代の水増し請求で起訴され、辞職議員が出るなどで、
全国各地にポスター代やガソリン代の水増し請求の発覚が
相次ぐきっかけとなった、山県市議会。

起訴され辞職した元議員や、それでもやめなかった議員も
立候補していたが、市民に信を問う機会さえ
なくなってしまったとは、残念! 無念!

しかも共産党が立候補者を立てられなかったとは・・・

市民の参政権を奪う結果になるのは、わかっていたはずなのに
「市民が主人公」の政党と言うのは、口先だけ?

友人の「寺町ともまささん」のくやしさを思うと
いてもたってもいられない・・・

今回の選挙は、わたし自身の病気のため、
応援に駆け付けられないというジレンマもありました。

ともまささんは、選挙中もブログを更新する宣言もしているので
毎日の選挙戦の報告を楽しみに、
陰ながら応援するつもりだったのに・・・

さて、首相主催のお花見のニュース。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080412-00000016-yom-pol

首相は「色んな問題があるがそれをきれいにしたい。
そして、こんな桜ばかりのような日本にしたい」とあいさつ。
「物価が上がるとかいったようなことがあるが、
しょうがない事はしょうがないので、耐えて、
工夫して切り抜けるのが大事なんです」と強調した。

オイオイ! なんてこと言うんだ!
耐えて、工夫して切り抜けるのが大事って、
あんたさぁ、物価が上がって生活が苦しいなんてこと
経験したことがないから、そんなノー天気な発言できるんでしょ!

しょうがないって、
いったい誰のせいでそんな事態が起こってるのか、
他人事みたいに言わないでほしいわ!

こんな桜ばかりのような日本にしたいって・・・
ひょっとして、あんたのまわりは「さくら」ばっかり?

註:芝居などで、ただで見物するかわりに、
  頼まれて役者に声をかける者
  転じて、露店商などの仲間で、客のふりをし、
  品物を褒めたり買ったりして客に買い気を起こさせる者

「散る桜 残る桜も 散る桜」だぜ! 福田さん!
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おやすみしてます

2008-04-12 | 医療と健康関連

2008年4月12日土曜日
昨晩は眠くて、布団にもぐりこんだはずなのに
なかなか寝付かれない・・・

本を読む気力もないし、BGMもうっとうしい・・・

あ~あ、もう2時すぎちゃった・・・
しかたなく、睡眠薬を飲んでやっと、
眠りに就くことができました。

今朝は10時半ごろまでぐっすり!

お昼前に、健さんと買い物がてら、
どこかでランチすることに相談がまとまりました。
最近、ふたりで出かけることが多くなってきたのも
病気のおかげ?(病気のせいともいう・・・)

アル・プラザの地下駐車場で、
車に乗ろうと歩いている途中に、とつぜんめまいが・・・

いままでのうちで、一番ひどいめまいに
かなり動揺してしまいました。

とりあえず、柱につかまりぶっ倒れるのだけはさけられました。
アー、助かった・・・

健さんが、すぐ気づいて、駆け付けてくれて
めまいが治まるまで、支えていてくれました。
一緒にいてくれて、ほんと、よかった・・・

なるべく、ひとりにならないようにしなきゃと
今日はつくづく思いました。

帰ってきて、血圧を測りましたが、120/74、
ぜんぜん、高くない・・・

ただ、身体がだるくて、珍しく食欲もあまりない・・・
きょうは、お風呂もやめて、やすみます。
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現代の「姥捨」を憂う~多田富雄さん~

2008-04-11 | 医療と健康関連

2008年4月11日(金曜日)
みどりさんのブログにおじゃましたら、
多田富雄さんのことが、のっていました。

毎日新聞の夕刊・特集ワイドからの記事です。
敦賀では夕刊がないんですよね・・・

「この国はどこへ行こうとしているのか」
記事を読みながら、気がつけば涙がポロポロ・・・
怒りもフツフツ!
敦賀市議会は、いとも簡単に、後期高齢者制度反対の請願を否決し
条例も通してしまいました。
多くの自治体が国への意見書をあげているというのに・・・

ちょうど1か月前、読売新聞にも記事があったはず。
あ~あ、ちゃんと保存してました・・・
(ドジなわたしにしては珍しい)
こちらもアップします。

長い記事ですが、ぜひ読んでください。

*****************************

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080411dde012040034000c.html

<おちおち死んではいられない>

 ◇今の政治は病んでいる--免疫学者・74歳・多田富雄さん
 ◇後期高齢者医療制度は姥捨てです 反乱起こしたいぐらい
 「歌占(うたうら)」

死んだと思われて三日目に蘇(よみがえ)った若い男は

白髪の老人になって言った

俺(おれ)は地獄を見てきたのだと

そして誰にも分からない言葉で語り始めた

詩集「歌占」(藤原書店)より

 非の打ち所のない人生。
01年5月2日までの多田富雄さんの人生はそれだった。
若くして免疫学で世界的な業績を上げ、東大教授に。
世界を駆け回るかたわら鼓を打ち、脳死や相対性理論を主題に能も書いた。

 だがその日、脳梗塞(こうそく)で倒れ、半身不随になった。
歩くことも、語ることも、水を飲むことさえもできなくなった。
詩の中の白髪の老人は、多田さんだ。
一時は死を望んだ。

     ■

 桜を散らす雨が上がった午後、東京都文京区のご自宅を訪ねた。
いかめしい老学者を想像していて、拍子抜けした。
さまざまな茶色の糸で編まれたセーターを着て、
車椅子に座ってはにかむように笑っていた。

 でも言葉は鋭い。
政府が「長寿」と言い換えた後期高齢者医療制度について聞くと、
キーを打つと音声になる「トーキングマシン」で、
「ウバステ(姥捨て)デスネ」。
あまりに率直な表現に「ぷっ」と噴き出すと一緒に笑い、そして続けた。

 「これは人間の国の政治じゃないね。
私には、この国自身が病んでいるように見えます」

 話を7年前に戻そう。
倒れて2カ月、車椅子で海に沈む夕日を見ていた時、突然ひらめいた。
「脳の神経細胞が死んだら再生することなんかありえない。
(略)もし機能が回復するとしたら、
元通りに神経が再生したからではない。
それは新たに創(つく)り出されるものだ。
(略)私が一歩を踏み出すとしたら、それは失われた私の足を借りて、
何者かが歩き始めるのだ」(「寡黙なる巨人」集英社より)。
その何者かを多田さんは巨人と呼び、彼と会いたくてリハビリに励んだ。
「歌占」はそのころ書いた。
50メートルも歩けるようになった。

 だが06年4月、再び打ちのめされる。
小泉純一郎内閣の下で診療報酬が改定され、
リハビリの保険給付が最大180日で打ち切りになった。
それ以上続けても医学的に改善の見込みはない、という理由だ。

 「リハビリは、病気から回復するための医科学です。
それを制限するのは、治るのをやめろと言うのと同じ」。
トーキングマシンを通しても、震えるような怒りが伝わってくる。

 多田さんは闘った。
左手でパソコンをたたき「リハビリ中止は死の宣告」と新聞に投書した。
リハビリをやめたら、歩けなくなる。
病状が後戻りし悪化してしまう。
投書は署名運動に発展し、44万件も集まった。
車椅子で厚生労働省に届けた。
でも制度はほとんど変わっていない。

 そして今度は後期高齢者医療制度だ。
75歳以上が対象で、全体の医療費が
増えると高齢者が支払う保険料も上がる。
つまり高齢者ができるだけ医者に行かなくなるようにする仕組みだ。
保険料は年金から天引きし、払えなければ保険証も取り上げる。

 しばらく前から、多田さんとメールのやりとりをしてきた。
多田さんは怒っていた。
障害者や寝たきりの人、人工透析を受けている人など約100万人が、
75歳ではなく65歳から同制度に加入させられる。
<これは命の差別です。
個人の尊重や、幸福追求権を認めた憲法13条、
法の下の平等を定めた同14条に違反している。
こんなことが堂々とまかり通っている>

 長寿医療制度への呼び換えを指示したのは福田康夫首相だ。

 <怒りに身が震えます。
体さえ動けば1300万人の後期高齢者と、その予備軍を結集し、
『老兵連』を集めて反乱を起こしたいぐらい。
力はないが数はあるぞとデモしたい。
言い換えで誤魔化されるほど、後期高齢者は落ちぶれてはいない>

 行間から「私は生きている」という叫びが、聞こえた。

     ■

 「高齢者や障害者は早く死ねというならナチスと同じ。
国は、国民が自ら国民皆保険を捨てるのも狙っているのでしょう」

 聞き直したのはトーキングマシンの声が小さかったからではない。
驚いたのだ。

 「このごろ、何歳でも加入できる医療保険の宣伝が目立つでしょう」

 小泉政権発足は01年4月。
7月には保険業の規制が緩和され、
医療保険やがん保険が急速に伸長した。
その一方で、小泉政権は、社会保障関係費を
毎年度2200億円分も圧縮してきた。
06年には、11年度までに社会保障分野で
1兆7000億円を削減すると決めた。
後期高齢者医療制度も、リハビリの打ち切りも、
介護保険料の見直しも、すべてその延長線上にある。

 健康保険制度に不安を持つ人々は、
保険料を支払って医療保険やがん保険に加入する。
得をするのはだれか--。

     ■

 多田さんの中で目覚めた巨人は、これから何をしたいのか。
そう聞くと、体を揺すって笑った。

 「ヨナオシ(世直し)!」

 すごい。
その瞬間、口元から光がこぼれた。
よだれだ。
口の右側はまひが強いためだ。

 トーキングマシンで話をしながら、
この時まで私はすっかり忘れていた。
多田さんが物をのみ込むのが困難なほど重い障害を持つことを。
多田さんはまるで能役者のように自然に左手で口元をぬぐっていたから。
能弁だったから。……違う。
なぜだろう、健康で40代の私よりも、病んだこの人の方がずっと強く、
生き生きと、生命にあふれているように感じるのだ。

 こうして人と会い、姿勢を保つだけでもどれだけの労力を要するか。
資料を読み、文章や本を書き、社会に異議申し立てをするのは……。

 「言葉は僕に残された最後の力です」

 この人の後ろには、老いて病み、物言えぬ多くの人がいる。
死者すらいるかもしれない。

 「歌占」の終節はこうだ。

【死ぬことなんか容易(たやす)い/生きたままこれを見なければならぬ
よく見ておけ/地獄はここだ】

詩はあと3行続く。老人は何と語るのか、あえて書かない。【太田阿利佐】

****************************

http://osaka.yomiuri.co.jp/kokorop/kp80311a.htm?from=ichioshi

多田富雄の落葉隻語 現代の「姨捨」を憂える

 わが心 慰めかねつ 更科や
 姨捨山に 照る月を見て

 ひとり山に捨てられた老女が、皓々(こうこう)と照る月光の下で
悲しみの舞を舞う能の名曲「姨捨(おばすて)」。
同じく深沢七郎の小説「楢山節考」では、
捨てられたおりんばあさんの悲劇が涙を誘った。
「姨捨」には、中世農民の貧困という背景があった。
そんな世には二度としたくないと誰もが思う。
しかし今、国の政策としての「姨捨」が平然と行われている。

 明治以来昭和に至る日本は、
富国強兵によって国の近代化に成功したが、
民意を無視して侵略戦争に突入し、敗戦の苦難を国民に強いた。
これを作家小田実は「棄民」と呼んだ。

 戦後の昭和は、捨てられた国民が決起して、民主、平和、平等など、
人権を回復した歴史、つまり棄民が復権した時代であった。
憲法にも国民の「生存権」が明記された。

 それがまたまた危うい事態になっている。
国民はまた捨てられようとしている。

 「棄民」は、誰もが気付くように始められるものではない。
気付かぬうちに、弱いものから捨てられてゆく。
気付いたときはもう遅い。
だからどんな微(かす)かな棄民の動きでも
敏感に察知して食い止めなければならない。
その初期の徴候と思われる事が最近頻発している。


 リハビリの日数制限はその好例である。
リハビリなんてと見過ごしてはならない。
こんなところから、棄民が始まっているのだ。

 私は脳梗塞(こうそく)の後遺症で、
右半身の完全な麻痺(まひ)と言語障害となり、
車椅子(いす)生活を余儀なくされている。
私のような重い障害を負った患者は、
残っている機能を維持するため、リハビリを欠かすことはできない。
中止すれば、寝たきりになる。
リハビリがそれを防ぐのだ。

 そのリハビリが、一昨年から日数で制限されてしまった。
制限日数を越えた者は、介護保険で老人ホームのデイケアに行けというが、
専門のスタッフもいないところで、リハビリなんかできない。
その証拠に、いうことを聞いて介護保険に移った患者の七割以上が、
リハビリを諦(あきら)めてしまった。

 診療の報酬を決めるのは厚労省の権限だが、
診療の制限までする権限はないはずだ。
治らないからやめろというのは、死ねということに他ならない。
残された機能を維持するのは大切な治療だ。
やめてしまえというのは、糖尿病のインシュリン投与を
中止しろというような乱暴なやり方ではないか。

 治療を拒否された患者は、「リハビリ難民」と呼ばれた。
しかし度重なる請願に関わらず、救いの手は差し伸べられなかった。
「難民」は一転して「棄民」になってしまった。
現代の「姨捨」に他ならない。

こういう事態を憂慮して、
私は「診療報酬を考える会」の仲間と一緒に、
二ヶ月間に四十八万人あまりのリハビリ制限反対署名を集めた。
私は車椅子を押してもらって、
支援者とともに、厚労省に署名簿を手渡した。

 しかし国は、血の滲(にじ)むようにして集めた
四十八万人の署名を握りつぶし、
かえって再改定をして締め付けを強化した。
その結果患者は二度捨てられたことになる。

 療養病床の削減も「棄民」のいい例である。
帰るところがない悲しい事情のある患者に、無理に退院を迫る。
昔の結核病棟だって、最後まで患者を看取(みと)ったのに。
「障害者自立支援法」も、残酷な「棄民法」である。
この四月から始まる後期高齢者医療制度も、
老人を現行の健康保険から切り離し、医療を制限し、
負担を強いる典型的「姨捨政策」である。

 まず力の弱い、回復の見込めない障害者、老人、患者が捨てられた。
治らない患者を治療するのは無駄だから、死ねという乱暴なやり方だ。
「姨捨」とどこが違うのだろう。

 国が崩壊すると難民が出る。
同じく国の行政が破綻(はたん)すると、同じく難民が出る。
「医療難民」である。それが「棄民」まで作り出せば、
逆に国を崩壊させるだろう。
まさに「わが心、慰めかねつ」である。
(免疫学者)
(2008年03月12日 読売新聞)
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カント「永遠平和のために」とチベット

2008-04-10 | 読書ナリー

2008年4月10日(木曜日)
午前中、ちょっとバタバタしただけで、グッタリ・・・
午後からは、眠ってばかり・・・

寝すぎて、ボーとしてるのか、
薬で、ボーとしてるのか、
頭が重くて、思考も停止・・・

昨日、電車に乗る前に、高島屋の11階の書店で買った
「永遠平和のために」カント(池内 紀・訳)と
図説・標準「哲学史」(貫 成人・著)

友人のみどりさんのブログで、この本のことを知り
どうしてもほしかったんです。

いまのよころ、写真と大きな活字のところだけを
読んでいます・・・(細かい字は、読む元気がない)

「いかなる国も、よその国の体制や政治に、
武力で持って干渉してはならない」

「永遠平和のために」を読みながら
チベットを想い、理不尽について考えています・・・

「転生」(篠田節子・著)の最終章では、、
金色のミイラ・パンチョンラマ十世が核爆弾を抱いて
中国政府にチベットの大地を壊すな! 
と洞窟の中から演説をします。
しかも日本の国営放送のスタッフにもらった
デジタルビデオで撮影して、中国政府に送られるのです。
「私は自在如意だ。私は思うがままに、これを持って
北京のオリンピックスタジアムに現れることができる。」

昨年の10月に発行された小説が現在のチベットと
中国の関係を如実に、物語っているんです。

最初は、煩悩だらけのラマの姿に爆笑させられますが、
重い主題に、深く考えさせられる物語でもあります。

あ~あ、文章もまとめられないぐらい、
頭が朦朧としてきました・・・やっぱりもう寝ます。
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信楽の里で癒されてきました

2008-04-09 | 医療と健康関連

2008年4月9日(水曜日)
今朝は、9時過ぎに妹といっしょに、車で病院へ。
10時30分からの予約でしたが、
診察は11時ちょっと前ぐらいになりました。

再度、精密検査の必要があるということで、
2泊3日の検査入院をすることになりました。

その入院も、2週間後ということに・・・
その上で、治療方針を決めることになりました。

かなり大量の造影剤を使うので、危険度も増すという話でした。
同時に、血液検査や心電図、レントゲンなど
全身の検査も行うことになっています。
検査には、家族にも付き添ってもらうようにとのこと。
ビビるな~・・・
今度の検査は、正直なところちょっと不安です・・・

今日は、入院するまでの薬を処方してもらい
入院の手引きをもらって、無事、終了。

午後からの時間がたっぷりできたのと、
とてもいいお天気なのとで、このまままっすぐ帰るには
ちと、もったいない・・・

妹が信楽へ行こうかと誘ってくれました。
なんでも、伊勢湾岸道路と新名神高速道路がつながって、
信楽まで名古屋から1時間で行けるのだとか・・・

信楽には、妹が懇意にしている焼き物の問屋さんがあるそうで、
よろこんで連れて行ってもらうことにしました。
今から、2週間後の検査の心配したって、しょうがないしね。

山ん中を切り開いて、削って立派な道路が続いています。
すごいな~ これも道路特定財源?
今朝のモーニング・ショーで、
国土交通省関東地方整備局道路部の職員が平成19年度、
1人で年間計190回、総額500万円にのぼる
深夜帰宅用タクシー代を使っていて、これが道路特定財源から
出ているというのをやってました。
公務員の勤務日数を基に計算すると、ほぼ毎日タクシーで帰宅し、
1回2万5000円以上の運賃を支払っていたことになるそうです。

もっぱら、その話題でもりあがっているうちに信楽へ到着。

信楽高原鉄道の勅旨駅のすぐそばにそのお店はありました。
なんと!
メタルカラーのそりゃ大きなタヌキさんがそそりたってました!
そう! 徳利提げたあのタヌキさんです。
信楽焼の代名詞ですもんね。
なんとなく、トトロにも似てるような気がしないでもないです。

たいがいのお店には、おおきなタヌキがお出迎えしてるんですが
メタルカラーには、びっくり!

お店に足を踏み入れたとたん、
わたしは器に夢中になってしまいました。

あー、このお皿にお造り載せたら、おいしそう・・・
こっちの小皿、山菜のあえ物が似合うかも・・・
お~お、この鉢には、おばんざいを盛りたいな~

センスがよくてステキな器の数々に
お値段もお手ごろで、そりゃもうご機嫌なわたし・・・

とくにわたしがお気に入りの片口は、
お店の方も一押しの作家の作品だとかで、すっかり意気投合。

去年の夏、ご家族で敦賀へ遊びに来られたご縁もあって
かつ丼やリラポートの話に花が咲きました。

同じ敷地の中にある母屋には、カフェもあって
とびきりおいしいコーヒーや手作りの信楽のおもちで
もてなしてくれます。
もちろん、器もステキで、
舌も目も存分に楽しませていただきました。

ぜひ、信楽へお出かけのときはこのお店に寄ってみてくださいね。
ピッカピッカのメタルカラーのタヌキさんが目印ですよ。

【TAOリビングデザイン】
〒529-0804
 滋賀県甲賀市信楽町勅旨1828 陶光菴
(Tel 0748-83-0316)

実は、わたしずっと、甲賀を
「こうが」って読むのかと思ってたら、「こうか」なんですね・・・
今日まで知らなかった・・・はずかしい・・・
ひょっとして、甲賀忍者も
「こうかにんじゃ」って読むのかな・・・
どなたか、ご教示をお願いつかまる・・・

さて、帰りもまた名古屋目指してひた走り。
名古屋駅まで送ってもらって、無事電車に乗ることができました。

信楽まで足を延ばしてほんとによかった・・・
あのまま、暗~い気分で電車に乗ってたら、ほんと
落ち込んでしまっていたはず・・・

誘ってくれてありがとう。
そして1日、付き添ってくれてお疲れさんでした。
感謝!
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これから名古屋の病院へ

2008-04-08 | 読書ナリー

2008年4月8日(火曜日)
夕方の電車で名古屋へ行ってきま~す。

携帯からブログに記事を投稿しようかと思ったんだけど、
携帯メールはめんどくさい・・・

画面も小さくて、目が疲れる・・・

できない理由ばかりをあげつらって、
しんどいことはやらないことにしました。

あいかわらず、眠くてボ~としています。
電車のなかで読もうと本もいれたけれど、きっと
いねむってばかりいそうな気がします・・・

難しい本は読めそうにないので、軽くておもしろくて
笑えそうなもの、と選んだのが、
「夢をかなえるゾウ」水野敬也著(飛鳥新社)

水野敬也さんは、在学中に繁華街の路上で
1分100円で人をほめちぎる、「ホメ殺し屋」をしたり、
「温厚な上司の怒らせ方」のDVDの企画をしたりと
けっこう話題になってる人です。

   ***************
夢をなくしたサラリーマンと関西弁のゾウの神様が繰り広げる、
「笑えて」「泣けて」「タメになる」
全く新しいエンターテインメント小説
   ***************

という本の帯に惹かれて買ってしまいました。

電車の中で、笑い転げて周りの乗客から白い目でみられたのは
「寝ずの番」中島らも著を読んでた時。

ちょっとへこんだときや、憂鬱なときに
ま、とにかく読んでみなはれ・・・
おもろいでっせ・・・

さて、そろそろブログを投稿して、
駅前のパインでコーヒー飲んで
出かけるとしましょ・・・

明日の夜は病院での診察の模様をお届けします。
それじゃ、いってきま~す!
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5月10日/小浜で澤地久枝さんの講演会

2008-04-07 | ニュースから

2008年4月7日(月曜日)
昨日ほどではありませんが、きょうも1日、
ボ~・・・としてました。

家に閉じこもってばかりではいけないと思い、
買い物に行く健さんに便乗。
マーケットのなかを、歩いて運動不足の解消に・・・
なってるとは到底、言えないほどの、距離です・・・

そのあとふたりで、割り勘ランチ・・・

これぐらいのことで、疲れるなんてほんと、
身体がなまっちゃったんでしょうかね。
全身、これ倦怠感のかたまり! だるい~
集中力も持続力も皆無です。

薬のせいもあって、とにかくボ~・・・
めまいを抑える薬は、眠くなるので、服用後は
車の運転もあぶない・・・

明日は、名古屋着の「しらさぎ」にしました。
米原で乗り換えするのも、億劫だし、走れませんもの。

そうそう、この間はまだ咲いていなかったけれど、
地下鉄藤が丘駅周辺は、桜の名所。
もう散ったかしら・・・

敦賀でお花見できなかったから、これも楽しみです。

さて、ここからは小浜市での講演会のお知らせです。

講師は作家で「九条の会」呼びかけ人の澤地久枝さん。
演題は
『一人からはじまる』
二度と戦争への道を行くな!・・・
・・・あなたに思いを伝え、あなたにも考えてもらいたい

5月10日(土曜日)午後2時~4時
小浜市働く婦人の家 大ホール(0770-52-7002)託児もOK

チケットは前売りが 900円
     当日   1000円
    (高校生以下は無料です)

お問い合わせは 澤地久枝さんの話を聞く会
   0770-56-0189(北川)
090-4542-4190(相津)

主催 小浜・九条の会/小浜・ベアテさんの会

ぜひ、お誘い合わせのうえ、小浜線に乗ってお出かけください。

わたしも行きたいけれど、9日の診察でどうなるのか
今後の予定は、未定です。

続いては、風力発電/産経新聞の記事からです。

【環境にやさしい】風力発電曲がり角

地球温暖化問題と原油高を受け、世界で風力発電所への投資が活発化し、
日本でも1000基を超える風車が各地で稼働している。
CO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスを排出せず、
「環境にやさしい」とされる風力発電だが、
風車がもたらす景観への悪影響や騒音などが問題化。
さらに電力会社への売電価格のダウンで投資回収の実現も不透明になり、
事業者の新設意欲にブレーキがかかってきた。
国は平成22年度の「総容量300万キロワット」の
風力発電の導入目標を掲げるが、
“逆風”を受けた業界からは達成を危ぶむ声が出始めるなど、
曲がり角を迎えている。(左山広二)

けっこう長い記事なのであとはこちらからどうぞ。

http://sankei.jp.msn.com/life/environment/080407/env0804070002000-n1.htm

お~お! もんじゅのニュースも! 
検出器、曲がってたのは1個だけじゃなかったんだ・・・

http://www.asahi.com/national/update/0407/TKY200804070281.html

もんじゅ、ナトリウム漏れ検出器に施工ミス 再開延期も
2008年04月07日22時48分【朝日新聞】

福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」で3月下旬、
ナトリウム漏れの検出器が誤作動を起こした問題で、
経済産業省原子力安全・保安院は7日、
全検出器の点検を日本原子力研究開発機構に指示した。
建設時の検出器取り付けミスが原因で、
別の4基でも取り付けミスがわかった。
広範囲にミスが見つかれば、
10月の運転再開がずれ込む可能性がある。

誤警報は3月26日午後11時すぎ、
放射能を含むナトリウムが流れる1次冷却系統で起きた。
調査の結果、もんじゅ建設中の90年に検出用の
ステンレス製管(直径4.8ミリ)を深く挿入しすぎ、
先端にある電極が、配管内の弁を動かすステンレス棒に当たって曲がり、
通電しやすくなっていたことがわかった。
本来は電極と弁棒は10ミリ空けなければならないが、
実際はすき間がまったくなく、さらに3.5ミリ余計に押し込まれていた。
現在検査ができる9基を調べたところ、4基でも先端が曲がっていた。

同様の検出器は1次系で179基、2次系で224基の計403基あり、
ナトリウムが触れると通電して警報を鳴らす。
通電試験では問題がなく、目視点検はしなかったという。
ほかのタイプも含めたナトリウム漏れ検出器の総数は611基。
保安院は14日までにすべての点検計画を提出するよう求めている。
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「靖国 YASUKUNI」上映中止問題

2008-04-06 | ニュースから

2008年4月6日(日曜日)
お花見日和というのに、体調が悪くお布団からも
抜け出られません・・・

久しぶりのひどい頭痛。
本も読めず、テレビもうっとうしい・・・
ひたすら、横になっていた1日でした。

このところ、紙面をにぎわしている映画「靖国 YASUKUNI」
今日の毎日新聞に面白い記事がありました。
各新聞の社説ウオッチングです。

福井県のジェンダー図書排除事件にはじまった
図書の検閲・排除は、いまも各地の女性センターなどで
問題になっています。

今回、この上映問題の発端は、福井県の稲田朋美議員。
福井県民として、わたしゃ、はずかしい!

 ***************************
http://mainichi.jp/select/opinion/watching/news/20080406ddm004070188000c.html

「靖国 YASUKUNI」上映中止
社説ウオッチング:映画「靖国」上映中止 毎日など5紙、表現の自由に懸念
 
 ◇試写会要求の国会議員らを擁護--産経
 
映画は、監督をはじめ製作にをめぐるかかわる人
しかし、その表現行為も、上映する映画館がなければ
多くの人々に伝えるすべは閉ざされてしまう。

靖国神社を舞台にしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の
上映を中止する映画館が相次いだ問題は、
メッセージの内容いかんによっては表現の場が失われたり、
制約を受けたりすることもある現実を浮き彫りにした。
それは民主主義社会にあって、極めて危機的な状況といえる。

今月の公開を予定していた東京、大阪の映画館5館が
すべて上映を中止することが明らかになって以降、
新聞各紙は一斉に、事態を憂慮する社説を掲載した。
毎日、朝日、読売、日経、東京の5紙がそろって強調したのは、
憲法で保障された言論・表現の自由が損なわれることへの懸念である。

 ◇萎縮の連鎖断て
 
「靖国」は、日本在住の中国人監督が終戦記念日の靖国神社で、
軍服姿で参拝する団体やA級戦犯合祀(ごうし)に抗議する
台湾人遺族らの姿などを取材し続けた記録。
一部の週刊誌などが「反日的だ」と取り上げ、
文化庁が所管する独立行政法人・日本芸術文化振興会が
750万円の助成金を出していたことを問題にした。
稲田朋美衆院議員ら自民党国会議員の一部からも疑問視する声が上がり、
全国会議員を対象に試写会が開かれていた。

右翼団体などからの嫌がらせや妨害をおそれて5館が中止を決めたことに、
毎日は「黙過できない。言論、表現の自由が揺らぐ」と表明し、
「安全を名目にした『回避』は、わが意に沿わぬ言論や表現を
封殺しようとしている勢力、団体をつけ上がらせるだけであり、
各地にドミノ式に同じ事例が続発することになろう」と危惧(きぐ)した。
「萎縮(いしゅく)の連鎖を断ち切るには、再度上映を決めるか、
別会場ででも公開の場を確保する必要がある」と映画館側への奮起も促した。

さらに、警察当局にも「会場側が不安を抱く背景に、
こうした問題で果たして警察が守りきってくれるのかと
いう不信感があるのも事実だ。
きちんとした取り締まりをしてきたか、
疑念をぬぐうことも不可欠だ」と厳しく注文した。

3月末にも「上映中止は防がねば」との社説を載せた朝日は
「言論や表現の自由は、民主主義社会を支える基盤である。
しかし、いつの時代にも暴力で自由を侵そうとする勢力がいる。
そんな圧迫は一つ一つはねのけていかなければならない」と訴えた。
読売も「どのような政治的なメッセージが含まれているにせよ、
左右を問わず最大限に尊重されなければならない」との見解を示した。

映画館側を特に批判したのが日経だ。
「営利企業の映画館にしてみれば、
トラブル含みの作品は避けて通りたいというのが本音ではあろう」と推測し、
「芸術文化の担い手でもある劇場の
事なかれ主義的な対応は極めて残念」と嘆いた。

 では、産経はどうか。
「映画を見て、評価する人もいれば、批判する人もいるだろう。
上映中止により、その機会が失われたことになる」と指摘し、
映画館側の対応は「あまりにも情けない」として、
「残念だ」と言う点では他紙とそう変わらない。
しかし、言論・表現の自由の危機をアピールする
配給会社のコメントなどには
「憲法の理念をあえて持ち出すほどの問題だろうか」と疑問を投げかけた。

 ◇背景に「無形の圧力」
 
産経と他紙との見解が決定的に異なるのは、
稲田議員らによる試写会要求などの動きに対するとらえ方である。
毎日は「それ自体が無形の圧力になることは容易に想像がつくはずだ」
と国会議員の行動に慎重さを求め、
「議員たちこそが信条や立場を超えて横やりを排撃し、
朝日も上映中止の背景に稲田議員らの動きがあると断定し、
上映を広く呼びかけるなど具体的な行動を起こすよう迫った。

一方、産経は試写会要求は
「あくまで助成金の適否を検討するためで、税金の使い道を
監視しなければならない国会議員として当然の行為である」と
擁護の姿勢を鮮明にした。
そのうえで、映画には「中国側が反日宣伝に使っている
信憑(しんぴょう)性に乏しい写真などが使われ、
政治的中立性が疑われるという」と述べ、そうした映画に
「税金が使われているとすれば問題である。
文化庁には、助成金支出の適否について再検証を求めたい」と締めくくった。

稲田議員らは首相の靖国参拝を支持する議員グループに属し、
産経は以前からその活動を積極評価するとともに、
靖国神社への首相参拝に反発する中国などを批判してきた。
産経の社説が上映中止は問題視しながらも、
映画そのものには疑問を呈しているのも、そうした持論と無縁ではないだろう。

 ◇将来に禍根残すな
 
2月には、日本教職員組合の教育研究全国集会の全体集会が、
右翼団体の抗議行動をおそれたホテルの使用拒否で取りやめになった。
「今後、日教組にとどまらず、集会や言論、
表現の会場使用をめぐる問題に『前例』として重くのしかかるおそれ」
(毎日・2月2日社説)が今回、現実になってしまった。

東京は「大事なことを無難で済ます、時代の空気を見過ごしては危うい」、
毎日は「将来『あの時以来』と悔悟の言葉で
想起される春になってはならない」と警鐘を鳴らす。
その自覚を社会全体で共有したい。【論説委員・小泉敬太】

毎日新聞 2008年4月6日 東京朝刊

「靖国」上映中止 日本の「自由」が問われている」@愛媛新聞
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017200804044557.html

こちらは、信濃毎日
http://www.shinmai.co.jp/news/20080403/KT080402ETI090004000022.htm
コメント (2)
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もんじゅは動かさないで!

2008-04-05 | 読書ナリー
2008年4月5日(土曜日)
きょうは、「虫愛ずる姫君」を読んでました。
「男色」から引き続き、鳥羽上皇や白河帝のころの
歴史にどっぷりとつかっております。

その時代に、女でありながら、化粧や衣装よりも
毛虫に興味を持ち、漢文を好み、童子たちと遊び
奇人変人呼ばわりされていた姫君・・・

堤中納言物語は作者不詳だけれど、
当時の慣習や慣例にさからい、自然体で生きることを選んだ
女をヒロインにしている「虫愛ずる姫君」は
社会風刺でもあり、ジェンダーにも反応しているので
すごくおもしろい。

作者は女性? と考えるとなおいっそう、
物語はひろがりを感じさせてくれます。

宮崎駿の「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」は
この物語をもとにつくりだされたのだとか・・・

さて、誤作動問題で福井県知事から、
検出器の総点検をもとめられた「もんじゅ」の
10月の運転再開は、きっと無理でしょうね。

http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000000804050001

http://mainichi.jp/area/fukui/news/20080405ddlk18040688000c.html

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20080404-OYT8T01030.htm

文殊菩薩は知恵をつかさどり、獅子の背に乗っています。
「もんじゅ」は人類の英知によって、暴れるプルトニュウムを
支配できるという考えで命名されたときいています。

これは、何年前なのかもう覚えていないぐらい前に、
「もんじゅ」を見学したとき、担当者のかたが話してくれました。
これを聞いたとき、なんておごった考え方だろうと
憤りを感じたわたしです。

最先端の技術を研究・開発している方にとっては、
それ相当の自信とプライド、信念を持って取り組むことが
大切なのはいうまでもありませんが、
謙虚であることも忘れてはいけないはずです。

日本原子力研究開発機構には、世界の最先端を
走っているんだという、プライドがわたしたちの目には
おごりと映る・・・
しかも、機構の人たちには、それがまったく理解できないという
そこが問題だと思います。

「もんじゅ」は動かさないでほしい。
わたしは、「もんじゅ」に命をゆだねたくないのです。
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お花見日和

2008-04-04 | 医療と健康関連

2008年4月4日(金曜日)
ホーホケキョ・・・
街の真ん中の繁華街にある我が家の庭で
数日前から、いい声で鳴いています。

今朝もホーホケキョで目覚めました。

このところ、久しぶりに会う友人・知人のみなさんから、
やせたね・・・とよくいわれます。

頬がこけて、鏡で見るとたしかに、ひとまわり
顔が小さくなりました。

とくに、左側の頬はへこんで、見える・・・
えくぼだったら、かわいいんだけどね。

日中は、ぽかぽか陽気でまさにお花見日和。
このお天気も明日までとか。

明日の夜は、金ヶ崎宮もお花見の人でいっぱいでしょうね。

さて、来週の水曜日にはまた名古屋の病院です。
火曜日の午後から泊まりがけで行ってきます。

手術になると、かなり高額の医療費がかかります。

市役所の国保の窓口で、高額医療費について聞いてきました。
事前に、届けをだしておけば、病院からの治療費の請求は、
市のほうへ行きます。
手続きも簡単。
保険証と印鑑を持って窓口で、用紙に記入で完了。

これって案外知らない人が多いんじゃないでしょうか。
かくいう、わたしも知らなかった・・・

ただし、保険料の滞納があるとだめだそうです。

お金の面ではちょっと、安心しました。
これで、心おきなく治療が受けられます。

借金はあるけど、預貯金なしの貧乏な我が家では
治療費の金額を聞いただけで、真っ青になってたんですから。

さて、わたしが乳がんで通院している、
福井市にある「福井厚生病院」では、
この4月から、あらたに「乳腺専門外来」が開設しました。

これまでは、外科だったんですが、専門外来になりました。
診察日は以下のとおりです。

火曜日 13:30~17:00
木曜日  9:00~12:00/13:30~17:00
金曜日 13:30~17:00

担当医師は、山道 昇先生

わたしの主治医です。

ていねいな説明と、なんでも相談にのってくださる
信頼のおけるドクターです。

そうそう、今日は、息子の入学式でした。
式だけちょっと、のぞいてきました。

11時からだったので、お昼は学食ですませて
帰りに市役所へ・・・

市役所はずいぶん、雰囲気がかわりました。
各課の案内板も大きく見やすくなり、
明るくなったと感じました。

総合窓口も、市民の方の評判は上々!
「こんにちわ」と笑顔でむかえてくれます。

民間なら、あたりまえのことなのに、こんな簡単なことが
何年も言い続けなければ実現しないのがお役所・・・
と、あらためて思いました。

今大地が言うから、実現しなかったんだという人も
いますけどね・・・
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「男色」をお勉強中

2008-04-03 | 読書ナリー

2008年4月3日(木曜日)
「クアトロ・ラガッツイ」やっと第2章にはいりました。
いつもは、速読じまんのわたしなのに、
今回は、じっくりと読み進めています。

日本にやってきたヴァリニャーノら宣教師が
書き送った手紙の中で、日本人の長所をほめちぎっているのですが
「最悪の罪は、男色(衆道)」にうつつをぬかすこととも
書いているんです。

ここでついつい、カトリックの神父たちの間にも
「男色」はあったのではないか、とか
日本の男色の歴史なんかを調べだしたりしてしまって
これがまた、とても興味深かったもんで、
没頭してしまいました・・・
なぜ「男色」を禁じたのか、カトリックの本音と建前や、
それがマルチン・ルターの宗教改革にまでつながり、
ルネッサンスを生み出したなんてのを
あらためて、勉強しました・・・

日本の歴史も「男色」なくして語れない!
特に政治の世界は・・・
今話題の「篤姫」の故郷の薩摩藩、明治維新で大活躍!は、
「男色」だからこそなんて文献もあります。

「男同士の友情」なんてのも、「男同士の愛情」だとおもえば
すごくわかりやすい・・・
わたしだって、女の人が大好きだもん!

そもそも、人間はバイセクシャルにできていて、
ヘテロセクシャル(異性愛)のみと言うほうが、
むしろ少数派なのかも。

ゲイやレズビアンを認めようとしないで
ヘテロのみが正しい性のあり方だと押しつけるほうが、
あきらかにおかしいよね。

女(男)だけれど女(男)の人しか愛せないと悩んだり、
家族にも打ち明けられないで死のうとおもいこんだりしないでも
楽しく、生き生きと暮らせる社会が、早く来てほしい・・・
というより、そう思っているわたしが、
変えなきゃね!
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風力発電はほんとうに環境にやさしいのか

2008-04-02 | 風力発電
2008年4月2日(水曜日)
あ~あ、いまごろになって・・・
あんただって、もうちょいで、後期高齢者になるのに、
自分の身に振り替えて、考えていなかったんかい!

まぁなんたって高額所得者だから、年金から天引きされるのが
どんなに、生活にこたえるのか、わかるはずもないけどね・・・

しかもまるで他人事! のようなしゃべり方が、気に食わん!
と、母はテレビに向かって、怒っていました。

<長寿医療制度>首相が名称の変更指示 高齢者から批判も
【4月1日18時35分配信 毎日新聞】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080401-00000082-mai-pol 

福田康夫首相は1日の閣僚懇談会で、
この日から始まった75歳以上の人全員が加入する
後期高齢者医療制度について、
「周知不足。ネーミングもよくない」と指摘し、
通称を「長寿医療制度」とするよう舛添要一厚生労働相に指示した。
厚労、総務両省は新制度の内容を国民に分かりやすく伝えるため、
「長寿医療制度実施本部」(本部長・舛添厚労相)の設置を決めた。

 政府は06年の医療制度改革で、65~74歳を前期高齢者、
75歳以上を後期高齢者と位置づけ、
新制度の名称も「後期高齢者医療制度」としていた。
3月20日には「後期高齢者医療制度のお知らせ」と
題した3600万部の政府広報を各戸配布したが、
年配の人を中心に「勝手に線引きされ失礼だ」
「末期と言われた気がする」といった批判が続出していた。

 突然の指示のため、パンフレットの差し替えなどはせず、
今後、通称を広めることに努めるという。

 15日に新制度の保険料の年金天引きが始まることをとらえ、
野党が医療・年金をセットで批判する構えでいることも、
首相の判断に影響を与えたとみられる。【吉田啓志】

さて、風力発電の建設に伴う、環境影響評価方法書の縦覧が
今日までとなっていたので、市役所へ足を運びました。

な、な、なんと!
わたしが、3月17日に閲覧したあと、
だれひとりとして、見ていない!!

市民の関心が低いというより、市民に風力発電建設の情報が
届いていないということかも・・・

とりあえず、内容をひたすら読み、メモを取ってきました。
7日までに、意見書を作成して提出します。

★手法
文献、その他の資料、専門家、その他の環境影響に知見を
有する者からの科学的知見の聞き取り、および現地調査による
情報の収集、並びに当該情報の整理及び解析

★予測手法
分布、または生息環境の○○(自分で書いた漢字を判読できない・・・)
の程度を把握した上で、事例の引用または、解析

★評価の基本的な手法
事業の実施に伴って発生する重要な種、および注目すべき生息地への
影響が、実行可能な範囲で、回避、低減されており、環境の保全が
適正になされているかについて、見解を明らかにすることにより
評価する

非常に不親切な方法書です。
方法書自体に問題あり!

こちらは、山口県の白滝山に建設された風力発電の記事と写真です。

http://www.ohmynews.co.jp/news/20080128/20225

http://nagm12002.exblog.jp/i18/

いづれ、敦賀の山並みもこのようになります。
しかも地下水への影響はもろ!
白滝山ではすでに、影響が出ているとのこと。
「風力発電は環境にやさしいって、いったいどこが?」
と、思っているのは、わたしだけでしょうか・・・
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きょうは、しあわせ!

2008-04-01 | 日々の暮らし

2008年4月1日(火曜日)
今夜は、勉強会のF・Mチームのお二人と
楽しいお食事会 ♪♪♪

顔を合わせるのも久しぶり・・・

出がけに、息子から
「携帯、もった?」とやさしい(?)お言葉・・・
そう! 最近やたらと、携帯を忘れて、
出かけてしまうわたしなんです。

開口一番
「思ったより元気そうな顔を見て安心しました」
と温かい歓迎。
「さそってくれてありがとう!
楽しいことは、大歓迎!」

勉強会も3月議会前から、1度も顔を出していないので
話がはずみました。

「今大地さんがいないと、議会も行政もピリッとしません」
だなんて、うれしいじゃぁありませんか!
社交辞令でも、持ち上げられるとついつい、
デヘヘ・・・とやにさがってしまうわたし・・・

食事もおいしかった!
今年初物の、「いさざのおどり」に「おこぜの刺身とから揚げ」
おすしも堪能・・・
デザートは、ゆずのシャーベット。
そのうえ、ラストオーダーで、おろしそば・・・

そんなに食べられないかも・・・と言いつつ、
すっかり平らげる大食漢ぶりに、ふたりはびっくりしてました。

最近、食欲旺盛で何を食べてもおいしいんだよね。
ほんとに、病気なの? と首をかしげたくなります・・・

こんなに長いこと、毎日の~んびり、ぐ~たらするのは
何十年ぶりかもしれません。
桑本さんがおっしゃたように、神様からのプレゼントだと
思って、好きなこと、楽しいこと、身体にいいことだけを
もうしばらくは、続けるつもりです。

さてさて、お食事会も終わっていざお勘定・・・
いつものごとく、得意げにさっと割り勘の計算をして
1人 ・・・円だよ~と言ってかばんを・・・
あれ???  財布がない・・・

「今日は、いいんです。最初からそのつもりでしたから・・・」
とまたまた、やさしいお言葉・・・

それにしても、なんてドジなんでしょう!
携帯ばっかり、気にとられて肝心の財布忘れるなんて・・・

あ~、恥ずかしい・・・
ドジというより、認知症かも。
それとも、のんびりしすぎてるのが悪いんだろか?

若いふたりに、元気もいっぱいわけてもらい
新しい4月のスタートができて、しあわせです。
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