あられの日記

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インドは布天国です!

2016年03月23日 05時04分03秒 | インド旅行記
旅に出る前に、ガイドブックを眺めつつ「インドっていろんな種類の布があるなあ~とぼんやり思っていたのですが、実際布の種類が豊富なだけでなく、伝統工芸の布製品や民族色たっぷりの柄と色使いの布があったのです!
もう大喜び~~っ!!
そして物欲も目覚めてしまった!
私、今回の北インドの旅で、総額25500円分の布製品を買ってしまいました…。
ダンナっゴメ~~ン!
でもさ、内12000円分の布製品は、母親と義母と妹と義姉と友人2人へのお土産なので…。
あれ?でも自分用の布製品に半額費やしていたのか…。
え~、本当に布買いたいっ物欲にまみれていたようです。
今日紹介するのはラジャスターン州の州都、ジャイプールの伝統工芸であるブロックプリントです。
今どきは伝統的な自然素材を使ったプリントだけでなく、化学薬品を使い大きなサイズのパターンで一気に仕上げたブロックプリントも販売されているようです。もちろんこっちの方が安い。
でもそれじゃあパフォーマンスを披露してくれたおじさんは面白くないようで、結局伝統的な染料を伝統的な木型を使い仕上げたブロックプリントの布製品を購入しました。

朝、ジャイプールの旧市街を観光中に物売りの少年らが汚い黒い塊を持って売りに来てたのね。
「何だろ?ゴミ??」と相手にしなかったのですが、ブロックプリントの工場で上の画像の奥に転がっている黒い塊を見て正体が分かりました!!
ああっ!?アレはまさかのブロックプリントの木型だったのかぁ~~~!!
ほ・欲しいっ!!買っておけば良かったぜ
インドの治安はあまり良くなく、柔なツアー利用の旅人は旅行会社に「自由行動はよくない。勝手に街歩きするのは諦めて欲しい」と何度か言われてましてね…。自力で旧市街へ舞い戻るのはもう無理~~。
さ。気持ちを切り替えて、おじさんの説明話術と染め付け職人のデモンストレーションを楽しもうか。
ブロックプリントとは、世界のプリント技法にも影響を与えた技法。
その仕組みはシンプルです。手のひらより一回り程大きい木片に、手掘りで版を作りスタンプの容量でインクにつけては生地に隙間なく、押していく。灼熱のインドでこの動作を数十mに渡って行うのは至難の業ですが、これをインドの職人は驚くべきスピードで版を押していきます。
ブロックプリントに見られる、かすれを滲み、柄のずれ。そこには、インドの手仕事の素朴な暖かみが現れているのです。(WIKIにブロッププリントの記事立てがなかったので、布屋さんのTIGRE BROCANTEさんのWEBページから引用しました)
おじさんいわく「赤色はヘナ 緑はマンゴーの葉 青はインディゴ 黄色はターメリックを使っている。本来は太陽にさらして色を定着させます。
木材の素材はチーク材。」

「彼がブロッププリントの仕方をお見せします」

「彼は熟練の職人なのでズレたりしません」

「今回は4色重ねています」

「本来は太陽に晒して色を定着させまずが、今は薬品を使って時間短縮しました。綺麗なインディゴの青色に変化しました。色が定着すると濡らしても色落ちしません」

旅仲間「これもブロッププリントですよね?」
おじさん「そうです」
旅仲間「どこからどこまでが一つの模様なの?」
おじさん「ここからここまでです」
旅仲間「分からないわ?」
おじさん「慣れですよ。私達には目立てが見えてます。これを目安に木版を合わせます」
う~~む?素人にはパッと見わかりませんが、上の木型が標準サイズなので、何度も木型にインクをつけてプリントを押しての繰り返し作業をします」
おおう!職人技ってやつですね。
おじさん「では買物コーナーへ案内しましょう。今なら冬物は30%OFFですよ。皆さん達はラッキーですね」

これ、買いました!自分用・母の土産・義母の土産。大きいよ。サイズはベッドカバーくらいある。値段は…。思ったよりずいぶん高かった!やっぱさ、手仕事&自然染料使いの布だったのが敗因か…。3枚で日本円で10000円超えですもん。
2016.4.11に3枚のインド更紗のベッドカバーのデジカメ画像追加しました。




購入したブロックプリントです。
ちなみに、今記事を書きながらインド更紗で検索したらね。
インド更紗とは。インドでつくられる木綿地手描きや木版プリントで模様を現した染め布をいう。
非情に古い時代から行われたものらしく、文献によればローマ時代に輸出されて、かの地で賞美されたといわれる。今日もっとも古い実物資料としては、エジプトの海路の公害のフスタートから発掘された、15世紀以前のものがある。主産地はベンガル湾に面した東海岸のコロマンデル地方、中部デカン高原など。北部地方のものには粗剛な裂地(きれじ)を用いた土俗的なものが多い。」(日本大百科全書より)
インド更紗って聞いた事ある~。
そう言えば…。
「今年の流行はペイズリー柄です」
日本ではバブルの頃に突然ペイズリー柄が流行りましたが、発祥の地はイラン・インドなんだって。
私はあれをミドリムシの図案化したものだと思っていましたが、模様のモチーフは菩提樹やナツメヤシ、ザクロ、ヒマラヤ山脈に吹き付ける強風で曲がった糸杉など諸説あるそうです。

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