あられの日記

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箱根関所後編

2019年08月23日 05時35分48秒 | 歴史散歩
2019/8/3訪問。前回に続き箱根関所の紹介です。トップ画像は遠見番所そばの展望広場から撮影した、関所と芦ノ湖です。この日は芦ノ湖の向こう側の山に低い雲がかかってまして、視界がイマイチ悪かったけど、遠望が効く日ならば、ここから富士山が見えます。残念無念。
説明板発見:遠見番所
遠見番所という建物です。1階は土間です。2階は、足軽が関所破りに備えて街道や周辺、また芦ノ湖を見張っていました」
実は画像からはわかりませんが、足軽のぼやきを常時放送してます。足軽は単身赴任だったんだって。
展望広場で休憩。この日も暑い。けどさ、元箱根は標高720メートルあるんだよね。気温は100メートル上がると0、8度下がるので、標高720メートルだと大磯のアオバトを見物してた照ケ崎海岸より5、6度は気温が低いハズなんだけど、暑いことは暑い。まあ歩けない程ではないので、休憩後お散歩再開。
あ。説明板発見:
いい説明板だったので、そのまま貼り付けよう!
そして地図。見えるかな?旧東海道の杉並木は2箇所あるんだよ。今回は1箇所だけ歩きます。なにしろ入生田駅そばの生命の星・地球博物館の「アオバトのふしぎ」展を観に行かねばならんのです。
けどこの説明板のキモはそこではないですね。箱根ジオパークって知ってますか?
「箱根ジオパークは、地域の自然と歴史・文化の多様な資源を地質的な観点という新しい視点を加えて見直し、地域住民が自らの地域を再認識し関心を深めるとともに、観光客にさらなる感動を与えることを目指しています」
つまりタモリさんが大好きな地質です。
資料館でいただいたジオサイトマップによりますと「箱根はフィリピン海プレートの伊豆・小笠原弧が北米プレートの本州弧に衝突したプレートの境界域に位置することと、その中心である箱根火山が、南北にのびる天然障壁をなしていることです。箱根火山は、その北に連なる足柄山地・丹沢山地をはじめとするフォッサマグナ地域と、その南に連なる伊豆半島から・伊豆・小笠原諸島の自然をつなぐみちに位置します。」とあります。いや〜、中学生の頃、私科学部だったんですよ。んで、讃岐の田舎の山の中に残る地層を自転車で巡らされたのを思い出しました。今思い返すとあの山道をよくぞ自転車で上り下り出来たものだと思いますが。褶曲地層なんか見るとついワクワクしちゃうんですよね。目の前に広がる芦ノ湖を巡る山が、箱根外輪山だと改めて見る。
遠見番所から降りてきました。上の画像は足軽番所の雪隠(トイレ)です。
足軽番所に戻ってきました。まだ見てない江戸口御門の方へ移動。
説明板発見:極屋(ごくや)
足軽番所に付属する獄屋です。関所破りなどの罪人を留め置く所で、とても頑丈に造られていました。」
御制札場:関所の役割が記載された、高札が掲げられてました。とパンフレットには書いてありますが、正徳元年発行のお奉行からのお触れ書きです。頭巾を取れといった関所での作法を書いてあります。
大番所・上番休憩所に戻る。まだ見てない区画があったのね。
脇に回る。

なんか、時代劇で捕り方が持ってた江戸時代の懐中電灯を見つけました。
ロウソク1本でどれだけ明るいか?と思うのは現代人だから。江戸時代の灯だ。他に光源がなければそこそこ使えたのかな?これがすごいのは、振り回しても消えないところです。
説明板発見:土間
大番所・上番休憩所の建物の中で土間と呼ばれる場所です。ここには、かまどが据えられていたほか、ほうきや提灯、みの・笠などさまざまなものが置かれていました。また、この土間が建物と外との主な出入りの場所でした。」
こちら見取り図。

土間の奥には勝手板の間があります。
説明板発見:勝手板の間
大番所・上番休憩所の建物の中で、勝手番の間と呼ばれる部屋です。この部屋には囲炉裏が置かれ、関所役人の食事や休息に使われていました。」
見取り図。
見学してるのは勝手板の間の手前にある台所土間からです。台所土間では、関所役人の食事が作られていました。また、主にここから各部屋に上がりました。」
台所土間の見取り図
台所土間の隣は湯殿です。
説明板発見:湯殿には風呂桶が置かれていたわけではなく、たらいに湯を汲んで、湯浴みをしていました。」
台所土間から外に出れる。上の画像の左側が湯殿です。ちなみに、建物の左手は芦ノ湖になってます。そばに上番所の下雪隠もありました。
石垣の説明板発見:ひかりづけ
建物の基礎となる礎石や石垣の上に乗せる土台を、すべて手作業で石面に合わせて凹凸をつける技術。ここでは間近にその職人技をご覧いただけます」
さてと、江戸口御門を抜ける。すぐそばに茶屋が設置してあり、観光土産やお団子を売っていた。

せっかくなので、江戸口御門側から箱根関所に向けて撮影。ちなみに手前の広場は矢場です。
さて上の画像を撮影した場所ですが、御番所茶屋というお茶屋兼土産物屋です。
こんな感じで、関所のすぐそばにあります。
江戸の旅人気分で団子とお茶をセレクトするのも素敵ですが、ぜひ裏手に回ってください。
顔出し看板好きには外せないスポットです。この日は芦ノ湖の向こう側の山に低い雲がかかって見えないけど、晴れてたら奥に富士山が見えてたハズ。
少しだけ茶屋を覗いてみた。
え〜と?萌え看板がある。
出ようとして、すいか団子の立体看板があった。確かに1本270円。インスタ映えになるのかな?
茶屋からすぐ、箱根関所資料館があります。
ここは箱根の関所と入場券が同じです。関所の券を見せれば入れますが、中は撮影禁止。なのでご注意を。

箱根関所は1619年に設置されたので、今年は設置され400年の記念イヤーなんだって。歴史の勉強にはいい場所です。実際関所破りをした娘の話とかも紹介されてる。
さて、時刻は11時37分。え〜と?10時30分に関所跡バス停に到着したから、ゆっくり見て回って所要1時間でした。歴史好きな方は観光の参考にして下さい。資料館からすぐ、箱根恩賜公園へ。

2019年8月25日に上の画像を追加貼り付けしました。

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