部屋に飾ってある模型が倒れてゐることに氣が付く。
昨夜二十時五十分頃に發生した、震度三の地震によるものだらうと見當をつける。
あの時はちゃうど入浴中で、いきなりグラリと揺れた浴室に、こんな時に地震はイヤだなぁと思ったが、そのままおさまったので、上がる時にはまう忘れてゐた。
それから二十四時間以上が経過してから、廣くもない部屋に飾った模型が倒れてゐることに気付くとは、我ながらノンビリだと呆れる。
しかし、これまでの強めな地震でも倒れなかった模型が、今回に限ってさうでないとは、なんとも引っかかることをやってくれたものではないか。