迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

神田松之丞、「落語家の嫉妬がスゴイ」先輩落語家に苦言

2019-12-06 08:05:00 | 浮世見聞記

dmenuニュースより
http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sanspo/entertainment/sanspo-geo1912050033?fm=d


嫉妬、ですか。

人間なら誰にでもあるでせうし、とくに藝事の世界の人間の場合、“宿命”みたいなものでせうね。


私もずいぶん見ましたよ、さういふ人。

實例はいちいち挙げません、キリがなくなりますから。


でも私の見た限り、さういふものを露わにする人は、まずこっち(腕)が大したことないんですね。

上の記事にもある、「賣れていない」といふのがそれです。

結局、自分に無いものをその人が持ってゐるのが、羨ましいのでせう。

それが“負”に作用して、“嫉妬”になるのではないかと。

これが“正”に作用する人は、「だったらアイツからネタを盗ってやらう……!」と、奮起するわけです。

“好敵手”、といふやつですね。

ところが“負”の人は相手のネタどころか、揚げ足だったり、ヒドイのになるとその人の持ち物を盜ったりするんです。

……ええ、その被害者が言ふのですから、事実ですよ。

まぁ、名前は挙げませんけど。

ええ。

そんな、しょせん業界の頭数にすぎない人を吊し上げても、なんの利益にもなりませんから。

……たぶん、その人は生活がかかってゐたのでせう。


思ふに、“負”を“正”に転ずることが出来るやうになることが、實はいちばんの修業なのでせうね。

ええ、もちろん自分も含めて。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ああ、いよいよ……。 | トップ | 魂合作。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。