18:10頃、微かな地鳴りのあとで部屋が
ヌメッとした揺れに襲はれる。
それがしばらく續くゆゑ不安になりかけたところで、やうやく治まる。
震源は宮城県沖で、震度5強云々。
東北地方と知って、俄かに緊張が走る。
津波警報が出たが、しばらくして解除となる。
識者曰く、かうした揺れは今後も起こり得る云々。
過日の明け方にも地震があるなど、明らかに地球では“何か”が起きてゐる。
第二次“お手上げ宣言”の千龝樂である今日、外出先の街ではすっかり旧に復したかのやうな人出があり、忘所の“飲食店”街では、店先の卓に昼酒飲みたちが鈴鳴りになってゐた。
私も用事があれば街へ出るが、但し時世に合はせた過ごし方は必要と考へる。
それだけに、あの光景はさすがに氣味が惡かった。
かうして誰もが先に神経へ免疫をつくり、勝手に“かつての日常”を引きずり戻してゐるなかで起きた、今日の夕方の地震。
そのうちに“なにか”が、ドカンと来るのではないか──
だんだんそんなことを、信じたくなってくる。
そしてやがては、今日の街中で聞こえてきたやうな、「けっこうヒトが出てるね……」と云った大平樂など、宣ってゐられなくなるのだ。