arata-tokyo-jp's blog(Henry Nagata)

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私がマルボロを吸わない理由は・・・?

2005年09月29日 11時51分07秒 | エッセイ
GaiaX系の簡単HPを始めたのが去年の7月7日からですから、もう1年以上になりますけれども、エッセイも70篇以上に増えました。
最近は去年の古いエッセイなどを読み返していたのですが、今日「美しいこと」と「キレイなこと」について・・・というエッセイを読んでいる時に、ふと思い出した事がありました。

私が20歳の時に弟子入りした作曲の先生というのは、その当時40歳でしたけれども、かなり有名な作曲家で風格のある人でした。
そして、吸っていた煙草は赤い箱の「マルボロ」でした。
また私が30歳の頃にピアノを習った先生も有名なジャズ・ピアニストでしたけれども、同じ「マルボロ」を吸っていました。

その頃に、付き合っていた女性からこんな事を言われた事を思い出してしまいました。
「貴方も将来マルボロを吸えるような立場の人になってね!」
「今から吸ったら、絶対にダメよ!」

昔の日本人というのは自分の立場や身分をわきまえていたと思います。
ですから「内容と外見」が一致していたような気がします。
でも最近の人たちの感覚は、ちょっと違って来ているように感じました。
それでエッセイを書いた訳ですが・・・

例えば昔のサラリーマンでしたら、飲むお酒は・・・
貧しい時には「安い・うまい・トリス!」、それから「レッド」、「角」、少し豊かになったら「オールド」、もっと出世して豊かになったら洋酒の「ナポレオン」・・・こんな感じだったのではないでしょうか。
昔は「トリス・バー」という看板の、庶民的なお店も沢山あったと思います。
ただ、「貧しさ、豊かさ」とは言っても、それは単に経済的な意味だけではなく、社会的な立場の意味も含んでいます。
つまり自分の生活状況の「内容と外見」が一致していたという事です。
ところが最近では、大学生がナポレンを飲んでいるというご時勢です。

以前あるフランス人の書いた本を読んだ時に、「一般のフランス人はブランド物は着ない」・・・と書いてありました。
シャネルなどは貴婦人の着るものですから、例えお金を沢山持っていたとしても、社会的な立場や身分を考えて「自分には相応しくない」と考えて着ないのだそうです。

しかし現代の日本では、お金さえあれば何でも手に入れようとしますし、また例えお金が無くても、ローンで買ってしまいます。
例えば旅行の際の宿泊ホテルにしましても、「お金を持っているから」という理由で、総理大臣や皇室の人たちが使うような豪華な部屋に泊まりたくなる・・・という人たちもいるのではないでしょうか?
これは自分自身の「立場や身分」を考えずに、ただ単に「お金の有る無し」(経済力?)だけで考えているからです。

高校生でもブランド物を沢山身に着けている人たちもいます。
ナポレオンを飲む大学生や、シャネルを着る高校生は、将来出世して豊かな生活になった時には、一体何を飲み、何を着るのでしょう。
学生時代は原宿のお店でブランド物を・・・
結婚して主婦になったら近くのスーパーで・・・
などというように「逆行」するような事にならないと良いのですが・・・

私が昔の彼女から「今はまだ、マルボロを吸ってはダメよ!」・・・と言われた事は、私に一つの「美意識」を植え付ける結果になりました。
私は未だにマルボロを吸っていません。
たった数百円で買える物なのですが・・・

お時間のある方は、去年の7月31日に書いたエッセイ、
「美しいこと」と「キレイなこと」について・・・を是非お読み下さい。
画面右上のカレンダーの下にある日付、
「2004年7月」をクリックして下さい。



追加です。

詳しい事は分かりませんが、知人からこんな情報が入りました。
国産のマルボロは、今年のの4月で販売を終了したそうで、これからは輸入物になりますから少しは味も変わるとか・・・?
その他には・・・
「Marlboro」は「Man Always Remember Love Because Of Romance Only」の略で、
「男はいつも本当の愛を見つけるために恋をする」という意味だそうです。
う~ん?!
そうなると、やはり私には似合わないかな~?
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