日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

気まぐれ「自分史」

2017-03-08 12:39:47 | 映画・音楽
ラ・ラ・ランドの中に「Audition」という曲があります。とてもいい曲です。夢追い人へのエール。

この曲を聴いていて、ある人のことを思い出しました。後日「セッション」観た時も同じ人が思い出されて・・・ちょっと感動したのです。ー五月舎(ワタシが初めて演劇を学んだ場所)でワタシが一番好きだった声楽の授業の先生、宮本先生という小柄な女性でした。

宮本先生の授業は、凄かった!!(笑)緊張感で張りつめていました。いつも厳しい表情で、入ってきた瞬間にピアノの鍵盤を、ある時は3つの和音でたたくのです。(ほんとに一瞬)「はい、下、中、上」と三人を指名して音程をとらせるの。(ひえー)何度もできるまで!!ある時は、雨の音、電話の音、の音程をとりなさいと。(ワタシ、絶対音感ない

ブロードウェイで本場のミュージカルを観た時、一番衝撃だったのが、歌唱力でした。日本のミュージカルは50年遅れている、と言われていましたから。ワタシ、日本のミュージカルは嫌いなのですが、NYでは涙してしまいました。あの頃は、演劇の世界で修行していたから、ほんとに打ちのめされました。

宮本先生の話に戻ると。。。「きれいに歌おうとするな。」とよくおっしゃっていました。きれいに歌い上げることに意味はない、と。役者の歌は、セリフ(ココロ)に音が乗っていかないといけない、と。歌は、感情を伝えるのだと。

エマ・ストーンが歌う「Audition」を聴いた時、これが宮本先生が伝えたかったことなんだ、と。
いいな、あんな風に歌うことができたら・・・・

日本の演劇界で、2人だけ歌を聴いて感動する役者さんがいました。
自由劇場の「吉田日出子」さん。音楽座の「土居裕子」さん。

趣味で、ボイストレーニングはじめます。(宣言)春になったら〜〜〜
そしたら、楽しいことがたくさん待ってる気がする〜〜〜