スポーツや将棋の世界に魅力を感じるのは、シンプルなルールで、力と力、あるいは、技と技の究極のぶつかり合いが観れること。そして、10年に1人とか、20年に1人の割合で、ときどき、トンデモナイ天才が現れて、まったく別次元の世界観を見せつけてくれます。これがタマラナイ‼
プロ野球で言えば、現在、エンゼルスにいる二刀流の大谷翔平。この人が試合に出るというだけで、アメリカと日本の野球ファンは、TVの前で釘付けになってしまいます。すでに開幕からホームランを3本。先発としての勝ち星はまだありませんが、160㎞超の直球をビシバシ決めており、あとはカットボールのコントロールが戻れば、今年こそ、ホームラン王と最多勝の二冠を手中にすると思います。
そして、日本の野球界に現れた、もう一人の天才が、千葉ロッテの佐々木朗希投手。4月10日のオリックス戦で、28年ぶり史上最年少でのパーフェクトゲームを達成したと思ったら、17日の西武戦でも8回までパーフェクトという、宇宙人並のパフォーマンス。熱狂的な野球ファンが減少していると言われている状況下、この人が投げるだけで、日本中に人だかりが出来るスーパースターが現れたと思います。
将棋界では、もちろん、藤井聡太五冠。将棋のタイトル戦の1戦1戦の結果が、夜7時のNHKニュースで報じられるようになったのは、この天才が出現したからでありますが、負けて連勝がストップしただけで、ニュース速報が報じられたのも、この天才が初めてのケース。
中学生の時から世間から注目されてきたプロ棋士なので、青春を弾けて楽しんだことなど無い方。キレてグレてしまったり、あるいは、飲んだくれて酔いつぶれたり、というシーンも見てみたいと思いますが、多分、そんな経験をしないまま、頂点に上り詰めていってしまうのでしょう。
そして、最後に、女子プロゴルファーの渋野日向子プロ。いきなり、全英オープンという海外メジャーに勝利したことも凄かったのですが、その後、フォーム修正を繰り返して苦しんだあと、昨年度から、コンパクトに振り切るフォームを体得してからは、飛距離と安定感の両獲りに成功しました。先週末のハワイでのロッテ選手権は、惜しくも単独2位という結果でしたが、LPGAツアーの勝利は近いと思いますし、2度目のメジャー優勝も、それほど遠くない日に実現すると思います。
まぁ、とにかく、リズム良く、悩まずに、次に集中するプレースタイルが確立しています。人間、こうありたいと思うような、そんなプレースタイルであります。
並外れた才能とは、限度なく努力を続ける才能のこと。その結果としての、並外れたパフォーマンスを見るにつけ、我々凡人は「大いなる勇気」を貰うことが出来ます。
さらに、現れよ! 日本の天才少年、天才少女‼