まずは中京の京都新聞杯。勝ったのは、ディープインパクト産駒レッドジェネシス。中段待機から、逃げるルぺルカーリアを直線半ばで捉まえて、そのまま押し切りました。狙い通り、ロングスパートで消耗戦に持ち込んで勝利。3着にもスタミナ豊富なマカオンドール。ダービー本番には、勝ったレッドジェネシスと、賞金を加算した2着のルぺルカーリアが出れそうですが、ダービー本番が、究極の消耗戦にならないと、なかなか出番はなさそうです。レッドジェネシス自身か、あるいは青葉賞を勝ったワンダフルタウンが、ロングスパートを仕掛ける展開にならないと‥ですね。
次は新潟大賞典。勝ったのは、ジャングルポケット産駒サンレイポケット。逃げたマイスタイルの前半1000mが57秒前半とハイペースでしたが、ゴール前は、前々から進んでいたサンレイポケットとポタジェの叩き合いになりました。新潟の芝は荒れているのですが、叩き合いになると内側の馬が勝つ傾向があるのはなぜなんでしょう。恐らく、見た目よりも内外の差がなくて、最後に走ってきた距離の差が出るからだと思います。サンレイポケットは嬉しい重賞初勝利です。鮫島騎手も重賞2勝目。
最後にGⅠ、NHKマイルC。勝ったのは、キングマン産駒シュネルマイスター。直線早めに先頭に立ったフランケル産駒グレナディアガーズとの競合いを制して、勝利目前のキズナ産駒ソングラインを、ほんのハナ差だけ外から前に差しての勝利。この馬のマイル適性を信じて、皐月賞を回避して、このレースに臨んだ陣営の信念の勝利と言えるでしょう。1分31秒6のタイムも、このレースのレベルの高さを示しております。
惜しかったのは、2着のソングライン。この馬のマイル適性は半端ないレベルでしたが、ルメールマジックの前に敗れたと言って良いでしょう。秋はマイル路線か、秋華賞か、じっくり考えて出直すことになると思います。
3着のグレナディアガーズは、この速いペースでも引っかかり気味で、直線の入り口で、すでに先頭に立っていました。卓越したスピードを持っていながら、それを制御できない弱点が本番でも出てしまいました。スタート直後に落馬したバスラットレオンが、もし順調にレースを引っ張っていたら‥。ひょっとすると、グレナディアガーズが順調に勝つことができるレースになっていたのかもしれません。
それにしても、キズナ産駒はGⅠで惜しいレースが続きますね。桜花賞3着、天皇賞春2着、NHKマイルC2着。次は、オークスのファインルージュか。狙い続ける楽しみもありますよ!