昨日、人間ドックの話をしたので、同じく「健康テーマ」で、今日は「CPAP療法」について。
実は、ワタクシは随分前から「睡眠時無呼吸症候群」の疑いがありました。イビキも酷いレベルでしたし、また嫁や息子からは「寝てる時に、よく息が止まっているよ」と何度も指摘されておりました。それでも、ちょっと前までは、そんなことはお構えなしに、よく眠り、よく食べて、何の不自由もありませんでしたので、医師に相談も致しませんでした。
しかし、昨秋に「間質性肺炎」の診断が下されて、また就寝時に起こる「息苦しさ」により、睡眠が十分に取れない状況が断続的に続いたものですから、医師に相談の上、「睡眠時無呼吸症候群」の検査キットで、自分にその症状があるのか否かを調べることにしました。それが11月の下旬であります。
検査キットが、担当医師の指示のもと、業者から送られてきて、2日分の睡眠時データを採って返信したところ、「重度の無呼吸症」との診断。そして担当医師の勧めにより、即「CPAP装置による療法」をスタートすることになりました。12月の20日過ぎにCPAP装置が送られてきて、昨年末からCPAP装置をつけて寝ることを開始した次第。
ちなみに、CPAPとは、「Continuous Positive Airway Pressure」の略であり、「経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれるもの。要は、寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというものです。
自分が使っているタイプは、エアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれるもの。最初は慣れないので、なかなか寝付けなかったり、長く装着することが難しいのですが、慣れてくると、これがとても快適になります。
何と言っても、寝入ってからの眠りの深さが段違い。今までは、酸素不足だったせいか、2時間ごとに目が覚めてトイレに行ったりしていたのが、4時間、5時間と睡眠が途切れることがありません。また翌日、日中に眠くなったりすることが少なくなります。そして、何に対しても集中力がアップするのです。こんなことならば、早く取り入れれば良かった!
また、間質性肺炎との関係でも、よく眠れることで、血圧や心臓への負荷が軽減。何よりも、睡眠時の肺が活性化するので、間質性肺炎の進行を遅らせる効果がありそう。少なくとも、CPAP装置をつけてからの血液検査の結果では、間質性肺炎の進行をみるKL-6の値が、600台から400台へ低下しました。病の進行を遅らせる効果が見られています。
なお、眠りが深くなって、集中力が戻ってくると、仕事に対する姿勢も前向きに変わってきます。文章を読もうとする意志が湧いてきますし、会議でも積極的な発言が出るようになります。
いままで、いかにブレーキがかかる中で仕事を続けていたかを痛感する日々。
CPAP療法のおかげで、人生を取り戻した感すらあります。