今回も『競馬たられば話』シリーズの再掲です。
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本日は、競馬「たられば」話の3回目。
今回のテーマは、『もしも、サクラバクシンオーが新潟芝1000m直を駆け抜けたら・・⁉』です。
正直、今回のテーマは推測が難しい。馬場は年によっても状態が異なりますし、特に新潟の芝は良い時と悪い時の差が激しい。まぁ、最高の馬場状態で、全盛期のサクラバクシンオーが駆け抜けたら・・という条件付きで、妄想を膨らませていきたいと思います。
まず、新潟芝1000m直のレコードタイムは、2002年のアイビスサマーダッシュで、あのカルストンライトオーが逃げ切りで記録した53秒7。ですから、最初に、この時のカルストンライトオーのレースラップを見てみましょう。
12.0 - 9.8 - 10.2 - 9.6 - 12.1
凄いですよね。1ハロンで9秒台を2回も出しています。1ハロン9秒台って、サラブレッドの限界点だと思いますが、それを1000mの1レース中に2回も記録しています。驚異的なダッシュ力を持っていたのですね、カルストンライトオーは。
ただし、スタートのダッシュ力という意味では、JRA史上最速だったと評価されるのがサクラバクシンオー。言わずと知れた、日本伝統のスピード血脈(テスコボーイ⇒サクラユタカオー⇒サクラバクシンオー)の集大成。このサクラバクシンオーが1994年のスプリンターズSで記録したラップが以下のとおり。
11.6 - 10.1 - 10.7 - 11.2 - 11.6 - 11.9
1994年当時の暮れの中山競馬場の馬場ですから、かなり荒れた馬場での記録であります。土が少し固かった時代ですから、その分は高速馬場ではありましたが、芝の状態はまだまだ宜しくなかった。その時代に、途中で1ハロン10秒1という猛烈なタイムを記録。やはり、サクラバクシンオーはとんでもないダッシュ力を見せておりました。
この走りを前提に、馬場の良い時の新潟芝1000m直を走らせたら・・という妄想を膨らませていきたいと思います。
まず、1994年の暮れの中山で見せた最初の1ハロンのダッシュタイムは、そのまま11.6を採用。2ハロン目=最速スピードに到達する2ハロン目は、カルストンライトオーの最速タイム9秒6を採用。次の3ハロン目は、そこから少しずつ減速気味になるので9秒8と想定。4ハロン目もさらに減速して10秒0。そして、ラスト1ハロンは減速しつつも粘り抜くとみて、11秒5と予測。
これらのラップを集計してみると以下のとおり。
11.6 - 9.6 - 9.8 - 10.0 - 11.5
合計タイムは、53秒5!
やりました! サクラバクシンオーが新潟芝1000m直の記録を塗り替えました‼
カルストンライトオーのレコードタイム35秒7を、0.2秒更新して35秒5!