本日(現地11月5日(火))は、いよいよ米大統領選の投開票日であります。
ちなみに、なぜ米国選挙の投開票日が火曜日になっているかと言うと、まず「日曜日は安息日」なので避けられたということ、ならば月曜日にしたら・・とすると、1800年代の全米各地の農業従事者が投票所まで行くのに1日程度かかるので「出発が安息日の日曜日」になってしまうことの2点から、火曜日を投開票日にすることとしたらしい。いまや車社会になったのだから、日を変えたら?とも思いますが、アメリカのデモクラシーの古き良き伝統を忘れないために、敢えて「火曜日のまま」にしているのだと思います。
日本の政局は、相変わらず自公サイドも、立憲サイドも、それぞれが首班投票で主導権を取るために水面下での凌ぎ合いが続いています。総選挙が終わっても、なかなか次の政権内閣が確定できない状況というのも珍しい現象ではありますが、実はアメリカの大統領選についても、2000年以降、何度か激しい接戦となっているため、当日に新大統領が決まらないことは珍しくありません。今回は「トランプ優勢」が伝えられているものの、そう簡単には決まるとは思えません。投開票日当日の11月5日中には、まず決まることはないと言われています。
というのは、激戦となっている7つの州(ペンシルベニア・ミシガン・ウィスコンシン・ノースカロライナ・ジョージア・アリゾナ・ネバダ)の投票結果が確定するまでに少なくとも数日、場合によっては1週間程度かかる可能性があるから。
何と言っても、アメリカの開票作業は「アナログな手作業」が伝統。しかも作業をしているのは地元のボランティアの方々ですから、数え間違いだって当たり前。なので、結果が「100票差」とか「1000票差」ぐらいの接戦になると、票の数え直しを行うように対立候補から申請が来る。それで数え直したら、今度は逆に「100票差」で逆転が起きたりする。そんなことが、2000年の時の民主党ゴアと共和党ブッシュ息子との選挙で発生していました。
日本もアメリカも、新たな政権が確定するまで、もう少し時間がかかるようであります。