ムカつき

子供を戦争で失った母親が怒るのはムッとしていない。

流れ弾で子を失った母親が怒るのはムッとしてはいない。

砂場で道具を返して、ボク使いたい！と3才児が怒るのはムッとはしていない。

・・そういうのは「むかつく」という言葉は多分使わない。

イラついたり、むかつくのは理性によってだ。

むかついた経験、その時の意識のカラクリを観察すると、それがわかる。

喜（怒）哀楽 ①

小さな子供が砂場で遊んでいるとき、

自分が使っていた道具を他の子供が使い始めると、

「それ、ボクのー！返して！」と叫ぶ。

言われた子供はそれを使いたいから返さない。

すると、返して！と叫んだ子供は泣く。

純粋に叫んでる感じがする。

その子が伝えたい思いは、

「その道具をボクは今、使いたい！」じゃないかな。

その道具は自分の所有物だから、自分が使う権利がある。

あなたはそれを使う権利が無いのだから、

それを持っていくのは悪いことである。

・・・なんてことは考えていない。

砂場の子供はムッとはしてない。腹が立ってはいない。

返してとは言えないおとなしい子もいるだろうけど、

そういう子供も内心ムッとしてる、なんてことはないだろ。

ムッとする、むかつく、頭に来る、イラつく、腹が立つ・・

・・こういうのは、

感情ではなく、理性から来るものだから。

根拠なき自信

ちょっと古いけど、茂木健一郎さんの「感動する脳」の中に、

「根拠無き自信」という言葉があった。

根拠はないけど、（きっといろんなことがうまく行く）と思っている。

今も解決したらいいと思うことはあるけど、

これも根拠がないけど、（必ずいい方向に向っていく）というのがある。

そう成っていくに決まってる　そんなふうに思っている。

そう成らないわけがない　みたいに。

なんでか、本当に根拠もないけど、思ってしまう。

この自信？思い込み？を持っていて何か不都合なことあるか？

他人に迷惑を掛けるわけでもないし、まっ、いいか　と思う。

何かの占いで、「いろんな事を自分の都合のいいように考える傾向あり」というのがあった。

笑っちゃうけど、どうもそういう傾向がある。

脳というものは案外騙されやすい、・・みたいなのもどこかで読んだことがある。

可笑しくなくても笑うと、脳が何らかの作用を始めるらしい、とかも。

笑いヨガ、ってこんな奴なのかな。

アメリカのあるドクターもこういう方法を考えて、実践してる。

映画にもなったね。

これはどういうことかと考えると、

今現在、可笑しくない→笑う（可笑しいに決まってる、という意識状態）

→脳はよい方向へと作用する→身体によい影響を与える

・・ということに“なる”

笑う　ということになる根拠なんて、

無くて構わないんだね～、これも。

意識状態がなんらかの物理的作用を生む。

どういうプロセスでそう“なる”のかは、

まだ人類が解明できてないことになってるようだけど、

私は解明したと思ってる。