ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
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「さらに疑え」

2011-12-15 14:59:39 | ひとの幸福
池田晶子さんの著書は、自分の中心に向かって考えることの、

凄く役に立ったものの一つだ。

うーん、これは何を言ってる?

って考えるのが本当にゾクゾク面白かった。

何度か手紙を書いたけど、きちんと返事をくれた。

著書に書いてあるとおり、

ホントに読みにくい字だった。でも、嬉しかった。


彼女の文章の中に「さらに疑え」がある。

そう、「さらに疑え」って、

哲学する、考えることのキーポイントだと思うけど、

疑いましょうと思ってもそうはならない。

自分の中から???が湧いて来るもので、

ホントにそうかな?どういうことだろ?なんでこうなの?

って、思わず思っちゃうこと、がそういう言葉で言っていることかと思う。


彼女の文章の中で自分の性格というか、

短気さ について、何故だかこう生まれついた、

というような表現だったかと思うけど、それがあった。

自分の短気さというものを 更に疑わなかった んだろと思う。

そういう気にもならなかったんだろ。

自分は短気もんだ、と決めちゃってたからと思う。

そういうもんだ、になってると、

それ以上哲学する方向には行かない。

短気な人が短気でなくなったことなんて、

この世に幾らもあるんじゃないかな。

でも彼女はそこには関心がなかったんだと思う。

関心がなければ、それを考えることなんてない。

誰でも関心はそれぞれ違うから当たり前のことだけど。

でも、もし、彼女がそれをさらに疑って、考える事をしたら、

もっと彼女の地平線は広がって、

もっとたくさんの人に影響を与えられたかなぁ、

もったいなかった、と思ってしまうけど、仕方が無い。

関心の無いことに関心が行くことなんて、ない。

それに、世界にも人生にも「もし」なんてないし。

もし宝くじで3億円当たったらどうしようか、なんて考えるのは

とても楽しいことだけど、

もし は空想の中にしかないからね~。