ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
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「私の人生観の変遷」

2013-04-19 15:22:07 | 本を読んで
湯川博士の「創造への飛躍」という本の中の章。このネーミングは。

第一部 開放的世界観 の中の一番最初の章。

湯川博士の尊敬する、影響を受けた人のなかにマックス・プランクとアインシュタインがいて・・・

ざっとこんなことが書かれてあった・・・以下。

その二人に共通する所のものがあり、それは人間として非常に単純な所と、

理想主義的だったということ。

元来理想主義的であるということは、

一面からいうと非常に単純で素朴なことを意味している。

他の学者の方が考え方が細かく、また豊富な才能を持っているように思われるけれども、

ところが、実は単純な考え方をしているプランクやアインシュタインの方が

物理学で大きな実績を残している。

学問をせずに現実世界で当たり前の活動をしておったならば、

あるいは人に馬鹿にされるだけで終わるようなタイプの人が大学者になることもある。

非常に複雑なこみいったことに処していけないようなタイプの人がかえって成功することがある。

これは一つには理論物理学の求めているものが、

単純なそして根本的なものだからだろう。

自然現象はいろいろあって、複雑怪奇にみえるけれども、

深く探っていくと、非常に単純な根本原理に到達できる。

(これは彼の『真実』という文章を思い起こさせる・・私の口出しです)

理論物理学者はこういう信念を持って研究している。

二人はそういう単純な原理というものを

一生懸命に捜し求めてついにそれを見つけだした。

そういう人たちの精神にある単純さがあったことと、それに徹底した、ということによってかと。

・・・以上。


以前にこの本を読んだ時にはこの箇所に関心が向かなかったようだ。

記憶に残ってない。

サイドラインも引いてない。

関心が向いたところには自分の本だからアンダーラインやサイドラインを引くけど、

それもないから。今回読んで、

野矢茂樹さんという学者の「心と他者」という本を読んだときに感じたことと

共通するな、と思った。

この本は超面倒くさい文章の羅列だった。シンプルじゃなかった。

私の無学のせいもあると大いに思うけど、

心と他者・・これを考えることで何をしたいのかがないから複雑になるのかと思った本だった。

何をしたいのか、がハッキリすると研究の道も違ってくるはずだ。

研究のための研究なのか。

幸福のための研究なのか。

軸があるとそれからぶれないようにするもんだけど、

軸がないから何を拠りどころに考えたらいいのかわからなくなって、

迷路を彷徨う。複雑になる。

そうじゃないかなぁ。




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