ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

「日本の原像を探る」

2013-03-24 18:46:33 | 新聞を読んで
毎日新聞日曜版、『神宮とおおやしろ』

今日のも面白かった。

出雲大社の宮司の弟さん、千家和比古権宮司(せんげよしひこごんぐうし)さんの言葉、

以下。

「物事は常に相対性を持って考えたいですね・・

そうは言うけど、待てよ。こういうこともあるよ、と。

そういう思考の形を持ち続けていかないと道を誤ります。」・・・

うんうんそうだよね~。

先週書いたけど、天つ神と国つ神。

天・・の方は高天原の天照大神、国・・の方は大国主神。

それぞれの神のグループは対立関係にはなく、互いに補完し合う相対関係にあると思う、と千家さん。

「グループ内でも神々が補完し合い、

全体でひとつのコスモスをつくっている。

それが日本人の発想で、神道の神々の体系もそのように形成されています。

そうでないと、人間と他の地球生命との関係ひとつとっても、

人間のその場の都合だけでなんでも行なわれるようになってしまいます。」

そうした古来の思想が記紀に表現されているという。

日本書紀にはこんなことが書かれている箇所もあるという。

7世紀大和政権が東北経営に乗り出し、とある地域を征服したときに、

征服した土地の神の神殿を壊すのではなく、祭ると。

それともう一つとても興味深いのもコレ。

遣唐使が唐の皇帝に謁見したとき、「日本は平穏か?」と尋ねられ、

それにこう答えたという記録があるという。

「政治は天地(あまつち)の意思に沿っており、

国民は平穏無事に暮らしています」

・・・山岸さんの青い本に日本の神話を思わせる記述があるけれど、

やはり、日本の神話や神道の、私たち後世の人間に伝えたいエッセンスと、

彼の思想はとても共通項があると感じる。

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