2年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です
おはようございます。
四万十は、今日も晴れてます(なかなか雨が降らないなぁ・・)。
北よりの風がヒンヤリ冷たい空と川の間で(沈下橋の上で)、
あたたかいコーヒーを飲みながらボケっと川をながめたあと、大きく深呼吸。ふぅ~。
自然がもつエネルギーを自分の中に取りこんで、さぁ、今日をはじめよう。
今日の最低気温は、8、7度。
最高気温22、7度。午後も晴れ。
空の高さも、日光の淡さも、風の肌触りも、季節はすっかり秋のど真ん中。
ノーテンキなガイドは、たゆたう秋を遊びほうけて過ごしています。
もうすぐ冬が来るというのに・・・。
「秋ゆく岸辺で」
川沿いの道端に自転車を止めた僕は、川岸に咲いた小さな花をデジカメで撮っていた。
すると、「キーッ」軽トラがすぐ近くにとまった。
車から、おんちゃん(おじさん)が降りてきて僕に聞いた。
おんちゃん「なに、撮ってんの?なんかめずらしいモノでもあんの?」
僕「いや、ただこの花がきれいだから・・・」
僕は、おんちゃんの存在に、若干のわずらわしさを感じながら、
角度や間隔を変え、パシャパシャ!さらに何枚も花の画像を撮った。
おんちゃん「なんで、そんなに撮るが?」
「・・・だから、きれいだ・・・」と言いかけた僕は、
―ああっ、この人には、ただ花がキレイだから撮っているのだ、と言っても通じないぞ— と思い言いなおした。
「いやっ、これは仕事でもあって、植物調査もかねてるんです。資料用の写真ですよ」と。
「ふーん・・・良い写真が撮れるといいねぇー」
おんちゃんは、わかったような、わからないような様子にみえた。
そしておんちゃんは、短くなったタバコを川の方に投げ捨去さっていった。おいおい・・・。
ありふれた景色に咲くめずらしくもない小さな花。
付加価値(希少とか、食べられるとか)がなければ、花はおんちゃんの目に映らないのであろう。
「花より団子」「詩を作るより田を作れ」
そんなコトワザを思い出した団子も田もないデラシネガイドは、少し切ない気分で秋晴れの空を見あげたのでした。
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