最高気温29、0度。
「台風16号の強風域に入りそうだったので、今日の川は強風が心配でしたが、
風はほとんど吹かず。初秋のステキな川景色の中、透明度のよい川を下れてよかったですね」。
「ええ、本当に・・・。憧れの四万十川カヌーが天気と水に恵まれて最高でした」。
ツアー解散場所で、ゲストのTさん夫妻は、童のようなまぶしい笑顔でこたえてくれました。
9月30日(木)。
カナディアンカヌーで、初秋の四万十川を下りました。
抜けるような青空の下、今シーズンいちばん透明度が高い川を。
⦅何日も前から、その進路にやきもきした台風16号の影響(特に風)を受けるコトもなく⦆
ゲストのTさん夫妻は、北海道の川をホームに漕いでいるカヌーのベテランです。
ガイドは、コース取りを教える程度で、漕ぎ方については何も教えるコトがない。
レクチャー&練習の時間がいらないので、
今日の川は、水量が少なく流れがとてもゆるいけど、15キロのロングコースをとりました。
操船に気をとられすぎないので、川の自然を案内する時間が多くとれるのも、またよろし。
スタート地点のトロ場で軽くならした後、初っ端の波高い瀬へ。
水量が少なく、瀬の入り口がとても狭いけど、モンダイなく突入。
照りつける陽ざしの下、ザブザブと被る水が心地イイ。思わず叫びました。うっひょー!!
最高気温29度。川面の水温25度。
瀬をぬけると、そこは長いトロ場だった。
(高低差小さい四万十川は、大きく蛇行しながら流れる。江川崎から下流は、トロ場も多い。
・トロ場とトロ場を小さな瀬がつないでゆっくり流れる。
・川の中にコンクリートの残骸や堰堤などの危険な人口物が少ない。従ってカヌー初心者も比較的安全に下れる川)。
のけぞってカヤックから見あげる空は、(昨日の雨に洗われて)スッキリブルー。
まだ夏の暑さが残る陽ざしの中、山肌や川岸の緑には、少し涸れ色も見えます。
道路沿いには、サルスベリの花がまだ咲いているけど、コスモス、セイタカアワダチソウの花も。
ほのかに籾殻きの匂いが混じる空気のなか、小さく聞こえてくるのは、虫の音、セミの声。
そんな、夏と秋がゆきあう川は、風がなく、水面はまるで水鏡のよう。
(10日程前に大きな増水に洗われた)今日の川は、
透明度も高く —いつもは薄濁りの— 深い川底まで良く見えます。
ゆらり、大きな鯉がカヌーの下をゆっくりと泳いでゆく。
中小の魚もたくさん見え、川の中にはいろいろな魚がいる、ということがわかってオモシロイ。
「いいねぇ。キレイだねぇ~」。僕らは、何度も声を上げました。
岩間の沈下橋の川原に上陸。よい景色を眺めながらランチタイム。
それまでのきつい陽ざしを、曇が遮ってくれて、やれ、ありがたや。
心地のよい空気の川原で飲むコーヒーが美味し。
コース後半は、トロ場が多いけど、(向かい)風がないので、なんちゃーない(たいしたことない)。
アユの禁漁が目前の川(10月半ば)には、瀬張り漁をする人の姿や、友釣りをする人の姿が見えます。
水面でプカプカと揺れているのは、 ツガニ漁の仕掛けの目印の浮き。
そんな初秋の水上を、四方山ハナシに花を咲かせながら、のんびりと漕いで、口屋内の沈下橋へ。
本日の漕行15キロ。
*Tさん、ツアー画像CDは、10月1日に発送しました。お楽しみに~
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