Der König Hat Eselsohren

Samerberg その3

9時10分くらいから、本番開始♪







"Eine Hymne auf Dich"から始まって、新しいアルバムのうち2/3くらいと、必ずライブでは欠かせない、"7Tage, 7Nächte" "Ein Kompliment" "Wunderbaren Jahren"と、"1 Wahl" "Ich Roque" "Wie lange..."のほか、"Alles Roger" "Lass Mich Nie Mehr Los"。

ま、アルバムから全部はやらないだろうし、少なくともボーナストラックはやらないだろう、と予測はしていたけれど、演奏しなさそうな気がしてた"Wieder Kein Hit"をやったのは意外(笑)

そして、もっと意外だったのは、"Applaus, Applaus"の前奏が流れたとたん、これまで聞いたことがないような「キャ~!」という歓声が上がったこと。
ものすごかった。
でもって、一緒に歌う声も、ひときわ大きいし。
もちろん、"Ein Kompliment"なんかだって、みんな大声で歌ってるんだけど、"Applaus..."は静かな曲なだけに、観客の歌う声がよく聞こえる。
こんなに人気なんだ、この曲。
や、私もこれ、すごくいいと思うけどね。
日本でもウケそうな曲だよ。

まあ、残念なのは、全体に音がちょっとずれてるような気がしたこと。
調整がうまくいってない?
それとも聴いてる場所の問題かな?
どうも、エフェクターの調子も、あまりよくない様子。

それでも会場は大盛り上がり!
大声で歌いまくり、はねまくり、踊りまくり!!
めちゃくちゃ熱狂してます(笑)
「今日は、"New York, Rio, Samerberg"だ!」
というMCに大歓声。
もちろん、Rosenheimあたりからもいっぱい来てるだろうし、Rosenheimでのライブにも行ってるんだろうけど、基本的に、ここまで車で来られるような範囲の子たちなんだろうな。
地元感いっぱい!!

普段、自分が行けないライブは、具体的にどこで開催されるのかを気にしたことがなかったから、オーバーバイエルンではどのあたりで、どれくらいに頻度でライブをやってるのか知らない。
でも今回は、数日前にSamerbergの公式サイトに(笑)、このライブのことが写真入りで出ていたよ。
チケットはもう売り切れだけど、ごく限られた人数だけご招待、みたいな。
それ見て応募してきた人なんかは、間違いなくSamerberg在住だろう。


そこになぜか、日本から遠征してきたのがひとり(笑)


ライブが終わったのが11時過ぎくらい。

外に出てみると、雨はほとんどやんでいるけれど、かなり冷えてる!{{ (>_<) }}
慌てて、腰に巻いていた、長袖のシャツとパーカを着込む。
スマホでとったライブ中の写真をFacebookにアップしようとするも、どうしても繋がらない。
スタッフルームに、Wifiのパスワードが置いてあったので入れてみたけれど、これもまた認証がうまくいかない。

もういいや。
とりあえず明日のキャンセルのメールが送れたんだから。

しばらく手持ちぶさたにしていると、さっきの彼女が、荷物をバスに持っていった方がいい、という。
確かに、会場も急速に片付いていっているし、早めに持って行った方が安心だ。

で、バッグを手にバスまで行ってみるも、ドアも何も一切開いてない。
運転席には、白髪交じりの厳ついおじさん。
さっき、初めて見る人だなぁ、と思ったけれど、この人、今回の運転手だったのか。
「あの、入り口は?」
「何の用だ?」
「荷物を中に入れたいんだけど…」
「それより、あんた誰だ?」
ひー!説明そこからか!!Σ( ̄□ ̄;
「いやあの、私はSportfreundeの友達で…」
困った~!!と思っていると、
「新しい同乗者だよ!今日と明日、一緒に行くんだよ!」
と背後からMarcが助け船を出してくれた。

助かった~!!f(^_^;

Marcがドアを開けてくれて、2階に連れて行ってくれた。
「え~と、こことここは使っているから…ここだな。」
一番手前の、下の段だ。
「ここに荷物を置いておくといいよ。」
5年前と違い、手荷物だけなのが幸いした。

下へ降りて、ドアを開け閉めする暗証番号を教えてくれる。
というか、
「こう、こう、こう、押して、こうだから」
数字じゃなく、押す場所でみんな覚えているらしい(笑)


で、もう何もすることがない。

ケータリングの方も、グラスやアルコール類はすでに片付けに入っている。
せいぜい、水のペットボトルをかっさらうくらい。

終わってからもう30分は経ってるし、そろそろ楽屋の方に遊びに行ってもいいかな。
終わってすぐだと、シャワーを浴びているのがわかってるんで。
つーか、ここでは、私がシャワーを浴びる場所がない。
明日、Eschwegeのバックステージに行けば、浴びれるだろう。

楽屋に行ってみると、階段を上がったところで、現地スタッフの女性2人が、Peterにサインしてもらっていた。
1枚終わると、「これも!それからこれも!」と次々にサインしてもらいたい写真や何かを取り出す(笑)
「あと誰がいたっけ~?」
とサインを欲しがりそうな人の数を数えている(笑)

と、そのうちの1枚を、PeterがFloに渡している。
つーか、扉の裏にいるということは、真っ裸なんだろうな…f(^_^;

しばらくすると、Rüdeが荷物をまとめて、バスに行く、というので一緒について行くことにした。
部屋にあるワインも何本か抱えている。
前にもこんな光景を見たような…f(^_^;

荷物を置き、ワインをラウンジの冷蔵庫へ。
でも、まだ出発に時間があるらしく、再び外へ。
「今日来てた連中、すごかったろ、こうやって踊って」
とまねするRüde(笑)
「うん」
「この地方特有なんだよ。まさにバイエルンの。歌って、踊って、騒いで、それで日曜日には教会に行くんだ(笑)」
とすぐそばの教会の塔を指さして笑った。
「気のいい、楽しい連中だよ。」

こうして喋っていても、後から後から、色んな人が割り込んでくる。
これにはもう慣れた。
ただ、そこへさらに割って入れるほど、ドイツ語が話せるようになれたらいいのだが。

やがてPeterも現れると、これまた次から次へ、現地スタッフやら、気づいたファンやらが寄ってきて、写真を撮りまくる。
でも、興奮気味に「写真撮って!」とは言っても、殺到しないのがいいところだな。

とりあえず、こういう微妙な時間帯は、多少遠巻きにしてでも彼らのそばにいた方が無難。
置いてかれないために(笑)
3人のうちの誰かがいなかったら、絶対にバスは発車しないからね。

それにしても、予想通り、結構冷えます。
それに加えて、予想通り、明かりは遠くの方に、ぽつっ、ぽつっ、と見えるだけ。
ホントに、空が晴れていたら、降るような星が眺められたんだろうに。

12時を過ぎ、あと30分くらいで出発するよ、と言ってきた。
それでもまだ、写真を撮りに寄ってくるファンやスタッフは、尽きない。
そんな様子を眺めてたら、30分なんて、あっという間だ。

いよいよ、出発だ、と言うので、あの女性スタッフに駆け寄って、抱き合った。
「いろいろありがとう!」
「元気で。よい旅を!」
もう二度と会うことはないんだろうけれど、彼女も旦那さんもとってもいい人で、この2人のことは一生忘れたくないな、と思う。


バスに戻り、自分のベッドにバッグを置き、コンタクトを外して眼鏡に変えたら、酒盛りの開始だ(笑)
目の前で、Rüdeがたばこを巻き始める。
と、取り出しましたるチャック付きの袋。
「Feiertagtüteだよ」
は?何じゃそりゃ?
袋の隅の方に固まってる葉っぱを少しつまんで、紙の上に広げ、その上にさらに、普通のたばこを乗せて巻く。
つか、怪しいだろ、それ!!(爆)

Floが、
「何飲む?」
「う~ん、さっきワインだったから、ビール!」
「何か食べる?」
「うん、ちょっとお腹空いたかも」
「だったら、ほら」
と、カウンターに置いてあったオープンサンドを持ってきた。
「これがサーモン、これがチーズ、これがハム…」
「サーモンがいいなぁ」
と、サーモンのオープンサンドにありついた。
これがまた、スモークサーモンがたっぷり載ってて、かなりのボリュームだ(笑)

Bertilが以前のほかのステージの写真を、iPadでみんなに見せてくれる。
ものによっては白黒に加工してあったり、かっこいい。
つーか、照明やってる間に、よくこんなに写真を撮る余裕があるよなぁ…。

バスが動き出す。
窓際に座ったものの、窓にはシールドが貼られているので、外はよく見えない。
で、正面にはRüde、隣にはFloの挟み撃ち(笑)

FloとRüdeがセットリストのことで議論を始めた。
Rüde曰く、"Let's Did It"が早すぎるし、そのまま"Es Muss Was Wunderbares Sein"に繋がるのは観客がついてこられない、間にMCを入れた方がいい、とかなんとか。
特に、今日と違って、明日は観客が多いし、ファンばかりというわけじゃないから、というのも大きな理由。
スタッフの動きなんかも考えなきゃならないから、難しいんだよ、と説明してくれる。



今日はすでに「コニチハ!」攻撃に遭っているが、Floが、
「日本語でJaは『はい』でいいんだよね?」
「うん」
「じゃ、Neinは?」
「『いいえ』」
イイエ、イイエと繰り返す(笑)

「Ja,aberは?」
「『ええ、でも』かな?」

「日本語で、悪い言葉は?」
えぇ~っ?!(´Д` )
そりゃ、色々あるけど…。
「Arschlochは?Arschlochってわかる?」
そりゃもう!
「日本語で、『ケツの穴』!」

どうも、言い方自体がおかしかったらしい。
つか、ケツの穴って、柔らかく言えないっしょ(笑)

で。

「ハイ~、コニチハ~、ケツノアナ!!」
「ハイ~、コニチハ~、ケツノアナ!!」
大変な日本語教室になってしまったf(^_^;

と、変な髪型の(笑)Bertilが、「俺、日本にいたことあるよ」と。
えぇ~っっっっっ!!!!!Σ( ̄□ ̄;
マジ、びっくりですよ。
なんと3年くらい日本にいて、日本のあちこちを回ったらしい。
東京、大阪は当然として、福岡も。
で、ここでは照明担当だけど、一応彼もドラマーなので、ヤマハやカワイの工場なんかも見に行ったらしい。

も、びっくりしすぎ。
「京都はいいよねぇ、本当にいいところだよねぇ」
「そ、そうだね」

で、なんやかんやで日本の住宅事情の話になると、
「東京はね、ちっちゃい角かどまで、全部家がびっしり建ってるんだよ」
とか説明してるし。

どうやら英語講師として日本に住んでいたらしい。
東京では、英語を教えていた女の子たちが、あちこち案内してくれたって。

その頃、どんな髪型をしてたのか、知りたい(笑)


しばらくすると、歯を磨いていたFloが寝に行ってしまい、ラウンジにも人が少なくなった。
私もそろそろ寝よう。

ベッドに戻って着替え、ピアスを外して化粧を落とし、ある程度まで歯を磨いた上で、口をゆすぎにトイレへ。
自分も入れて、16人もいるんで、なるべく占領しないようにしないといけないし、使える水も限られているんで、できるだけ節約。

そんなに華やかな世界じゃない。
と言うか、華やかさと同時に、同じくらいの大変さも同居している世界だ。


寝たのは2時近く。
枕元の壁にポケットがあるので、そこにスマホを入れ、眼鏡は掛けたままだ。
バスが走るのを感じつつ、電車を使ってもSamerbergからEschwegeまで8時間くらいかかるんだから、着くのは8時とか9時だよね、と思いながら眠る。
















が。

バスが停まってる?!
スマホで時間を確認すると、5時半過ぎだ。
まさか、もう着いたとか、言わないだろうな?

残念なことに、下の段には窓がない。
外の様子は全くわからないが、ベッドから出てみると、周りはそのまま寝ているっぽい。

下に降りていって見ると、ドアが開いてる。
日本だったら、この時期のこの時間、すでに明るくなってきているが、ここでは外は真っ暗。
「ここはどこ?」

ラウンジには、さっきまでいなかった若い男の子たちが4人くらいと、Rüdeが座って喋っている。
だ、誰?!
Rüdeが彼らに、「友達のAikoだよ」と紹介してくれて、みんなと握手するが、何が起こっているんだかよくわからない…f(^_^;


とりあえず、寝よう…。
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