Der König Hat Eselsohren

LIVE in NY遠征 2日目①

習性とは恐ろしいもので、6時前に目が覚める。
いやいやいや、寝たのが3時過ぎてたし、今夜はうんと帰りが遅くなることがわかってるんだから、もっと寝とけよ。

ということで、テレビもつけつつ、途中でDon't disturbの札を出したりしながら、9時くらいまで粘る。

朝食が10時までなので行ってみると、良くもなく、悪くもなく、というか、ちょっと微妙。
やっぱドイツがいいなぁ。

ただ、アメリカのいいところは、部屋にコーヒーメーカーや電子レンジがあるところで、部屋に戻ってから、あまり美味しくないコーヒーを入れつつ、PCに向かう。

ファンクラブのメンバーも起き出したようだけれど、ツイッターに上がっているのは、一昨日ブルックリンに行ったよ、とブルックリン・ブリッジで撮った写真だけだった。
今日、合流してもかまわないけれど、私としては、楽屋にお土産を持って行きたいので、却ってめんどくさい感じ。
どうせ会場で顔を合わせるだろうし、そのまま放置することにした(笑)

あれこれやっているうちに、もう13時半だ。
そろそろ昼ごはんを食べに出掛けよう。
今日は、FIGAROのNY特集に出ていた、ノリータにある店に行きたい。
F線の2nd Ave.の近くなので、最寄り駅から1駅下って、Fに乗る。
ここと隣は地上駅なので、風は冷たいけれど、天気が良くて気持ちいい。

マンハッタンへ入る途中で地下に入る。

あれ?
なんかF線にはない駅にとまっているような…。

どうも、週末の工事とやらのせいで、途中からA・C線の方を走っているようなのだ。
仕方ないので、途中で降りて、歩いて行くことにする。
予定外にソーホーを散歩だ。

地図を頼りに北上し、Houston St.を東に。
思ったよりも距離がある。

たぶんこの辺りでは?と探し回っているうちに、昼の営業が終わる15時になってしまった。
やっと店を見つけたときには、もう営業が終わっていた…orz

仕方ないので、ここからそう遠くない、しかもまだ営業している、別の店に。
Spring St.にあるロブスターの店。
ここには問題なくたどり着けた。
で、雑誌に出ていた、ロブスター・ロールを注文。
ロブスターがホットドッグ用のパンに挟まってるって(笑)
でも、確かに美味しい。
ロブスターが入りすぎてて、手で持って食べるのは難しいけれど(笑)

店を出ると、もう16時過ぎ。
地下鉄で、最寄り駅の一つ前、Atlantic Ave.まで行き、大きいスーパーでちょっと買い物をして、いったんホテルにもどる。

もう17時だ。そろそろ行こう。
今日の会場は、地下鉄の駅がある4th Ave.からホテルを挟んだ西側、3rd Ave.の方にあるので、そっちを歩いて行くものの、う~ん、これはまさに、「歩き方」に、ブルックリンはメインストリートから離れないように、と書いてあった、まさにその辺という感じだf(^_^;
日曜の夕方、ということもあるけれど、単に人影がまばらなだけではなく、通り全体が寂れている。

それでも頑張って歩いて行き、7th St.で西へ。
相変わらず寂れた感じの通りの途中に、突然、今日の会場、the Bell Houseが現れる。

会場前の車の辺りに人がいるので、訊けば何とかなるかと思ったら、ちょうど入り口にMarcが出てきたところだった。
声を掛けると、よく来たね~、その奥だから、と、もはや当たり前のように入れてくれる。

つーか、今日はパスとか無くっていいのかな?

会場の方でリハーサルをしているのが聞こえるので、入っていってみると、「Rock'n Roll Queen」のリハーサル中で、ステージの上にいるJuliaとPeterがすぐに気づいてくれた。
ドラムを叩いているのは、変な髪型(笑)のBertil。

つか、あそこで、いかにもハロウィーンっぽいマスクを被ってるのって…もしかして。
「Hallo!!」
やっぱしRüdeだったf(^_^;

「元気?」「うん」
わざわざステージの際まで出てきて、膝をついてまで挨拶してくれるのはいいけれど、ぐちゃぐちゃなマスクにウサ耳までつけてるヤツが相手では、挨拶した気がしない(笑)

「ハロウィーンだから、これを探してきたんだよ」とかなんとか、言っているのは聞き取れるけれど、細い隙間からほんのちょっと目が見えるだけでは、どんな顔をしているのかすらわからない。
声の感じで、笑っているのはわかるけど。
あんまり可笑しいので、爆笑しながら、腿の辺りをバシバシ叩きまくってしまったf(^_^;

「向こうを回って、ステージに上がって来なよ」というので行こうとしたけれど、ちょうどまた演奏が始まりそうだったので、やはり正面から見続けることにする。
昨年のUnpluggedツアーでは、Peterが全部歌っていたけれど、今回は本来Billyが歌っていたところを、別の人がやるようだ。
誰だろう、あれ。見たことあるような気はするんだけどなぁ…。



ドラムも、今度はちゃんとFloが叩く。
気づいて手を振ってくれる。






リハが終わったところで、ちゃんといつも通りのRüde(笑)が下りてきた。
「いつこっちに来たの?」
「昨日。昨日の午前11時に東京を出て、昨日の午前11時にNYに着いた(笑)」
今回、最高によくできたネタなので、誰にでもこれを言う(笑)

「昨日、電話したんだけど、出なかったよ」
「う~ん、こっちだと電話繋がらないんじゃないかなぁ。あ、でもこれかな?」
iPhoneの履歴に「Unbekannt(不明)」というのが一つある。
「あ~、それかも。」

「仕事は忙しい?」
「うん、今ものすごく忙しくって。特にこの10月は、週末もほとんど仕事。だからどうしてもここには来たかったんだ!」
「ここにはいつまでいるの?」
「木曜まで。」
「NYは初めて?」
「ううん、4回目。だから、明日以降はなんにも予定を立ててない」
「俺は初めて来たけど、ここ凄く良いよね。毎日、美術館に行ったり、友達と会ったり、ホントに楽しいよ」
Peterといい、Rüdeといい、みんな「Ich War Noch Niemals New York」(“NYには行ったことがない”…今回カバーしている有名な曲)って、そのままだったんじゃん(笑)
「どこに泊まってるの?」
「ブルックリン。ここから近いところ。だから今日もここまで歩いてきたの」
Rüdeと話していると、やっぱりほっとするなぁ。

「これから、新聞とTVの取材があるんだよ」
といって3人ともロビーに出て行くので、後ろからついて行く。
邪魔しなければいいだろう。

と、そこへ、ファンクラブのChristoph、続いてMarkusが、ビール片手にやってきた。
「Evaも外にいるよ」
あともう一人、誰が来ているんだろう、とずっと疑問に思っていたら、Petraという初めて会う女の子だった。
それぞれにお土産を渡す。
「バッグ、外にある車においていいよ。ビールもあるし」と言われたけれど、大した荷物ではないのでそのまま持っていることにした。

取材の女の子が写真を撮っている邪魔にならない程度の場所から、Christophとスタッフと3人で、写真を撮りまくる(笑)



普段、3人が揃っているところはなかなか写真に撮れないので、正面からは撮れないものの、貴重で、しかもとてもいい感じだ。



つーか、取材でも、相変わらず色々と小道具を繰り出したりしてて、まったくもう…f(^_^;














撮影が終わったところで、いったん解散。
私も会場に戻って写真を撮ったりしていると、イケメン兄ちゃん・Romanが現れた。

「やあ元気?」
初めて会ったときに英語で話した記憶が未だに強いらしく、話し始めは必ず英語だ。
とはいえ、こっちがドイツ語で答えるので、徐々にドイツ語に(笑)

「いつ来たの?」←英語
「昨日」←ドイツ語
「日本からどれくらい掛かる?」←英語
「大体13時間かな。昨日の午前11時に東京を出発して、13時間飛んで、でも時差が13時間だから、昨日の午前11時にNYに着いた(笑)」←ドイツ語
普段はただひたすら、遠い、というイメージだけど、今回はこれが一番のネタなので、どれくらい掛かるの?と訊かれたら、必ずこれを言う。

「NYは初めて?」
「ううん、4回目。だから、明日以降、特に予定が無くって(笑)あなたは?」
「初めてだよ。飛行機もホテルも全部出して貰って、ゆっくり回れて、今回はホントに最高だね!」
いいなぁ(笑)
つーか、ホントにみんな、ヨーロッパから出たことないんだな~f(^_^;
だいたい、あんた、自分の曲の歌詞は全部英語じゃんか(笑)

「ねぇ、Romanって日本語だとどう言うの?」
「え?Romanはローマンだけど。あ、でも、漢字で書いたら…う~ん、でも難しいなあ。」

最初はなんのこっちゃ?なんでそんなこと訊くんだ?と思ったけれど、よくよく考えたら、欧米では、同じ名前が言語によってちょっとずつ違うんだった。
日本の名前は、全く違うシステムなんだ、ということ自体知らないのだった。
すぐに気づけば、説明できたのに。

「何か飲む?」
「うん」
と、またもやなんの問題もなく、楽屋に(笑)

楽屋では、Floが突然「コニチワ!」と言い出す。
「日本語の挨拶だ」というFloの説明に、Romanが「ホントに?!」と疑っているので、「『こんにちは』はGuten TagやGrüß dichって意味だよ」と教えてあげる。

楽屋の入り口にいたDaveとも挨拶。
彼はいつも丁寧で、物腰柔らか、紳士的だ。
いじられキャラだけど(笑)

今回の楽屋は、物凄く狭い。
左奥の方から、2人がけの小さなソファが2つと、1人がけのイスが2つ、右手に、飲み物が並んだテーブル。
これだけでいっぱい。
なので、楽屋を出たところにもソファと小さなテーブルが置かれている。



あまりに狭いので、飲み物以外は、いつものようなちゃんとしたケータリングではなく、ちょっとつまめるものが置いてあるだけだ。
お土産も、どうせなら広げてみんなに食べて貰おうと思って持ってきたけれど、これでは広げる場所もない。
たまたま空港でご当地キットカット3種類を買ってきてたので、ちょうど一人1箱で良かったかも。

ワインを飲もうとしても、ワイングラスももう全部出払っているらしく、Buffoがプラカップを探し出してくれる。
って、ホントは偉い人のはずなんだが…(笑)

片隅にバッグをおかせて貰う。
ソファでFloが紙皿の裏に何か書いている。
傍らのPeterと、今日のセットリストを考えているらしい。
隣に置いたメモに、演奏する曲が全部書いてあって、紙皿の上で順番が決まるごとに、線を引いて消している。

今日は曲順を決めるのに、随分苦労しているようだ。
RüdeがPCを持って戻ってきた。
一応のひな形をエクセルで作ってあるらしく、縦軸に本編とアンコールの曲が順番に並び、横方向にそれぞれの曲でどのセクションが演奏するかが書いてある。
演奏する人が多い上に、曲によって関わる人が違ってくるから、単なる曲の流れだけじゃなく、人の出入りも含めて考えなければならない。

ただ、少なくとも、「Unterwegs」は演奏する予定には入っていないらしい。
ファンクラブ・イベントでは演奏したというから、ちょっと期待していたのだが、あとからシングルのカップリングで発表したバージョンは、ライブからは外されているようだ。

Unterwegs=On the Road、すなわちケルアックの小説にインスパイアされた曲だ。
新訳が出てすぐ単行本を買ったけれど、持ち歩くのに不便で、長らく放置していた。
が、最近、文庫になったのでわざわざ買い直して、一生懸命に読んでから来たのに…f(^_^;

それでもようやくセットリストが決まったらしく、Floがステージ脇で清書をし始めた。
案の定、今日のイラストは自由の女神だ。
頼めば1枚貰えるだろうけど、きっとファンクラブの誰かが貰って、ネットにアップしてくれるはず。

ステージ上には、ちゃんとストリングス用のイスもあるので、彼女たちもきっといるのだろうが、女子部屋がどこなのか、見あたらない。

楽屋で話していたPeterが、隣の人に会ったことがあるか、と訊く。
う~ん、見たことあるようなないような。
Peterが、彼女はわざわざ日本から来たんだよ、と紹介してくれる。

後でわかったのだが、今回、これまでのChristophにかわってコーラスを担当する人だった。
そうか、そうか、Emil Bulls(Christoph von Freydorfがボーカルを務めているバンド)はちょうどツアー中だった。

まだスタッフしかいない会場内で、楽屋への出入り口からほど近いところにあるソファに座って、色々と観察していると、PeterとFloが、今度はNicoたちスタッフと、セットリストを手に話し合っている。
「...Schwer(難しい)?」
というのが聞こえてくる。
う~ん、スタッフの立ち回りも考えて、セットリストを決めなきゃならないんだから、ホントに大変だ。
でも、当初の予定通りで行くことになった様子。

そうかと思うと、今度はFilm drehen(映像の撮影)だといって出て行く。
大変だなぁ。

ファンクラブの4人はどうしているのか、見に行ってみたら、ロビーの向こうにあるバーの方で飲んでいるらしい。
まぁ、行かなくっていいか。

建物の外観でも写真に撮っておこうかと、ちょっと外に出たら、すぐそばのTVスタッフに止められた。
どうも、単にインタビューを撮影しているというわけではなく、その他色々とやらされているらしい。
どうも今は、車で会場入りするところ、といった設定で撮っているようだ。
ふぅ~。
結局、外観は撮れずじまいだ。

楽屋に戻ってワインを飲んでいると、戻ってきたPeterが、
「これから何か食べに行くんだけど、一緒に行く?」
「うん!」
ここで食べなくてもいいように、ある程度遅い時間に食事をしてきてはいるけれど、こういう機会は逃さない(笑)

食事に向かうのは、Sportfreundeの3人のほか、Bertilなどスタッフ2~3人、それからちょうど外で遭遇した、知り合いらしき人たち。
本当は3ブロックくらい向こうへ行けば色々と店があるのだが、1ブロックほどのところにある、ちょっとアジア系のカフェへ。

ビールを頼もうとしたら、アルコール類はないというので、みんなぶーぶー言いつつ、コーラやお茶系の飲み物を買っている。
面白いことに、カウンターで注文するときに名前を聞かれて、席には名前を呼びながら注文の品を運んでくる。

壁際のテーブルの間を詰めて、三々五々座っていく中、Rüdeが、こっち来る?と隣を指すのでそそくさと座る(笑)
と、向かいはFlo、斜め前がPeterと、すっかり囲まれた位置だf(^_^;

「Guten Appetitは日本語でどういうの?」とFloが訊く。
「『いただきます』って言うんだけど…Guten Appetitは周りの人に言う言葉だけど、そうじゃなくて、『いただきます』は食べ物とかに対して感謝する言葉。」
と、身振りも交えて説明すると、Floは、
「イタダキマス」
と、手を合わせて言った(笑)

食べながら、右の話に加わったり、左の話に加わったりしていると、突然、Rüdeが、
「日本人は中国のこと、どう思ってるの?」
と、また、日本語でも説明しづらいことを訊くf(^_^;
まったく、なんでいつもこういうこと訊くかな?しかも突然に(笑)
訊かれるとわかってれば、ちゃんと内容を整理して、わからない単語を調べておくのに(笑)

あまりに唐突だったので、最近の反日デモに関してくらいしか話せなかったけれど、それでも、2年前に、戦争や原爆のことについて訊かれたときよりは、随分ましに答えられるようになった気がする。

あのときは、言いたいことの半分どころか、1/10すらも話せないのが悔しかった上に、今まで自分ではかなり知ってるつもりではいたけれど、もっと知らなければならないことがあるのではないか、と思うきっかけになった。

それまで、仕事の帰りは携帯でmixiなんかを見てたけれど、あれ以来、それをすっぱりやめて、短い時間ながらも、必ず本を読むようにした。
それも、なるべく幅広く。
村上春樹を読むようになったのも、あのとき、日本と言えば…と話題に出たからだ。
やはり、日本人として、ある程度のことはちゃんと知らないと。

Brigitteさんたちみたいに、元々日本に興味や関心がある人ならともかく、そうではない人たちからすれば、私くらいしか日本との接点はない。
だから、なるべくきちんと、色々なことを説明できるようになりたいのだ。
心酔している、という意味ではなく、Rüdeと友達になった影響は計り知れない。
向こうは全く気づいていないに違いないが(笑)

目の前で、中華っぽい炒め物とご飯のプレートを食べているFloを見ていると、箸があまり使えてなくてもどかしい(笑)
周りを見回すと、Bertilにしろ、スタッフの女の子にしろ、日本人の目から見ると食べにくそう。
彼らはそういうものだと思っているのかも知れないが。

ドイツ語で箸はStäbchenというのだと教えて貰う。
長い棒がStabだから、Stäbchen。
「日本じゃ、毎日箸を使うから、子供の時からおぼえるよ。ものをつかむだけじゃなくて、魚を切ることも出来るし。」
「汁物は、器から直接飲むんだろ?」
お、よく知ってるねぇ。
とうとう諦めて、スプーンに持ち替えつつ、Floがいう。
「日本にはナイフやフォークはある?」
「あるよ~!(笑)」
「使い方も習う?」
「今の若い人は、みんな使えるよ」

食事をしている間に20時を過ぎた。
そろそろ客が会場入りしているはず。
懸賞ツアーの人たちは、シャトルバスで直に会場入りするから、会場周辺を歩き回るということはおそらくない。
まさかこんなところでみんなが食事をしたり、外でタバコを吸ったりしているとは思っていないだろう。

会場に戻ると、さっきまで使っていた入り口は閉じられていて、バーの方から入るように、と張り紙が出ている。
バーを抜けていくときに、客が押し寄せてきたりしないのが、ホントにいつも不思議だ(笑)

Peterの後について会場に入ろうとすると、係の女の子に止められた。
「Peterの友達なんだけど」
「え?何言ってるのかわからない」
うわ、むかつく言い方だな。
ちょうど近くにMarcがいた。
「Marc、入れないよ!」
「あ、渡してなかったっけ?」
と、ポケットの中から、リストバンドのテープを出してくれる。

やっぱり忘れてたのか…f(^_^;

巻くのがめんどくさいので、そのまま、さっきの係の子に差し出したら、にっこり笑いながら、丁寧に手首に巻いてくれた(笑)
バックステージ・パスの威力って…。








さっきまではワインとソフトドリンクばかりで、ビールは少ししかなかった楽屋に、どーんとビールの箱が山積みになっている。
今日のスポンサーのErdingerが持ってきたんだろう。
今回特に宣伝したいChampばかり積み上がっている。

それでも、誰もまだ手を出していなさそうなので、ちびちびとワインを飲んでいると、チェロのNargizaが顔を出した。
「Hallo!」と手を振ると、
「わ~っ!元気~?!」
前回、そんなに話した記憶がないだけに、ちょっとこっちがびっくりだ。
もちろん、嬉しいけど。

第2バイオリンのMaschaも、「Hallo!」と言いながら、にっこりとほほえんでくれる。
相変わらず、すごい美人だなぁ。
今回、ストリングスはスパンコールのミニドレスに統一しているらしい。
しかもアニマル柄(笑)

Daveが楽屋で着替え始める。
や、戸を閉めるとか、それが無理なら、見るなって言うとかしろ(笑)

しばらくすると、第1バイオリンのLucianaも姿を見せた。
「Luciana!」
「きゃ~っっ!!元気だった~?!」
もう、Luciana姐さん大好き!
全然変わってない。
や、むしろ、さらに綺麗になったかも。

Floが、着替えるから、というのを機に、トイレに行って戻ってくると、通路の途中に置いておいてカメラがない。
よくよく探すと、少し別の場所に移されていた。
昨日に引き続き、肝が冷えるぜ。

楽屋の中では、ライブ直前のいつもの儀式、3人が抱き合って、気合いを入れている。




通路では、Lucianaが最後の調整中。



いよいよ開始時間が迫ってきたようだ。




Erdingerのちょっと偉い人っぽいおじさんが、挨拶に出て行った。
じゃあ、そろそろ行くとするか。




(②につづく)
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