クリムトの名作をめぐる実話

今日はクリムトの名作の１つ、アデーレにまつわる実話を元にした映画
「黄金のアデーレ　名画の帰還」を観てきました

主演はヘレン・ミレン

第二次大戦前のオーストリアでクリムトの作品のモデルとなったアデーレ

作品は彼女が所有

その後オーストリアはドイツ軍の支配下となり、ユダヤ人だった人々は所有するものを全て奪われ、命さえ奪われてしまいました

やがて終戦となり、絵はオーストリアの美術館所蔵となります

迫害を恐れ、アメリカに逃げた姪である主人公は、その所有権を主張し、オーストリアを訴えたのです

その美しい絵の中にやがて訪れる闇が投影されていました

ごく普通に見える人々が、こうも残酷になれるのか、熱病に侵されたように

迫害を受けた側と迫害した側

した側は過去を軽く考え、受けた側は死ぬまでその過去を消すことはできないのです

いま世界中で起きていることは、これらと似たようなことなのです

視点を変えることで加害者と被害者が変わってしまうのです

名画をめぐる、家族愛の物語です

映画『黄金のアデーレ　名画の帰還』公式サイト
http://golden.gaga.ne.jp/