晴海ヶ丘の空の下

大阪から淡路島に引っ越したアロマピアの 
“おばさんセラピスト” のひとりごと

ハーブ豆知識:ヤロウ

2019年05月28日 | ハーブ豆知識
ヤロウは夏の間ずっと白や赤、ピンクの花が咲き乱れ、
葉と香りの違う黄色の花もあり、羽のような葉に
細かい切れ込みが無数に入っていることから
別名・ミルフォィル(千の葉)・と呼ばれています。

古代ギリシャでは・兵士の傷薬・と呼ばれていて、
古代ギリシャの英雄アキレスがギリシャ神話に
登場する賢者カイローンに、この薬効を教わり、
実際にトロイ戦争で負傷した兵士達の傷の治療や
止血に使ったそうで、学名のアレキアは、
このアキレスに由来しています。

また・ノーズブリード(鼻血)・という通称が示すように、
昔は応急の止血薬として、鼻血を止めるのに、
よく用いられたそうです。

しかし、中世に盛んに行われた恋占いでは、
ヤロウの花一枝を、前に置いて
「グリーンアロー、グリーンアロー、白い花を咲かせる草よ」
という呼びかけで始め
「愛しいあの人が私を想ってくれるなら、
私の鼻から真っ赤な血がほとばしるはず」と唱え、
そこで鼻血が出れば恋は叶うそうです。

恋が叶えば、また反対にヤロウを鼻腔に入れて
鼻血を止めたのであれば、ヤロウは鼻血を出すのと、
止めるのと相反する作用があるハーブと言えますね。

ロマンティックな言い伝えでは、
フランネルの布袋にヤロウを入れ、
枕の下に置いてそっと願いをかけて寝ると、
夢の中に未来のパートナーが現れるそうですよ。

そのためか魔除けの力があるとして、
花嫁のブーケや教会の結婚式の飾りつけには
欠かせない花だったそうです。

効能
昔からヨーロッパでは、どの家の庭でも育てられ、
火傷や切り傷に効く軟膏を、お母さんが家族のために
作ったそうです。

葉にはビタミン、ミネラルが豊富で、
生の葉は止血作用を促進するので.
軽い鼻血のときに鼻に入れたり、
歯の痛い時はフレッシュな生の葉を
そのまま噛んでみるのもよいでしょう。

花はハーブティーとして,
風邪やインフルエンザなどのときに飲むと、
発汗を促し、風邪の治りを早めてくれます。

ヤロウドライハーブ

料理
ピリッっとしたコショウに似た爽やかな風味があるので、
若葉を細切りにしてサラダに加えたり、
ちょっと変わった一品にサッと茹でてお浸しにしては
いかがでしょか。

フィールド・ホップ・という名で古くからスウェーデンでは、
ビールの醸造に用いてきました。

[ブレンドティー]-風邪を早く治そうブレンド-
ヤロウ       小さじ1/2杯  
マリーゴールド   小さじ1/2杯  
ユーカリ      小さじ1/3杯
リンデンフラワー 小さじ1/2杯            


[ブレンドティー]-肌のかさつきが気になるときに-
ヤロウ       小さじ1/2杯 
セージ       小さじ1/3杯
ローズレッド    小さじ1/2杯
ローズヒップ    小さじ1/2杯              


美容
フレッシュな花の浸出液は肌をなめらかにする効果があるので、
ハーブバスで全身のケアはいかがでしょうか。
ドライのハーブを使ってのスチームバス(蒸気浴)も、
花粉症のつらい症状や湿疹、吹き出物のケアに、おすすめです。

[蒸気浴]
ヤロウ 15g
カモミール 10g     
お湯(浄水) 洗面器1杯(500ml)  
                 
1. 洗面器にヤロウを入れて熱湯
(浄水または極楽塩をひとつまみ入れた水を沸かしたもの)を注ぐ
2, 立ちのぼる蒸気を顔に当てる
極楽塩

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