映画を観た。
★夢遊ハワイ
監督:シュー・フーチュン
出演:トニー・ヤン、ホァン・ホンセン、チャン・チュンニン、ホァン・タイアン
2004/台湾
ゆっくりと流れる時間の中で、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる台湾映画である。この作品の全編に漂うのはゆるやかな心地よいリラックス感だ。私が持つ台湾へのイメージを心地よく表現してくれている。
徴兵制という厳しい現実社会にあって、若者が抱える混沌とした未来に対するほろ苦い不安を、さりげなく自然にありのままに、さわやかな海風とともに映し出されている。
現実を見つめる眼差しがやさしい。
若手俳優の生き生きした自然な表情を引き出すことに成功したのはシュー・フーチェン監督。
監督デビュー作品ということ。台湾映画の醸し出しているノスタルジーな部分と柔らかい眼差しをうまく引き継いでいるのかなと思った。