映画を観た。
★奈良美智との旅の記録
まだ奈良さんが、海外にいるとき、彼の作品が美術雑誌で紹介された。初めて見た時は「何て孤独で、自由で、そして何て自閉的雰囲気の女の子なんだろう。」作家自身の精神状態がとても気になった。海の外に出て、このような女の子を描かなければならない理由がどこにあるんだと。ところがその後、あれよあれよと女性の人気を集め、帰国時、彼はすでにスターになっていた。
映画の中で、大作の制作過程が紹介されている。白い画面に直接平筆で描き込み。描いては消し描いては消しの作業を繰り返しながら完成させていくスタイルは、非常に絵画的であった。イラスト的作品と見えていたのだが、思考錯誤の制作過程を見ていると、彼はまさに画家なんだなと思う。映画を見て見直ししたところです。
「人との関わりの中で、優しく柔らかい表情の今の絵が描けるようになってきた。でも、以前のような絵は描けなくなった。絵としていいかどうかわからないが、常に絵は変わっていくもの」と。
「人の認知度は絶頂期かもしれないが、自分の中では、これで終わっていない。まだ、何かやれる。 一度思いっきりやりきって、そして空っぽにして、そしてまた次にむかってやる。」と
奈良さん、タバコの吸い過ぎだぞ。タバコ吸ってる姿ばかりじゃないか。スタッフも愛好者か。
宮崎あおいさんのナレーションがこの映画の雰囲気にぴったりでした。