さて、職場は相変わらずで、かなり暇を持て余す。
この不況だから、勤務時間目いっぱい、
いや目いっぱいと言わずともとりあえず時間をかる~く潰すくらいの仕事量をこなす
…というのもなかなか叶わない。
よって、向かうはさまざまな本たち。
最近、はまってしまったのはデコちゃん=高峰秀子さんの著書。
昨年暮れに亡くなったとの訃報に接したが、
年末だったことであまりマスコミでも騒がれなかったような気がする。
わたしにとっては名前こそ知ってはいたものの、
リアルタイムで映画などの活躍を知らなかったのでどれほどの女優さんかとかまったくの無知。
(5歳から子役を務め、55歳の時にきっぱりと女優は引退されたそうだ。)
本屋で『台所のオーケストラ』という本を手にして、即購入。
エッセイスト、作家としてご活躍だったのも初めて知った。
夫の映画監督であり脚本家の松山善三氏(これも知らなかった)との生活をとても大切にされていた様子が見て取られ、
文章は可憐な女優さんというイメージを覆す江戸っ子のような歯切れの良さで魅了された。
このご本は、家庭で秀子さんが実際に作っていたメニューのレシピ。
和洋中すべてに渡り、洒落ていたり繊細だったり大胆だったりするレシピ満載。
料理の達人だったことが伺える。
特に肉やバターやクリームが好きで洋風料理が好みだったというのはなんだか意外だ。
わたしは、書き手が女性でもさっぱりきっぱりした文章が好き。
キラキラ修飾語を並べ立て、回りくどく、実質が見えてこないのはいただけない。
ともすると自分がそうなりがちだから…。
簡潔明快な文章を書くのはとても難しい。
どうしてこれまで(女優としてではなく)作家、高峰秀子の本を知らなかったの?
少し残念な気分になったわたしは彼女の著書をアマゾンで数冊購入してみた。
わたしの趣味としての好みは『コットンが好き』。
これは秀子さんの身の回りのもの、食器、雑貨、骨董などについてのエッセイ。
食器、雑貨大好き!!のわたしはワクワク。
かつて丸ビルに骨董の店を開いておられたという。
知っていたら絶対に行っていたのに、残念だなぁ。
今、わたしの周りには値段の張るものや値打ちのある骨董なんてひとつもないけれど、
いくつかは本当に大切にしたいものがある。
クリスタルのデキャンタ、ワイングラス、シャンパングラス。
ワインラヴァーとしては、まずね。
秋田の曲げわっぱの弁当箱。
塗りの四方皿と揃いのお手塩皿。
エッセイの中に「お手塩皿」という懐かしい響きの言葉が出てきて昔の食卓を思い出した。
義母に貰った三島の抹茶茶碗。
オットが竹を削って作った茶杓。
Hiroko Hayashiのバレリーナ柄の財布。
細いリボンをバラの花に仕立てたものが表面にたくさん付いているミニバッグ。
友人に貰った、なぜかサファイア・ボンベイ(ジン)の香りのする香水 etc.
…そんなものをこれからも大切にしたいな、と思った。
そして、自分も本当にいいもの、(イコール高価なものではなくて)
自分のテイストに合致するものを見つけて、
それらに囲まれて暮らせたら幸せだと思っている。
それにしても、
5歳から子役として活躍し学校にも満足に行っていないのに、
なぜあのような明快な文章が書け、どうやって骨董を見極めるような審美眼が養われたのか?
人間の素養なのでしょうね。
生まれながらにしてその素質を持ち、
大人ばかりの中で生きていた過程でますます磨かれたのでしょう。
そして人を魅了して離さない何か、オーラのようなもので人を寄せ付け、
自分自身を高めていかれたのでしょう。
映画界はもちろんのこと、
藤田嗣治画伯、
梅原龍三郎画伯、安野光雅画伯、(おふたりともデコちゃんの著書の表紙を描いている)、
谷崎潤一郎 などなど、
そうそうたる方々と交流があったとのこと。
女優としてだけでなく、
ひとりの人間として大きな器の方だったのでしょう。
秀子さんより少し下の世代の母と義母は、
高峰秀子さんの本を読んでいることを話題にすると、
『あっ、デコちゃん。 大女優さんだったよね~』
とまるで口裏を合わせたように同じことを言った。
それほどの世の中を魅了したすばらしい女優さんで、
またデコちゃんという愛称で親しまれたのだな~と思った。
今は、『私の渡世日記(上)』を読んでいる。
数奇な人生だ。
ただ今、10代のまだ少女のころの話。
これから大人になるにつれて、
どういう風に内面を充実させ、つぼみを開花させていったのか。
そんなところに興味を持って読み進めて行きたいと思っている。
まっ、時間はた~~っぷりあるので。
この不況だから、勤務時間目いっぱい、
いや目いっぱいと言わずともとりあえず時間をかる~く潰すくらいの仕事量をこなす
…というのもなかなか叶わない。
よって、向かうはさまざまな本たち。
最近、はまってしまったのはデコちゃん=高峰秀子さんの著書。
昨年暮れに亡くなったとの訃報に接したが、
年末だったことであまりマスコミでも騒がれなかったような気がする。
わたしにとっては名前こそ知ってはいたものの、
リアルタイムで映画などの活躍を知らなかったのでどれほどの女優さんかとかまったくの無知。
(5歳から子役を務め、55歳の時にきっぱりと女優は引退されたそうだ。)
本屋で『台所のオーケストラ』という本を手にして、即購入。
エッセイスト、作家としてご活躍だったのも初めて知った。
夫の映画監督であり脚本家の松山善三氏(これも知らなかった)との生活をとても大切にされていた様子が見て取られ、
文章は可憐な女優さんというイメージを覆す江戸っ子のような歯切れの良さで魅了された。
このご本は、家庭で秀子さんが実際に作っていたメニューのレシピ。
和洋中すべてに渡り、洒落ていたり繊細だったり大胆だったりするレシピ満載。
料理の達人だったことが伺える。
特に肉やバターやクリームが好きで洋風料理が好みだったというのはなんだか意外だ。
わたしは、書き手が女性でもさっぱりきっぱりした文章が好き。
キラキラ修飾語を並べ立て、回りくどく、実質が見えてこないのはいただけない。
ともすると自分がそうなりがちだから…。
簡潔明快な文章を書くのはとても難しい。
どうしてこれまで(女優としてではなく)作家、高峰秀子の本を知らなかったの?
少し残念な気分になったわたしは彼女の著書をアマゾンで数冊購入してみた。
わたしの趣味としての好みは『コットンが好き』。
これは秀子さんの身の回りのもの、食器、雑貨、骨董などについてのエッセイ。
食器、雑貨大好き!!のわたしはワクワク。
かつて丸ビルに骨董の店を開いておられたという。
知っていたら絶対に行っていたのに、残念だなぁ。
今、わたしの周りには値段の張るものや値打ちのある骨董なんてひとつもないけれど、
いくつかは本当に大切にしたいものがある。
クリスタルのデキャンタ、ワイングラス、シャンパングラス。
ワインラヴァーとしては、まずね。
秋田の曲げわっぱの弁当箱。
塗りの四方皿と揃いのお手塩皿。
エッセイの中に「お手塩皿」という懐かしい響きの言葉が出てきて昔の食卓を思い出した。
義母に貰った三島の抹茶茶碗。
オットが竹を削って作った茶杓。
Hiroko Hayashiのバレリーナ柄の財布。
細いリボンをバラの花に仕立てたものが表面にたくさん付いているミニバッグ。
友人に貰った、なぜかサファイア・ボンベイ(ジン)の香りのする香水 etc.
…そんなものをこれからも大切にしたいな、と思った。
そして、自分も本当にいいもの、(イコール高価なものではなくて)
自分のテイストに合致するものを見つけて、
それらに囲まれて暮らせたら幸せだと思っている。
それにしても、
5歳から子役として活躍し学校にも満足に行っていないのに、
なぜあのような明快な文章が書け、どうやって骨董を見極めるような審美眼が養われたのか?
人間の素養なのでしょうね。
生まれながらにしてその素質を持ち、
大人ばかりの中で生きていた過程でますます磨かれたのでしょう。
そして人を魅了して離さない何か、オーラのようなもので人を寄せ付け、
自分自身を高めていかれたのでしょう。
映画界はもちろんのこと、
藤田嗣治画伯、
梅原龍三郎画伯、安野光雅画伯、(おふたりともデコちゃんの著書の表紙を描いている)、
谷崎潤一郎 などなど、
そうそうたる方々と交流があったとのこと。
女優としてだけでなく、
ひとりの人間として大きな器の方だったのでしょう。
秀子さんより少し下の世代の母と義母は、
高峰秀子さんの本を読んでいることを話題にすると、
『あっ、デコちゃん。 大女優さんだったよね~』
とまるで口裏を合わせたように同じことを言った。
それほどの世の中を魅了したすばらしい女優さんで、
またデコちゃんという愛称で親しまれたのだな~と思った。
今は、『私の渡世日記(上)』を読んでいる。
数奇な人生だ。
ただ今、10代のまだ少女のころの話。
これから大人になるにつれて、
どういう風に内面を充実させ、つぼみを開花させていったのか。
そんなところに興味を持って読み進めて行きたいと思っている。
まっ、時間はた~~っぷりあるので。
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