移りゆく季節は足早に
あっという間の木蓮、雪柳から始まり桜の早い開花からすぐ満開、葉桜に
レンギョウ、山吹、ミモザ、ライラック、ハナミズキ…
霧島ツツジから平戸ツツジまで順番を待たずすぐ咲きだして
4月半ばで百花繚乱
温度変化のせいか もたらす光の影響なのか少し不思議な春の装い
お天気おじさんが「京都はもう初夏ですよ!」なんて…
「ゆっくりしてよ」といいたいもの
過ぎてゆく時の中で 春のうた(短歌)を…
平城山を超えて修二会の二月堂炎の舞と南無観の声(しょう)
今年も東大寺二月堂の修二会(お水取り)に行くことができた
指折り数えると21年目、年々辺りはきちんと整備され決まりごとも
厳しくなる 「行」の場なので当然のこと…
この日はいつもより派手な「火の舞」となり迫力ものだった
もういろんなことは体験済みなので遠くで「気」を味わうことだけ
差し掛けの響きと「南無観」の声明と笛や鐘の音「気」の高まりを
肌で感じて浄化の気に触れることだけ…
外灯に飾り付けたるサンキライ落とし実を食べをフン撒く鳥よ
野鳥の世界も本当に大変になってきたのは分かるけれど…
お正月に玄関(外)に活けた南天も日を追うごとに実が少なくなり
とうとう「実の一つだに…」になってしまった
サンキライの代わりに、「これならば」と
しわしわのツルウメモドキを
飾ったけれどこれもまたみんな食べられた…
かわいそうな現状は理解するけれど習性とは
言え食べたらすぐフンをして
玄関が大変なことになるのは悲しすぎるんですけれど…
つがい鴨加茂川旅立ち春の空どこへ向かうか薄日の中を
野鳥たちの飛行を見ていると郷愁というかなんか不思議な感覚になる
先日はつがいの鴨が小畑川に飛来して餌をとり始めるのを見た
からし菜咲く小畑川では大きな鯉が淀川から産卵に上ってきている
ひしめくように飛び跳ね水しぶきを上げて迫力満点…
生き物が力強く息づく季節だ
花筏水面に浮かべ高瀬川眺める人の心清めて
何故か今年は高瀬川沿いの「桜」の早かったこと…
京都で一番に開いたと思うくらい
他所が開き始めた時にはもう桜吹雪が舞ってなかなかの風情
世界中から来た観光客が大勢行きかい、カメラを構え大賑わい
川面いっぱいに流れるそれはそれは美しい花筏を眺めれば
人の心の煩悩もひと時は消え心洗われるだろう
葉桜に山吹柳が春謡う鴨川堤は世界の広場
なんて本当にいろんなお国や人種の人様々に日本の観光客も含めて
にぎわう春の京都です
(京都市の中心部を流れる「鴨川(加茂川)」。出町の高野川との
合流点より北を「賀茂川」、南を「鴨川」と表記する)
この春の光は不思議順番を待たず咲き出す花あざやかに
何はともあれ花々が美しく咲き乱れるのは嬉しいかぎり…
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