駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

当事者意識が薄いように感じる

2017年05月08日 | 町医者診言

          

 フランス大統領選挙でマクロン氏が勝った。ルペン候補は国民は継続を望んだと敗北宣言をした。これで大混乱は避けられたようだが、移民EUテロと問題は山積で混乱は続くだろう。マクロン氏の妻は24歳年上の高校生時代の恩師ということだが、こういうことが問題にならない(イエロージャーナリズムの扱いは知らない)ところは大人の国の感じがする。日本ならあれこれうるさく言われるだろう。

 連休が明けた今日も良い天気で、日本には相変わらず平和を貪ぼり続ける雰囲気が漂っている?。昨夜、NHKBSで福島原発の廃炉処理に向けた作業の進捗状況を放送していた。実は六年経って漸く、原子炉の内部がカメラで覗けるようになり、予想外の放射線量分布に専門家も驚いていた。これから廃炉に向けた本格的な作業が始まるのだが、東北から離れたところの人には切実感はなく、まだやっているのあるいは自分の住んでいるところでなくてよかったというのが正直な感想のように見える。北朝鮮との緊張、憲法改変、災害復旧、弛む内閣・・、日本にも問題は山積しているのだが、なんだか芸能人のスキャンダルと同じように取り扱われ、当事者意識は薄いようだ。

 新幹線で読んだ雑誌に築地市場移転問題は速やかに豊洲移転で問題ない。豊洲の土壌に汚染があっても製品が汚染しなければ全く心配ないと書いてあった。確かにその通りなのだが、なぜこじれたかというと都に隠蔽うやむや体質があることと、言葉や雰囲気で流される都民が居たからなのだ。それを馬鹿騒ぎのように批判しても、問題は良好に解決できない。

 フランス語が分からないのでマクロンとルペンがどのような討論をしたのか不明だが、うやむや言葉でまやかすことは少なかったのではないかと思う?。

 

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