夜も暑いのだが幸いエアコンがあるので眠むれている。小学生だった七十年前はどうだったか、蚊帳を吊って寝ていたのは確かだが暑くて眠れなかった記憶は殆んどない。子供だったせいか、今ほど暑くなかったせいか、よく分からない。
昔は暖房はあっても冷房はなかったので、夏の暑さには閉口したようだ。太っていた母はよく暑くてふうふう言っていた。そのために日本家屋は夏向けにできていると聞く、風通しが良いのである程度の効果があったのだろう。確かに鉄筋のビルでは暑さに耐えられない。マンションも冷房可能になったから、どんどん建ち始めたと思う。
個人的には寒さより暑さの方が耐えやすく夏が好きだ。湿度が高いのは嫌だが、暑いのには妻の何倍も耐えられる。
今年もセミが鳴き始めたが、昨年よりも勢いがない気がする。勿論、加齢で多少は聴力が衰えたと思うが、頭がくらくらするようなアブラゼミの声が聞かれない。鳴いてはいるがもう一つ元気がない。まだ梅雨が明けたばかりで、勢ぞろいできていないのだろうか。セミの鳴かない夏など夏でない気がする。