アルコールはたしなむ程度で沢山は飲めない。しかしワインを楽しむ会に入れてもらい二、三カ月に一度出席している。大蘊蓄家が二人小蘊蓄家が一人、三人が聞き手だ。一晩に三本四本飲んで、あれこれ言うには六人くらいの員数が必要でお声が掛かったらしい。もう二十年近く、メンバーには多少の変化があった。
蘊蓄家はコレクターでもあり、ソムリエ裸足のS氏が十数年前からワインの値段がべら棒に高くなったと嘆いていた。今は影を潜めた中国成金の仕業らしい。たしかに一本二十万円などというものは飲み物と言えない。
これは誠に上品な味わいのイタリアワインだ。シャルドネとは思えない味わいの2018年、何度聞いても蘊蓄はよくわからないが、おいしさはしかと味わった。