浅草橋ビル(第31イチオクビル)
所在地:台東区 浅草橋1-1-14
構造・階数:RC・5/6
設計 :曽禰中條事務所?
建設年:1928〜29(昭和3〜4)
解体年:2014(平成26)
備考 :1967(昭和42)、2005〜07(平成17〜19)に改築
Photo 2005.3.27
神田川に架かる浅草橋の北西詰の角地に建っていたビル。鈍角のコーナーを持つビルで、橋詰めの角地だったこともあり存在感を放っていた。
1階は道路から直接入る店舗。上階へは西端(写真左側隅)の入口から入るようだった。「浅草橋ビル」の文字もこの西端の入口上に付けられている(ルの字は既に脱落していたが・・・)。
また下記リンク先でも触れているが、1967年に改築されたそうで、恐らくこのとき6階が増築されたのだろう。ただ上写真の頃には1階の店舗もなく、全体にくたびれた状態だった。
Photo 2009.5.30
ところが2009年に通り掛かった時には、6階の増築部分が撤去され、窓も直されて外壁もきれいになっていた。コーナー部屋上の軒先にある装飾もシンボリックに見えるようになり良い感じになっていた。
また、この日はお休みだったが1、2階には服飾店も入居していた。一方で、西端の入口上にあった「浅草橋ビル」の文字は取り外されていた。この頃は「第31イチオクビル」という名だったようだ。
Photo 2005.3.27
コーナー部分を下から見上げると、壁面自体はカーブを描いていたことが分かる。窓台が逆三角錐型に張り出しているのでエッジのあるコーナーのように思っていたのだが。よく見ると、ギザギザデザインの窓台は、段々が高いものと低いものが交互になっている。細かいところが妙に手が込んだデザインだった。
改築されてきれいにもなっていたので、また当分存続するのだろうと思っていたが、その後5年ほどでこのビルも解体されたようだ。Google Street Viewで確認したところ、2014.6には存続していたが、2015.4時点では既に更地になっていた。ネット検索によれば2014年8月から解体が始められたそうだ。
橋詰交差点に面した角地建物で、目立って街の雰囲気を創るものにもなっていただけに惜しい。
浅草橋ビル、東屋商店/浅草橋1丁目 - ぼくの近代建築コレクション
本日も建築散歩日和 第31イチオクビル
WinterGarten・二十面相の館 浅草橋ビル(現・第31イチオクビル)
Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 台東区 #近代建築 #オフィス タグ一覧
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます