先日、東日本大震災に遭われた方たちの様子を震災発生28時間後から1年間にわたり撮られたドキュメンタリー映画「生き抜く」を見た。
妻を、娘を、夫を夫々身内の方を亡くされた方の状況や胸の内が話され、見ていて当時のことが思い出された。
まさかここまで津波がくるとは予想だにしなかったという人々。
段ボールに仕切られた体育館での避難生活のつらさに涙する人、仮設住宅に申し込んでもなかなか入れない人。子供を残して亡くなった最愛の妻のことを思いつつ、子供の面倒を見ながら必死で働く人。
がれきの中一つでも思い出の品が見つからないかと探しまわる人。
特に心に残ったのは、仮設住宅で行方不明の娘のことを心配しつつ一日中テレビをみて気を紛らわせていた父親が、ある日、海に出て漁をし始めた。
漁師の父親は「こうして海に出て漁をしていると、もしかして娘を引き揚げることができるかもしれないから」と話されていた。何とも言えないつらさが伝わってきた。
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