やなせたかし「明日をひらく言葉」という文庫本をたまたま本屋で目にして買った。
94歳になられたやなせさんの言葉には戦争を体験しそこから生まれた漫画「アンパンマン」に繋がる生きる意味が込められている。
保育園勤務時代 子供たちがこのアンパンマンの絵本や紙芝居をとても喜んで見ていた。
そしてよく歌った「手のひらを太陽に」のうたなど思い出した。
本の中に書かれている言葉の中で
「昨日は過去で、明日は未来。今だけ現実なんだけれど
過ぎてしまえば夢だから、一秒きざみに夢になる。」
「人間が一番うれしいことはなんだろう? 長い間、ぼくは考えてきた。
そして結局、人が一番うれしいのは、人をよろこばせることだということがわかりました。
ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい。」
悪夢のような大震災の後
ラジオから流れた「アンパンマンのマーチ」を聞いて
子どもたちが笑顔の大コーラス。
そのニュースを聞いて、ぼくは本当にうれしかった。
「笑って楽しむ気持ちがあれば、いくつになっても
心を若々しく保つことができる。
これは、ぼくが人生経験から得た ひとつの答えです。」
子ども達に読み聞かせていた頃には、やなせたかしさんのアンパンマンに込められた想いなどについて深く考えることもしなかったが、今 この本の中にちりばめられた数々の言葉とその言葉に添えられたやなせさんの想いを知り、その奥深い人生観に接しすることができ本当によかった。
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