以前勤めていた所で、年配の方が「孫とまんじゅうは3つまで」と言うことわざがありますね。といわれ、その時、初めて知ったのだが、孫も3歳までが可愛くてそれ以上になるとだんだん祖父母のいうことを聞かなくなり、憎いこともいってくる(成長の証なのだけれど)又、饅頭も3個くらいまでは美味しく食べられるが、それ以上はお腹にもよくないということらしい。
なるほど上手いこといってあるなあと感心したものです。
亡くなった父も「孫など可愛がってもなあ・・大きくなったらあかんわ」と時々愚痴っていました。
しかし、病院に入院した時は成長した孫2人と娘の私とでローテーションを組み、泊り込みの看病をしました。父に残された時間が余りないということもあったのですが、父はその時きっと孫達のことを嬉しく思っていてくれたと思います。
又 母の時も小学生だった孫達は、寝たきりになった母のベッドの上に上がりオムツ交換をしたり、夜中は母の手首と自分の手首を、ひもで結び合わせ「おばあちゃん何かあったら、これ引っ張って起こしてや」といって横で寝てくれました。入院して食事が入らなくなった時などは、孫の手から運ばれるものだけは食べるので、毎日学校帰りに病院に行き、食べさせたりしてくれました。
母はベッドの上で何回か涙してありがとうといっていました。
父親を早く亡くした孫たちのことを不憫に思い、父代わりになって70歳まで働いてくれたおじいちゃん、そして働きに行っている母親の代わりになって孫達の面倒を愚痴も言わずに、みてくれたおばあちゃん。孫達もそのことをよく知っていたから、きっと一生懸命、自分達なりに介護してくれたのだろうと思います。
「孫と饅頭は3つまで」といってもやはり孫の可愛さには変わりなく、又、孫達の心の中にはいつまでも祖父母のことが残っているのだと思います。
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