詩人の谷川俊太郎さんが亡くなったと報じていた。
谷川俊太郎さんと言えば心に残る詩が私の中にあった。
「こんなに急いでいいのだろうか
私には彼らの手が見えない
心を思いやる暇がない」
この一部分が妙に心に残っていた。
全てを思い出すことは出来なかったが すごい!詩だと感じると共に不思議と心が和らいた。
全文を探すのに苦労したがやっと見つかった。
「こんなに急いでいいのだろうか
田植えする人々の上を
時速二百キロで通り過ぎ
私には彼らの手が見えない
心を思いやる暇がない
この速度は早すぎて間が抜けている
苦しみも怒りも不公平も絶望も
すべてが流れてゆく風景
こんなに急いでいいのだろうか
私の体は速達小包
私の心は消印された切手
しかもなお間にあわない
急いでも急いでも間にあわない
谷川俊太郎」
検索していくと意外なことが分かった
私の大好きな中島みゆきさんが大学の卒業論文のテーマに『現代詩-谷川俊太郎-』で、その作風の変化、詩に宿る生命観や、音やリズムの分析、その生き方までも研究したという。そして谷川俊太郎さんのことを、「言葉の師」ともいうべき重要な存在だったと語っていたことを知った。
みゆきさんの歌はお気に入りに入れ殆ど毎日きいているが谷川俊太郎さんと繋がっていたことを嬉しく感じた。
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