京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

水差し(みずさし)

2025-02-26 15:46:23 | 作陶館日記
こんにちは。
今日は、お客様が作られた
お茶の道具のご案内。

水差しです。

水差しとは、文字の通り・・
えっと・・・WEB君~!
『茶道で茶碗や茶筅をすすいだり、
釜に水を足したりするために水を貯めておく容器』

墨に火が付き、しゅんしゅんとお湯が沸く鉄の釜、
そこに柄杓を入れ、お湯を汲み、
抹茶粉が入れられている茶碗に注ぎ
シャカシャカーっと泡立ててお客様に出す、
一連の作動にお茶を点てる作業です。
静かな時間が流れますよね~。

んでさ、
そうすると、釜の中の液体が減るじゃん?
それに足すために、水差しという器に
水が入れてあるんですよね~。
はいココ、裏方仕事ですが、大事ですよー。
この水を入れる作業も、漆の塗り蓋を取り、
静々と格好をつけて入れる必要がありますからね~。

基本、この水は
とんでもなく清らかな水とされています。
たぶん、気持ち的に。(適当だなオイ)
何せ皆様の口に入る水ですから、
お茶会のある朝一番に、もてなす亭主が
名水を汲みに行くわけです。
桶持って。本来は。

水差しのご紹介でした。



そこそこの大きさがあるので、たっぷり入る。
他のお道具はどんな感じになるのかな~?
(茶碗、アチチの釜の蓋を置く蓋置(ふたおき)
茶碗をゆすいだ水を入れる建水(けんすい)、
抹茶を入れておく器、道具を置く棚、
花を生ける花生け、そのお花・・など
様々な道具でお茶を入れる空間を作り上げます)

茶室、というか、
皆さんがもてなされるであろうその場を作る要素を
おなじごつごつした雰囲気でそろえるのか、
アンバランスにするのか見て見たいです。

例えば、茶碗はどこまでも軽やかに、
お釜は水差しと同じくごつごつに、
茶入れは茶碗と同じく繊細な作りで。。と、
アンバランスにすると、
海の中の岩のような力強さと
泡になって消えていくはかなさなどが
表現できるかもしれませんからね~。

一点だけごつごつで、
後は儚げなもので揃えるのもアリ。
厳格なお茶席ではそこまで遊べないでしょうが、
気の置けない友人たちと小さなお茶会をして
楽しむにはいいかもしれません。

さぁ、次はどんな楽しい器に出会えるかな~。
また明日。
Please stay healthy and stay safe.


コメント
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