京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

キノコ

2023-10-16 15:28:56 | 一日陶芸教室
こんにちは。
今日は、体験に来られた子が、
皆さんが終わるまで暇だったので作っていた
キノコのお話です。


上手にできてるでしょ~?

え?きのこ・・ってなった。

体験で余った粘土で何か作るお客様が
時々いらっしゃいますが、ごめんなさい、
ご遠慮願っております。なぜなら・・
ぶっちゃけ空気が入っている時がありますし、
窯の中で爆発すると、そのものだけの被害では
終わらないからです。
(巻き添え割れとかあります)
(乾くときに割れることもありますしね)

このキノコ、好き過ぎたので
こっそり作り直して頂いちゃいました。
(太いところには、空気が潜みがちなので、
軸のところを外して(ほぼ)作り直しました。)

そして、素焼きをして割れなかったので、
着色をして焼成。
あ、こっそり焼いたのは内緒でお願いします。
毎回皆さんのを作りなおして焼いていませんし、
皆さんに残していいよ~とはいえないので。
コレは、ほんとキノコだったから貰っちゃった。



なんだかいいね!という作品に出合いたいなぁ。。
最近は、作陶館の幽霊部員だから
お客様と触れ合いをしていないのです・・。
その分、工房の仕事を頑張っておりますが。
さて、釉薬かけに戻ります。
また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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釉薬かけ

2023-10-15 11:07:59 | 作陶館日記
こんにちは。
昨日はサボっちゃいました。
今日は釉薬かけの話題をしますね。

しかし…この釉薬かけの話題、一回したっけ?
前も、こんな真っ赤な釉薬の記事を
書いた記憶があるような…
・・・ま、いっか

釉薬かけです。
コレは、焼きあがると真っ黒になります。


油滴天目釉(ゆてきてんもくゆう)
油滴天目とは、その名の通り、
油の模様が表面を覆っているようなテリだから。
国宝の油滴天目だと、七色に輝いています。
写真では分かり辛いですが、
この見本も、少し七色に輝きます。

国宝《油滴天目》も東京に。泉屋博古館東京が「大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101」を開催

東洋陶磁の名品を所蔵する大阪市立東洋陶磁美術館。その中枢をなす「安宅コレクション」を紹介する特別展「大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101」が泉屋博古...

美術手帖

 

大阪にある、東洋陶磁美術館の
安宅コレクションのうちのひとつ。
上からライトが照らされ、
くる~っと回る台に置かれている茶碗は、
燦然と七色に輝いています。

化学変化の不思議ですよね~。

そしてこの方、もう一つ釉薬を掛けられました。


唐津釉と呼んでいます。
藁灰系(わらばい)の不透明になる釉薬です。
(ここで、唐津釉で検索を掛けたところ、
釉薬かけ風景が書いてあるブログに引っかかり、
見て見ると・・このブログを読むより
めっちゃ勉強になるんじゃね?という
大先輩作家さんのブログページを見つけたので、
(勝手ながら)貼り付けさせていただきます。
淡々とお仕事をされている風景の写真があって、
とっても勉強になります。)

凌山窯 松尾潤のブログ

え~っと、何でしたっけ?
釉薬かけ?
この仕事は、器の一番決め手になるものですが、
思い通りにいかなかったりするので、
おじゃんにすることもあります。
それが面白いとなるのか、
ガッカリとなるのかは、
窯から出ないとわかりませんが、
むしろそうだからこそ、
人は挑むのかもしれません。

今日も、どなたかが
釉薬を掛けていらっしゃいます。
素敵な器に焼きあがりますように。
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
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窯詰めスキマ話題

2023-10-13 23:05:15 | 気になるコト
窯詰めをしている時にふと思った
結構どうでもいい話題です(オイ

窯詰めをする時、四隅にツクを置き、
棚板を置くのですが、偶数で支えるのって、
実は、ガタガタするのです。
オフィイスなどで使われる椅子の足、あれ、
よく見ると、3本や5本が多いです。
奇数の方が安定するのです。
究極の安定は、〇ですが、
ま、それはむりなので、、、

4本で支えてガタガタしないように、
窯土(かまつち)と呼ぶ、耐火度の高い
粘土でひもを作り、それをクッションにして
棚板を置いて、上から押し叩き安定させます。



無駄がないように直角に作ります。
この時、あともう少しで全部に置けるのに、
微妙に粘土が足りないんですよね~。


直角に出来ないぐらいの短さ。。
あと少しが毎回足りない。
大目に取って作っているはずなのに、、、
なぜか足りない。
ね?「知らんがな」という話題でしたでしょ?

登り窯の棚組の時も、もちろん、、、
やや足りない(笑)

もう、癖ですね。
というか、個性!(オイ
いつか十分な量が取れるようになったら、
「プロです」って言えるかも(笑)

まだまだ言えない気がする~。
また明日。
Please stay healthy and stay safe.


綺麗に組み合わせられたので、
ヨシとします!(笑
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窯詰め(御本手)

2023-10-12 15:30:38 | 作陶館日記
窯詰めです。
玄窯の話題の前に、釉薬掛けの話を書いたので
窯に詰めました。

真っ白。
.

棚に置いてある子汚い
軍手とかを見ないように(笑)

この窯詰め、実はすごいことが
密かに繰り広げられているのです。
見てね。


作品を道具の上に乗せて上下させて
凸凹をイイ感じに組み合わせる。
この、凸凹をイイ感じに組み合わせて
無駄がない窯詰めになったらイエーイです。


隙間をいかにくすか考えて詰め、
大小がぴたーっと決まると優勝。
棚板の空白が無くなると、やったった!
と、充実した気分が広がります。
しかし、ぎゅうぎゅうに詰め過ぎてもダメなので
ココは腕の見せ所。
(ギュウ詰めだと、酸化したり(黄色)、
還元(グレー)がかかりすぎることがあるのです)

イイ感じに詰まっているので、
イイ窯になるでしょう。
いや、イイ窯になっていたでしょう。
(一年前の窯詰めです)笑

さぁ、今の世界線でも、登り窯も、
御本手の窯も窯詰め窯焚きが進み、
なんなら後片附けの時間。

干支作品もボチボチ揃ってきています。
年末に向けてダッシュです。
応援してくださいね。
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
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2023年・宇宙の旅

2023-10-11 15:57:25 | 登り窯(玄窯)
壮大なタイトルで始まりました。
皆様こんにちは。
2023年・宇宙の旅の部屋へようこそ。



皆様の頭の中に、2001年宇宙の旅の
テーマソングが流れましたか?
デンデンデンデンデン・ジャジャーン!
的なやつ?(合ってる?)笑
この光景(細い隙間から漏れ出る光と
黒い丸の中の赤)を見るたびに、
この小さい現象が大きくなると、
宇宙で起こっている事と同じなんじゃないかと
なんとなく思ってしまいます。
多分、全然違うでしょうけれども。
ま、宇宙(SF)を扱う画像の中で使われそう~
っていう、安直な思いだけでつけたタイトルなので、
気にしないでください。(オイ

話を窯道具として戻しましょう。
上の写真の、丸い奴の真ん中に、
赤い丸があるの、あれ、熱せられたレンガが
赤く発色しているところ。
もちろん、ありえへんほど熱いので、
その穴に棒を差し込むと燃えます。
燃えだします。
危ないよ?

時々、ブスブスと煙が上がっているので
慌てて鎮火します。(笑)
整えられた環境で着く火だからこそ、
わらって余裕で消せますが、
皆様は、いろんなところで
棒の先に火をつけたらダメですよ?
火事のもと!
(朝日焼でも、登り窯の前は消防署へ
連絡をしておきます。煙突から出る黒煙を見て
通報してくださる方がいるので。)

えっと、何の話でした?
窯の光とかの話?(違う)
え?ガラス窓から見える窯の中が見たい?


ゼーゲルコーンと色見。
窯焚き最中もお見せしましたが、
見えているゼーゲルコーンの倒れ具合で
窯の中の雰囲気を掴みます。
(温度計は、瞬間の温度しか出しませんから、
窯の中が、十分にその温度で満たされているのか
を知るのには、ゼーゲルコーンが一番)

そして、この窓も薪を入れるとこの通り。


ボーボー
渦巻く炎によって、見えなくなります。
火って、凄い。
そんな景色を繰り返し、
ぜーゲルコーンが倒れたのと、温度を確認し、
窯の焼成が進められます。

頑張った。

今日、窯出しです。イイ窯でした。

窯出しの模様も伝えられたらいいのですが、
何せ、一気に出すので
写真を取る暇がないンデスよね~。
窯出し後の写真が取れたら何か書きますね。
登り窯の話題は、一旦お終い。
明日からは通常の話題に戻ります。

応援ありがとうございました。
また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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