産直あさの通信

ばんちょうさん






また、大好きで大きな俳優の先輩が、亡くなられた。

辻萬長さん、

ばんちょうさん。

こまつ座の『闇に咲く花』では、このひとつの芝居で稽古入れての半年にわたる公演。再演もして全国各地にいきました。

そこで、ずーっと、ばんちょうさんと楽屋の鏡でも並んでご一緒させて頂いてました。

とにかく、あたたかくて、そして自分にも厳しい、

まさに"役者"でした。

連日の公演で皆疲れも見えるときにでも、昼夜公演などあるときは、

「や~、今日は二回も芝居ができるなんて、幸せだなあ!」

と笑顔でいつものウォームアップに向かっていき、
それを見て、よく励まされたものです。

旅先では、
「俺は早乗りするから」(早い便で先に現地に入ること)と、
なんのためかっていうと、
ハンバーグ屋のびっくりドンキーがあると、タクシー飛ばしてまで食べに行ってた(^_^;)、

おちゃめなところもあり。

私共にちいさいひとが生まれたときは、とても喜んで頂き、
ご自分のお孫さんで使われていた、ベビーバスや赤ちゃん歩行器をわざわざ車で運んできて、よかったら使ってくれと言って、くださった。


シアタートラムでの『モジョ ミキボー』では、忙しいなかひょこっと観に来て頂いて、

『前々からこれは観なきゃって思ってたんだ。やっと観れた。うん、面白かったよ。』

と言ってくださった。



こんなこと書きながらも、

まだ亡くなったことが信じられない。

あの太い声に、太い手足に、そしてあの深い笑顔に会えないのかと思うと、まだ信じられなく。

ご冥福をお祈りします、も、すぐには。

とにかく、本当に本当にありがとうございました。ばんちょうさん。


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