日々の聖書(２)
「かってあったことは、これから先もあり、かって行われたことは、これからも行われる。太陽の下に新しいものはない」(伝道の書第一章第九節)
民族の質
教育基本法の改正が国会の日程に上っている。安部内閣は「美しい国」造りを目指すという。決して、悪いことではない。目指せばよいと思う。しかし、その結末は明らかである。「美しい国」は実現しない。私がそのように考える理由は次のようなものである。
「人は石垣、人は城」と武田信玄が言ったように、国家や民族の質は、それを構成している人間の質によって決まる。そして、その人間がどのような人間であるかは、その人間の崇拝する神によって決まる。この道理は自然の法則と同じで、神の摂理であって真理であるから、人間の恣意で勝手に都合よく変更できるものではない。
ちょうど小泉前首相や安部首相によって行われようとしている日本の政治の改革も、もちろん全く無駄であるとは言わないが、底の浅い改革で、所詮はたいした効果をあげ得ないことは明らかだろうと思う。理想の高い私たちの眼には、そんなものは改革の名にも値しない。だから、そうした改革に希望を託したとしても、失望するに至るだけだと思う。
教育についても同様である。真実の神を教えるという根本を避け、それを外した功利主義的な教育で、人間と国民の質を改革できると彼らは思っている。人間の根本の質を変えないで、どれほど多くのお金と労力を注ぎ込んでも、国民が期待するような成果をあげ得ないことは、日を見るよりも明らかである。
教育諮問会議が安部内閣の許でも持たれる。しかし、それも結局、文部科学省の役人や政治家たちの仕事と飯のネタを提供してやるぐらいの意義しかないだろうと思う。率直に言って税金の無駄である。
かって受験本位の教育を改善しようと鳴り物入りで始まった「ゆとり教育」が否定され、今では諸悪の根源のように非難されている。新しい教育改革で理想の教育が実現できるなら、実行してみればいい。それは「教育の改革」を目指したい人たちに任せるしかない。しかし、真理は頑強である。根本のゆがみが正されるまでは、枝葉末節をいくらいじったところで問題は解決されないだろう。
要するに、国家と国民の質、民族の質、人間の質が改まらない間は、教育基本法であれ憲法であれ、どのような法律を制定し、さまざまな会議、タウンミーティングを開催し、どのような政治が行われようとも、「この世」は昔のままの「この世」でありつづけるだけである。私たちは人間に期待することは止めようと思う。神のみに希望を託そう。それも一つの知恵だと思っている。
「かってあったことは、これから先もあり、かって行われたことは、これからも行われる。太陽の下に新しいものはない。」(伝道の書1：9)
チャンネルがありません
こちらこそ またよろしくお願いします^^
ありがとうございました。また、興味のあるテーマで議論しましょう。あなたのブログなどにも折に触れ訪問させていただこうと思います。
でも残念ながら 私は、それに敬礼するような気持ちにはなりませんでした。
記号というか「しるし」何だと思いました。
また、少し気になったことは、
あなたは、
＞また日の丸は 便宜上の記号のようなものだと思います。＜
とも仰っていますが、
それは「日の丸」という国旗に限ってそうなのでしょうか。それとも、国旗とはどんな国旗であっても、あなたにとっては「便宜上の記号」のようなものなのでしょうか。それはいったいどのようなものでしょう。
もしまた、このコメントがあなたの目に留まる機会があって、お答えいただけるようでしたら幸いです。
そら
imacocoさん、コメントありがとう。
あなたのコメントを読んで感じたこと考えたことを書いておきます。
引用
①
＞ 法律で認めたのなら 従うべきだというのは 間違った考えです。危険です。 ＜
この考えでは法治主義、さらには民主主義は成り立たないのではないでしょうか。
②
＞一部の人間の美しいという価値観は みなに当てはまるものではないんですよ。＜
それは理解していますが、むしろimacocoさんの方に、他者の感性や価値観を尊重する精神が弱いように感じます。私には安部晋三氏よりあなたの方に全体主義のにおいを強く感じます。もちろん、あなたが自覚的な全体主義者なら、当然かも知れませんが。
③
＞あなたが宗教に興味があるのならば もっと 人間の心を追求しなければなりません。＜
その通りだと思います。私ももっと勉強する必要があるのは言うまでもありません。ご忠告ありがとうございます。
それにしても、世間にはさまざまな考えの人(私も含めて)がいることを改めて痛感します。それを知ることができ、また、議論さえできることが、ネット社会の素晴らしい点かもしれませんね。
そら
政府は あらゆるズルい手を使い 国民を洗脳しようとしています。
また日の丸は 便宜上の記号のようなものだと思います。
一部の人間の美しいという価値観は みなに当てはまるものではないんですよ。
また 諸外国にも 長所短所があります。
あなたが宗教に興味があるのならば もっと 人間の心を追求しなければなりません。
あなたのサイトもいくつか読ませて頂きました。
いくつかの点で、考え方が違っているようにも見受けました。
あなたがコメントなどに述べておられるほどには、私は安部政権に反対ではありません。むしろ歴代の自民党政権ではまだましな方だと私は思っています。(相対評価です。それほど日本の政治は劣悪だったということでしょうか。)
ですから、私は安部晋三氏が「悪魔」を拝んでいると(あなた流の揶揄なのかも知れませんが)も、また、それほど「自己中心」であるとも思いません。
ただ、日本国民に愛国心や郷土、家族に対する愛に不足しているとすれば、それは必ずしも現行の教育基本法に欠陥があるせいではないと考えている点は同じかもしれません。歴代の自民党政治や教育行政に欠陥があったことの方が責任は大きいのだと思っています。
また、「日の丸」や「君が代」を「強制」することには私も反対ですが、それらを日本国の現行の国旗、国歌としては認めており、美しい国歌や国旗になぜ反対されるのかわかりません。
また、「日の丸」や「君が代」に共産党員などが反対の意思表示をすることにも、思想信条の自由だと思いますから反対はしませんが、しかし、儀式等の場面において、多数の支持をえていると思われる国歌、国旗に対して規律として従わないのも反対です。もし国歌や国旗に反対であれば、その意見表明は別な場面で行えばよいと思っています。
あなたの記事などを読んで感じたことなど書きました。
そら(私のHNです)