「雪の降る街で」
昨日からの雪はまだ止まない
真っ白になった屋根や公園
動かない車や電車
文明の利器も雪にはかなわない
花屋の軒さき
小さな植木は真綿を咲かせたようだ
輪郭を柔らかくした街は
白い毛の動物 その背中の丸み
胃の中の人々も
手なずけられて従順だ
やむ気配もなく雪は
静かにおりてくる
わけ隔てもなく
真っ白なまま
えらぶることもなく
今日のやることを諦めると
心も静かになった
ぽっかりと空いた時間に
子供の頃に好きだった童話の
ほこりを払いページを開く
好きだった主人公
その姿にはいつでも心は温まる
みんなは何をしているのかしら
街は静けさを深める
雪の癒しの力
不快な音を吸いこむ沈黙
今日を静かにふりかえる
深いところからの教えに思い巡らす
窓の外からは
争うような声もしない
どれだけうるさいのか
普段の暮し
人の騒がしさが眠ったままならば
このまま雪の下に
街ごと埋もれてしまえば
いいのにと思っている
昨日からの雪はまだ止まない
真っ白になった屋根や公園
動かない車や電車
文明の利器も雪にはかなわない
花屋の軒さき
小さな植木は真綿を咲かせたようだ
輪郭を柔らかくした街は
白い毛の動物 その背中の丸み
胃の中の人々も
手なずけられて従順だ
やむ気配もなく雪は
静かにおりてくる
わけ隔てもなく
真っ白なまま
えらぶることもなく
今日のやることを諦めると
心も静かになった
ぽっかりと空いた時間に
子供の頃に好きだった童話の
ほこりを払いページを開く
好きだった主人公
その姿にはいつでも心は温まる
みんなは何をしているのかしら
街は静けさを深める
雪の癒しの力
不快な音を吸いこむ沈黙
今日を静かにふりかえる
深いところからの教えに思い巡らす
窓の外からは
争うような声もしない
どれだけうるさいのか
普段の暮し
人の騒がしさが眠ったままならば
このまま雪の下に
街ごと埋もれてしまえば
いいのにと思っている
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