風のささやき 俳句のblog

訪問ありがとうございます
オリジナルの俳句を中心にご紹介しています
詩や短歌も掲載しています

朝の光に 【詩】

2022年09月08日 | 
「朝の光に」

ごらん
光を遮ろうとする
厚いカーテンさえも
朝の光に縁どられて明るい

また朝日が昇るのだ
暗闇にかたどられた顔に
バラ色のひびを入れて
重たい眠りから体を起こせと

答えの出ない問いにも
きっと何かしらの答えが待っている
まだ痛む傷も
きっと癒されるときがある

毎日 訪れる朝の
長く伸びる光の指先は
僕の瞼を明るませて
また歩き出すように促す
まだまだ伝えることがあるのだと

開いた扉の向こうには
明るい陽射しがある
その光を素直に浴びて
ゆっくりと歩けばいい
その日の出来事を
精いっぱい生きれば良い

朝の光が瞼の裏側を
橙に明るませる
目を閉じていても
眩しすぎるから
また歩き出そうと思う


コメントを投稿