最近の車は電子化が進んでいて、借りた車に初乗りする都度、操作に戸惑うことが多い。操作がメーカーごとに異なり、「一見さんお断り」みたいなケースが結構ある。誤って操作すると事故につながるので、ある程度は標準化が必要ではないだろうか。
日産ノート e-Powerを借り、初乗り(テン乗り)して、戸惑った点をいくつか挙げてみたい。
この車は、キーレスエントリーのタイプである。エンジンをスタートさせる場合は、スタートボタンを押す。普通、スタートボタン、ハンドルの横のダッシュボード下部にあるので、探したが、そこにはない。探す範囲を広げたところ、やっと、センターコンソールにその存在を発見した(3分経過)。
ブレーキを踏んで、スタートボタンを押す。ダッシュボードやカーナビが点灯した。e-Power なのでエンジンがかかったという感触はない。次に、シフトレバー(セレクトレバー)を探す。センターコンソールの中央に、ちんまりと存在するの見つけた。発進させるには、Dレンジに入れる必要があるが、このセレクトレバーの使い方が分からない。しばらくの間、色々試してみたところ、横のボタンを押して後ろ側にスライドさせるとDレンジ、前側にスライドさせるとR(リバース)に切り替わることが分かった(それぞれ左横にランプが点灯する)。この時点では、N(ニュートラル)とP(駐車)に切り替える方法は不明であった。
まあ、DとRがあればなんとかなるだろうと、発進することにして、パーキングブレーキを解除しようとした。この車は電子式なのでスイッチを引いたり押したりしてみたが、解除しているのかしていないか判然としない(表示ランプの意味するところも判然としない)。試しにブレーキを緩めると動き出した(10分経過)。ここは、寒冷地なので、電子式のパーキングブレーキは要注意(凍結)である。
この後、一番困ったのは、セレクトレバーをPにする方法が分からなかったことである。駐車して降りる際に、車が動き出しては困るので、一々、エンジンを切ってから降りることにした。幸い、車は無事返すことが出来たが、疑問点を幾つか挙げてみたい。
後日、ノート e-Powerの説明書を参照すると、Pへの切り替えは、「P」と表示されたボタンを押せばよいとあった。「P」ボタンは何度か押したが、「N」の横に、上の写真のように、Pの上下に矢印がついたランプが点灯するだけで(意味不明である)、Pに切り替わった実感がなかった。なぜ、「P」だけがボタンなのだろうか。一歩譲って、なぜ「P」ボタンを押した時にボタン自体が点灯しないのだろうか。
さらに、説明書を読むと、セレクトレバーの横のボタンを押さないで、セレクトレバーをスライドさせると、「N」を経由(Nの左横にランプが点灯)して、RとDに切り替えられることが分かった(NからRは横のボタンを押さないといけないらしい)。普通、セレクトレバーは、安全のため、ボタンを押さなければ動かせないようになっているはずなのに、スライドさせるだけで切り替えられるとは思わなかった。これでは、うっかり触れて切り替わってしまう恐れがあるのではないだろうか。
蛇足であるが、セレクトレバーの位置は、ダッシュボードに(小さな文字で)表示される。しかし、そんなものは普段運転する時は見ない。
何故、こんな仕様になっているのか、説明書や付属している動画からは分からなかった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます