草枕の英訳版「三角の世界」を読むのは断念した。
自分の英語能力の低さに愛想が尽きたからだ。
でも、英英和辞典は何かと役に立ちそうである。
ちょっと邪魔になるが、いつも座っている椅子の傍らに置いた。
これぞ座右の辞書だ!
そして何の気なしに「ZERO」を引いてみたのだ。
ZEROには複数形があり、ZEROSまたはZEROESと書いてある。
え~っ! 何にも無いはずのZEROに、なぜ複数形が要るの?
000000、なんて書いた時に、これらをZEROSと言う・・・のかい?
考えてみるとゼロというのは不思議な数だ。
ゼロすなわち数字の0が発見されたのは紀元後5世紀頃のインドだそうだ。
インドは仏教発祥の地でもある。
そして数字の0は、仏教でいう「空」と同じ言葉が使われているそうだ。
仏教の「空」は、「実体のないもの」の意である。
また、私たちが使っている算用数字(アラビア数字)の1234567890、
これも同じ頃にインドで字形が体系化されたらしい。
こうしてみるとインドがIT大国になったのも不思議ではない気がする。
さて、私が仕事にしていたIT業界でも様々なゼロがある。
まず分かりやすいのがキーボードにあるスペース・キー。
これは「空白」キーとも呼ばれ、文字が何もない状態のことを指す。
Null(ヌル)という言葉もある。これも「ZERO」とか「無」の意だ。
2進数の「0」を連続して書き込むことをNull clearと言ったりもする。
コンピュータに欠かせないその2進数、これはインドの発見ではない。
時代はずっと下って18世紀、ライプニッツの発見と言われている。
そのヒントになったのが中国の陰陽論というのだが・・・。
とりあえず今回の最後に2進数の簡単な説明を。
わたしたちが日常で一番よく使うのは10進数である。
これは0から9まで、10個の数を使ってすべての数を表そうというもの。
2進数も同じく、0と1、2個の数字だけですべての数を表す。
だから2以上の数字は使えない。2は桁上がりして10になる。3は11だ。
4は・・12はNG、20もNG,だから桁上がりして100。別に難しくはない。
ただ桁数がやたら長くなるのが欠点といえば欠点。
それでも問題は無い。機械のスピードは人の脳の10の?乗倍ある。
(?は最近のコピュータの性能を調べ忘れたから。そのうち調べるね)
今回、これを書き始めたワケは、0と1の間を通って、AIなど恐れるに足らず、というところまで行きたいためである。いつまでかかるか分からないけど。
今日のビデオ
つまらないビデオですが・・・NHKロゴ入り。
[Rosey]