遊びをせんとや

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明治・大正の作家たち~跳んでいる女性たち・その2 木村曙

2023年06月25日 | 読書

ワスレグサ 撮影日:2015/07/04


「跳んでいる女性たち」の2回目は、この女性から始める。


木村曙(きむらあけぼの)1872(明治5)-1890(明治23)小説家

NDL(国立国会図書館)の「近代日本人の肖像」の解説を引用する。
~小説家。明治21(1888)年東京高等女学校卒業後、父の経営する浅草の牛肉店「いろは」の帳場を手伝う。22(1889)年饗庭篁村の推薦により『婦女の鑑』を『読売新聞』に連載、世相を反映し進歩的な女性を主人公として描き、注目された。次いで『操くらべ』(1889)、『わか松』(1890)を同誌に発表したが、23(1890)年流行性感冒で死去。~ 

16歳でデビューし18歳で没する、あまりに短命な一生だ。
その分、彼女に関する情報も少ないのだろう。
他サイトからの情報を付け足して、略年譜を作ってみたが代わり映えしない。



唯一、彼女の没後に編纂・単行本の「婦女の鑑」の表紙絵を載せられたことが唯一の慰めか。(筆文字は読めないけれど・・・)

16歳で、評判になる作品って、内容はどうなの? ぜひ読んでみたい!
執念深く探したら、NDLのデータベースに画像化された作品があった。
それで早速略年譜に使ってみたわけだ。中身は変わり映えしないけど。

とりあえあずイメージを知りたい人もいるだろうから、冒頭1頁の画像を掲げる。



明治中期の頃、もう言文一致・口語体だと思っていたが文語体だった。
七五調のせいか和歌を連ねた感じ・・・でも、これが16歳で書けるわけ?
ルビ付きでなかったら読めない旧字体もいっぱいある・・・。
速読が得意の私でも、ちょっと手、ではなく眼に余る感じ。

そこで他サイト情報を拝借して3行要約。
彼女自身が実現できなかった夢をヒロインに託した小説。
留学するだけでなく、米国では自ら女工も経験する。
そして、帰国後、工場を建て殖産・貧民救済に尽くす。

そんなストーリーだとしたら、斬新だったのかも・・・。
と、ここまで書いたあとに、木村曙の作品がもう二つあることが分かった。
「勇み肌」と「曙染梅新型」・・・いずれも1899年の作品。
ただ、「婦女の鑑」以外は、作品内容は不詳。
現代語訳も含めて探してみたい気もするが・・・。

今日はもう一人予定していた。
が、調べたり読むのに手間取ったので次回に。
それでは明日またお会いしましょう。

[Rosey]

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