市川真間 手兒奈堂
1945/S20年 荷風67歳
~昨日は8月15日の敗戦までの日誌を要約記述した
読んでいる本が摘録のため全体の1/4程度 話が繋がりにくい事も多い~
08/30 菅原を通じて知り合った村田(※)一家と共に岡山から東京へ戻る
※村田武雄 音楽評論家・NHKラジオ「音楽の泉」2代目パーソナリティ・
音大教授ほか
09/01 渋谷駅で別れ 代々木の杵屋五叟宅へ行くが一家は熱海へ疎開の由
熱海和田浜の家を借りて住む五叟宅へ行き寄寓する
以後 熱海で4か月ほど過ごす 関西の疎開先が住みよかった模様
1946/S21年 荷風68歳
年が明けて1月16日 五叟一家と共に熱海を去り 市川市の借り家に行く
~なお この年は「荷風戰後日歴 第一」から要約記述する
これは摘録では無く毎日何かしら記述があるので 焦点を絞りたい
とりあえずの視点は 散歩での風物・店・食べ物 どんな来客があったのか~
01/19 市川初散歩 省線(今のJR)駅前の露店を見る 京成電車踏切近く
汁粉1円45錢の貼札を見かけ入って食べる 本物の汁粉ではない味・・・
01/20 中央公論社の編集員小瀧穆氏※来る 新発売の紙巻ピース一箱貰う
※谷崎重一郎も担当 荷風が岡山疎開中にも会っていた
01/21 驛前露店で わかさぎ佃煮を買う 一包20円
01/22 この辺り閑靜で 世を逃れ隱れ住むには佳い場所だ
住民の風俗も澁谷・中野あたりとは全く違う インテリ風でなくて嬉しい
01/24 熱海より轉送の郵便物 進駐軍開封檢閲の痕があった
夕方中村光夫氏(文芸評論家他)來話 コクトーの本を借りる
01/28 小堀杏奴(こぼりあんぬ:随筆家・森鴎外と後妻の次女)から葉書
02/05 来客:扶桑書房主人 小川氏 川端康成氏 近藤医師の診察受ける
02/27 新貨幣発行 本日より銀行預金払戻し停止の布令 人心騷然となる
02/27 新貨幣発行 本日より銀行預金払戻し停止の布令 人心騷然となる
03/10 米国製の缶詰・煙草の所持 米國憲兵が知れば逮捕の記事あり
手許には出版社等から貰った物が多い 空缶をどこに捨てればいいのか
03/15 生活費を心配してくれる手紙が多い
朝日新聞記者來訪 夕刊紙上連載の長編小説が欲しいという
03/20 扶桑書房:2千円 中央公論社顧問給料:500円を貰う
03/20 扶桑書房:2千円 中央公論社顧問給料:500円を貰う
川端氏來て辭書「言泉」を贈られる
03/26 午後 手兒奈堂に詣でる Youtube動画にリンク
03/29 駅前の闇市で買い物
インキ1合8円 状袋1枚10錢づつ 洗面器1個50円
~3か月分を書いてみたが 何か面白くない!
市川暮らし 何をポイントにすればよいのか 再考する必要あり!
それでは明日またお会いしましょう
「Rosey]