ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

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伊平屋島のイヘヤトカゲモドキ

2024-08-24 16:00:00 | 爬虫類・両生類・淡水魚

真夏の沖縄トカゲモドキ巡りの第三弾はイヘヤトカゲモドキです。
イヘヤトカゲモドキは琉球7種の中では最難関でとにかく探すのに苦労しました。












































イヘヤトカゲモドキ
イヘヤトカゲモドキは名前の通り伊平屋島の固有種になります。
鮮やかな橙色と濃い黒色が美しく体格が少し太くなります。
4本ある橙色の横帯が腹側で不規則に繋がるのがイヘヤ独特の特徴です。
横帯には変化があり後頭部にも横帯がある5本バンドや1本少ない3本バンドもいます。
今回見つけた成体は後頭部にも横帯がある美しい5本バンドでした。
横から撮ってもお腹の白い部分がほとんど見えず、
黒色と橙色の色分けがはっきりしているのがイヘヤらしくていいですね。
幼体のほうも5本バンドで頭が黒っぽく可愛らしいです。
尾はほぼ完全尾(先っちょ切れた?)でいてくれて本当によかったです。
成体を撮った後、幼体を撮って戻って来たら、成体が木に登っていました。
地面に隠れるところが少ないのである程度木にも登る必要があるのかなと思います。

イヘヤトカゲモドキは森林に生息していて数も少なく滅多に見ることができません。
他のトカゲモドキは石灰岩の崖や岩の下をチェックすれば見られるのですが、
イヘヤトカゲモドキは倒木の下に生息していて広大な森林を歩いて探す感じになります。
この8月は乾燥していて出が悪かったのですが何とか撮れて幸運だったと思います。
伊平屋島はウバメガシ群落が多く森の地面は赤茶色になります。
イヘヤトカゲモドキの橙色はこの落ち葉の色に似せているのかなと思っています。


一応これで日本のトカゲモドキ7種を全て撮れたことになります。
クロイワ・ヤンバル・クメ・オビは林道沿いの崖下でひと晩あれば十分撮れます。
マダラ・ケラマは本来は森の中なので二晩あったほうが確実でしょうね。
イヘヤは森の中を歩き回るので二晩で何とかという感じでした。
どれも雨上がりは出がよくて乾燥すると出が悪くなります。
時間帯は22時ぐらいが一番よくて早くても遅くても敏感に逃げます。
ケラマは完全尾が撮れてないので阿嘉島も併せてまた行きたいですね。
あと、模様が不規則な伊江島のクロイワ(旧マダラ)を一度実際に見てみたいです。
伊江島のはいずれ独立種になるのかなと思います。



★☆★イヘヤトカゲモドキ★☆★
学名;Goniurosaurus toyamai (Grismer, Ota et Tanaka, 1994)
英名;Toyama's ground gecko
分布;伊平屋島
形態;濃い黒地に桃色~橙色の横帯が胴体に3本~4本。
   虹彩は赤色、頭部は網目模様。背中線や肩の縦筋はない。
   横帯が腹側で不規則につながり黒色と橙色がはっきり分かれる。
   体格が太く模様には個体差がある。幼体は頭が黒っぽい。体長13cm前後。
生息環境;基本的に広葉樹林の下草が少ない林床で見られ数は少ない。
特徴;濃い黒色で橙色の3~4本の横帯が腹側でつながる。
備考;絶滅危惧ⅠA類



おまけショット


本ハブ
綺麗な金ハブが枝にいました。
動くので全身を撮るのはムリでした。



★伊平屋島へのアクセス★
フェリーいへや 0980-46-2255(今帰仁村/運天港ターミナル)
本部半島にある今帰仁村/運天港から80分 1日2便
・運天港→伊平屋島 ①11時-12時20分 ②15時-16時20分
・伊平屋島→運天港 ①9時-10時20分 ②13時-14時20分
・往復4,720円+100円
※情報は2024年8月時点のものです。詳細は伊平屋村のHPでお確かめください。





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