じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

「鮨の魚政」その2~『大人の社会科見学』編~

2012-04-04 | 寿司
さて、ホヤの余韻も冷めやらぬまま…

一枚目の写真は赤貝です。ヒモも握ってくれました。

ごぼう巻。

マスターお薦めの巻物。シソや白ゴマの風味が香ばしくて、締めにはぴったり。

しかし…まだ食べます(笑)

お腹一杯だというマスターの了解も頂いた上で、一人で延長戦突入。

さば。


あなご。


中とろ。


うに。


いくら。


えーと。

今、頭に思い浮かべているであろう、素敵な寿司の味。

そのままの味です。言葉はいりません。

この店の寿司は、食べると「ストン」と納まる感じ。今まで食べた寿司にはない感覚でした。

これは何かなと思ったのですが…

この店の寿司からは、魚の嫌な生臭さを微塵も感じないんです。

「その1」で書いたホヤがその最たる例です。だから何の抵抗もなく素直に胃に納まる。食べた後には清々しい余韻しか残らない。

札幌の食の最前線たる市場に位置する寿司屋だからこそ、この寿司を食べることができるのでしょう。

でも、それなら漁港の真ん前の寿司屋なら旨いのかと言えばそうでもない。

この店の寿司の味わいは、やはりご主人の技術があってこそな訳で。

その握る姿は美しいの一言。それはつまり、職人の技の美しさ。確たる技の証し。

ネタの素晴らしさと、それに反するようなあり得ない値段。そして、美しい握りとその味わいは、市場にあると言う立地と、職人の技によって成り立っているのではないかと。

道外の方にも是非一度は味わっていただきたい。

「寿司を語りたいなら、この店の寿司を食べてからだよ」

まさに、その通りだと思います。



さて…

興奮も冷めぬまま、店を後に。

マスターが市場を案内してくださいました。大人の社会科見学。

一般人は入れないようなエリアまで連れていってくださいました。貴重な体験ですよ。

早朝ではありますが、市場としては言わば閉店間際。

でも、車や市場ならではの運搬用の車両が飛び交い、気を抜いてたらひかれそうになるよ、と言われましたが、本当にそのとおり(笑)

何とも壮観ですよ。

闘いの後のような熱気をまだ感じました。

そんな雰囲気だけでも感じ取れたのは、嬉しい体験でした。

自分が食べる一皿は、生産者や作る方はもちろん、流通の方もいるからこそ届く一皿。

沢山の人のお陰でご飯が頂けることを実感。「いただきます」の重みが増しましたね。

実はTwitterのフォロワーさんに市場で働いてる方がいて、マスターの店を教えてくださったのがこの方なのです。

マスターの案内で、ついにお会いすることができました。

本当に素敵なお店を教えていただいたので、いつかは実際にお会いして、お礼を申し上げなくてはと思っていたのですが、それも実現しました。ありがたいです。

で、会った傍からそこで頂いたのが…(また食べてる)

賄いのラーメン。

小さめの丼で、まさに小腹をサッと満たすにはぴったり。市場の戦闘食でしょうか(笑)

市場で働いてる方のための賄いなんですが…何だか妙に美味しい。

聞けば、この日はヘラ蟹を出汁に使っていたとか。

日によっては海老を出汁にしたり、牡蠣が入ったりするらしいのですが、市場ならではの贅沢なラーメン。

これは中々食べられないでしょうね。こんなラーメンまで頂けるなんて感激でした。

それにしても、朝から盛り沢山。最後はデザートと称して、市場の蒲鉾屋さんの揚げたての蒲鉾まで食べてしまいました。

マスターが桑園駅まで送ってくださり、ふと時計を見るとまだ八時前。土曜の朝の街はようやく動き出した感じ。

何とも、濃厚な朝。幸せな時間でした。ありがとうございました。

早起きはするものです。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「鮨の魚政」その1~『目か... | トップ | 「とり久」で春の味 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブログ (りえ)
2012-04-04 19:53:09
いつも、おなかいっぱいになるくらい。
そうさんに 転送させていただいてます。
返信する
コメント感謝 (あ太郎)
2012-04-05 07:00:43
コメントありがとうございます。転送してたんすか(^_^;)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

寿司」カテゴリの最新記事