趣味と同じ様に、読書の対象にも多くのジャンルがあります。単に楽しむだけでなく、その作品に書かれている情報を知識として入手することでもあります。
それでいいますと、ノンフィクションの分野にも大いに関心があります。ライターによる作品だけでなく、作家による事件を題材にした作品にも関心があります。
吉村昭も大好きな作家の一人です。緻密な資料調査に基づいた作品が多いです。
「羆嵐」吉村 昭著 昭和52年 新潮社
本作品は、大正4年北海道天塩山麓の一村落を、二日間で六人の男女を襲った羆と人間たちの戦いの記録です。実際の事件です。
単に、出会い頭に人間を襲ったのではなく、冬眠のための食料として、獲物として一軒づつ住民を襲ったのです。町から警察分署長の指揮下200人の救援隊が到着したが、圧倒的な羆の迫力と、寄せ集めの集団は全くなすすべがなかった。夜、前日に襲われた家のほうから、羆が残しておいた肉を食べる音がするのです。
結局、老猟師の銀四郎の単発銃が羆を仕留めるのでした。
大正時代の北海道の開拓村の貧しさが、悲しく情景が浮かびます。
最近、明治大正時代の小作農民の貧しさを証言する本を何冊か読みました。歴史にも小説にも記録されない、貧しい人たちの話は切なく悲しい物語です。
それでいいますと、ノンフィクションの分野にも大いに関心があります。ライターによる作品だけでなく、作家による事件を題材にした作品にも関心があります。
吉村昭も大好きな作家の一人です。緻密な資料調査に基づいた作品が多いです。
「羆嵐」吉村 昭著 昭和52年 新潮社
本作品は、大正4年北海道天塩山麓の一村落を、二日間で六人の男女を襲った羆と人間たちの戦いの記録です。実際の事件です。
単に、出会い頭に人間を襲ったのではなく、冬眠のための食料として、獲物として一軒づつ住民を襲ったのです。町から警察分署長の指揮下200人の救援隊が到着したが、圧倒的な羆の迫力と、寄せ集めの集団は全くなすすべがなかった。夜、前日に襲われた家のほうから、羆が残しておいた肉を食べる音がするのです。
結局、老猟師の銀四郎の単発銃が羆を仕留めるのでした。
大正時代の北海道の開拓村の貧しさが、悲しく情景が浮かびます。
最近、明治大正時代の小作農民の貧しさを証言する本を何冊か読みました。歴史にも小説にも記録されない、貧しい人たちの話は切なく悲しい物語です。