先日、朝早く江ノ島に出かけました。9時を過ぎていましたが、夏の季節に比べると観光客はかなり少なかったです。私に乗っている車両は、乗客は私だけになっていました。
終点ですから、改札口が前方なので車内を移動していると、黒の手提げ袋が忘れてありました。手提げ部分を広げると、小さな書類と多分眼鏡ケースと思われる小箱其の他で、財布や携帯はなかったようです。黒の手提げ袋の片側には白い模様がプリントされていました。
車両は4号車と確認してホームに下り、改札口に向かいました。運転席の外側には上りの車掌となる駅員が立っていました。そこへ慌てて帽子を被りながら走ってくる若い駅員がいました。車掌に会釈して車両に走りこみました。その様子から忘れ物を捜しに来たとすぐにわかりました。
手前の開いている入り口から片足をいれ、
『これを探していますか?』とカバンを示すと
『有難うございます。今連絡があって』と嬉しそうに受け取ってくれました。
金目のものは有りそうもないので権利も主張せず、彼も何も聞かないのでそこで分かれました。
駅を出たのは9時半ごろでしょうか。それから江ノ島に渡り、何時もの巡回コースです。
まずヨットハーバーに行き、そこから防波堤を巡り、右側のがけ下に着きます。崖を回りこんで住宅密集地の「江ノ島神社への近道」を登ります。何時ものことですが、島内にある神社のいくつかをお参りし、恋人の鐘の裏の茂みを巡り、島の反対側の磯に下ります。
そこからまた島の上まで戻り、裏側を歩いて江ノ島神社の正面のお土産屋の道に戻ります。
土産物屋の途中でがけ下に降りる小道から磯に降り、引き潮ならシギなどを探します。
その後橋を渡って本土に戻り、片瀬港内をチェックします。そして時間があれば片瀬港に流れ込む境川を上ります。
そんな事をして午後2時前に、片瀬江ノ島の駅に戻りました。切符を購入改札口を通過したときです。中年のおばさんがホームから駅事務所のほうに近づいてきます。何か言っています。
『係りの人が居る所は何処かしら』と聞こえました。
事務手側の改札口の窓口から中に向かって、
『忘れ物があったと連絡を頂いて』といっています。ゆっくり歩いてさりげなく会話を聞いていると、
『これですか』と駅員が、手提げバックを持ってきました。そうですと返事があって、
『ここに住所氏名を書いてください。それと氏名を確認できるものを』と駅員が話しています。その駅員は朝の駅員とは違っていました。
たまたま駅に戻ってみると、なんと言う偶然でしょうか。落とし主と会ったのです。
同じ駅員なら「私が」と名乗ってもみましょうが、「まあ良いか」と始発の電車に乗ったのであります。
偶然はまだ続きます。
乗換えを考えて3両目か4両目に乗ったのですが、目の前の座席に彼女が腰掛けたのです。始発ですから車両はすいており、何処でも座れるのですが、なんと目の前に。
私が拾い主と言うかと迷ったのですが、車内で見知らぬ男が親切の押し付けもと考えて、止めたのでした。
『江ノ島神社の神様、これでよかったのですよね』
終点ですから、改札口が前方なので車内を移動していると、黒の手提げ袋が忘れてありました。手提げ部分を広げると、小さな書類と多分眼鏡ケースと思われる小箱其の他で、財布や携帯はなかったようです。黒の手提げ袋の片側には白い模様がプリントされていました。
車両は4号車と確認してホームに下り、改札口に向かいました。運転席の外側には上りの車掌となる駅員が立っていました。そこへ慌てて帽子を被りながら走ってくる若い駅員がいました。車掌に会釈して車両に走りこみました。その様子から忘れ物を捜しに来たとすぐにわかりました。
手前の開いている入り口から片足をいれ、
『これを探していますか?』とカバンを示すと
『有難うございます。今連絡があって』と嬉しそうに受け取ってくれました。
金目のものは有りそうもないので権利も主張せず、彼も何も聞かないのでそこで分かれました。
駅を出たのは9時半ごろでしょうか。それから江ノ島に渡り、何時もの巡回コースです。
まずヨットハーバーに行き、そこから防波堤を巡り、右側のがけ下に着きます。崖を回りこんで住宅密集地の「江ノ島神社への近道」を登ります。何時ものことですが、島内にある神社のいくつかをお参りし、恋人の鐘の裏の茂みを巡り、島の反対側の磯に下ります。
そこからまた島の上まで戻り、裏側を歩いて江ノ島神社の正面のお土産屋の道に戻ります。
土産物屋の途中でがけ下に降りる小道から磯に降り、引き潮ならシギなどを探します。
その後橋を渡って本土に戻り、片瀬港内をチェックします。そして時間があれば片瀬港に流れ込む境川を上ります。
そんな事をして午後2時前に、片瀬江ノ島の駅に戻りました。切符を購入改札口を通過したときです。中年のおばさんがホームから駅事務所のほうに近づいてきます。何か言っています。
『係りの人が居る所は何処かしら』と聞こえました。
事務手側の改札口の窓口から中に向かって、
『忘れ物があったと連絡を頂いて』といっています。ゆっくり歩いてさりげなく会話を聞いていると、
『これですか』と駅員が、手提げバックを持ってきました。そうですと返事があって、
『ここに住所氏名を書いてください。それと氏名を確認できるものを』と駅員が話しています。その駅員は朝の駅員とは違っていました。
たまたま駅に戻ってみると、なんと言う偶然でしょうか。落とし主と会ったのです。
同じ駅員なら「私が」と名乗ってもみましょうが、「まあ良いか」と始発の電車に乗ったのであります。
偶然はまだ続きます。
乗換えを考えて3両目か4両目に乗ったのですが、目の前の座席に彼女が腰掛けたのです。始発ですから車両はすいており、何処でも座れるのですが、なんと目の前に。
私が拾い主と言うかと迷ったのですが、車内で見知らぬ男が親切の押し付けもと考えて、止めたのでした。
『江ノ島神社の神様、これでよかったのですよね』