新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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脱サラの技術の伝承がうまく

2010-11-25 18:02:22 | グルメ
(予定を変更して)

自宅から車で30分くらいのところにそのお店があります。手作りハムソーセージのお店です。店舗と作業場が一緒になっています。私がソーセージを買いに行くようになってから10年は経っています。

一流企業の技術関係の部長だったオーナーが、早期退職しドイツにハムソーセージの修行に行って開店した店です。奥さんは同じ会社に勤めていた方ですが、店頭を切り盛りしていました。
特に年末になると帰省土産として纏め買いするものが決っていて、恒例行事になっていました。大体11月末頃に発注して12月末に引き取る事になっていました。
ブロックの焼ソーセージの表面にペッパーをまぶした「ハックブラーテン」、大人のソーセージがたまりません。帰省先の分をまとめて作ってもらうのです。

そんな訳で、オーナーは十年以上前に脱サラの成功者として週刊誌にも採り上げられ、弟子入り希望者だ大勢合ったとも聞いていました。
私も早くにリタイヤしておりますので、やはりどうしても応援したくなるのが当然です。

さて、今年も11月末になりました。帰省土産を発注に行ってきました。店の外からのぞくとパートの女性が店番をしていました。今日はオーナーの奥さんの出ていないいない日かと思いながら店に入って、注文をしました。
その女性店員は私のことを知っていて、いつもの注文をそつなくこなしていきます。一通り注文した後彼女との会話。

女性『○○(私)さんがお見えになると今年も暮れになったと感じます』
私『毎年言いますが、1年が早いです』
女性『ご存知ですか?△△(オーナー)引退されたのを』
私『え、大丈夫。技術の伝承は?』
女性『オーナーの下で4年修行した人が造っています』

そこへ作業場から白い作業服を着た50前の男性が出て来ました。
女性『あの人がここで修行してつくっています。私もその間ここでパートで店の手伝いをしてました』

どうも、夫婦で製造と商売を修行して、そのまま居抜きで一切を引き継いだようです。先代は今は近くの自宅でのんびり生活をされているそうです。
私は、昔先代から自分も脱サラでやってみたいと申し込んでくる人は多いのだが、どうも考え方が甘く脱サラしてすぐにうまく商売ができると考える人がいるので困っていると、聞いていました。
そんなあまチャンの話は良く聞きますが、でもやはりなんとか成功はしてもらいたいものです。

この夫婦はしっかり修行したようで、店の雰囲気も全く同じにしてあって、うまくその技術を引き継ぐ事が出来たようです。オーナー夫婦より二代目オーナー夫婦の方が若いので、今後の商売がうまく行く事を祈らずには居られません。
帰り際に、スライスしてもらった「ハックブラーテン」と「コンビーフ」を買って来ました。今夜食べてみます。
コメント
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